2018.11.28
最後の伸び
今回は「最後の伸び」について書いてみたいと思います。
例えば、12月時点で英語140点前後、世界史60点前後、現代文50点前後(トータル63%程度)の人がいるとしましょう。このままではセンター利用枠であればMARCHどころか日東駒専までほぼ全滅ですが、みなさんはこれからの追い込み次第でどの程度まで伸びると思っているでしょうか。
一般的に進学校に在籍している生徒はここから1ヶ月でトータル80%くらいまでは軽く伸びると考えていますし、実際それ以上に伸びるケースも多々あります。一方で、生徒の話を毎年聞いていますと、すでに自分自身で上限にフタをしてしまっている方が見受けられます。限界を先に作ってしまえば実際にそこで伸びは止まってしまいます。これは能力うんぬんというよりも環境が大きいと感じます。そもそもこれからの1ヶ月で成績は大きく伸びるものなのです。強気で自分を信じましょう。
「伸びない」と思っている人はいまにも泣きそうな顔をしているため意外に思われるかもしれませんが、実は「伸びない」と思う方が「伸びる」と信じるよりも心理的に遥かに楽なのです。どういうことかと言いますと、「どうせ伸びない」と自分に言い聞かせることでこれ以上の努力を放棄できるからです。この状態は完全に逃げの姿勢ですから、こうなってしまったらもう受かりようがありません。こうして悲惨な結末に終わった生徒も何人か見てきました。いま楽をすればあとで必ずしっぺ返しがきます。しかも本人は楽をしている自覚もありませんからとにかく見るも無残なことになります。対処法は簡単、この期に及んでは如何なる言い訳も作ってはいけません。
さて、それではここから大きな伸びを期待するにはどうすればいいのかも書いておきましょう。
一言で言えば「どうすれば点数が取れるのか、自分で真剣に考える」ことが必要条件です。ここからの時間は社会の仕込みと並行して演習をとにかく重ねてください。満点はもちろん取れませんから必ず間違えるところが出てきます。そのときに「なぜ間違えたのか」あるいは「どうすれば正解できたか」とじっくり考え込んでください。解いて採点して終わり、ではあまりにも工夫がありません。みなさんは大学に受かるため、つまり試験で点数を取るために勉強しているのです。目的に向かって頭をフル回転させましょう。
自分を信じて最後の最後まで諦めない。
当たり前のことを当たり前にやれる人は受かります。