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慶應義塾大学法学部法律学科進学! K・Sさん(高校非公開)

合格校

慶應義塾大学法学部法律学科

早稲田大学 法学部

立教大学 経営学部 国際経営学科

中央大学 法学部 国際企業関係法学科

中央大学 国際経営学部 国際経営学科

 

 

SS)あらためて、慶應大学法学部合格おめでとうございます! 私大最高峰受かりましたね。

 

Sさん)ありがとうございます! 第1志望だったので、合格できて本当に良かったです。

 

SS)2/2110時が発表だったので、私も連絡を待っていました。発表の1分後に連絡してくれましたね。合格の瞬間はどんな感じだったの?

 

 

Sさん)私と母と妹の3人で家で見ました。朝ソワソワしたくなかったので、あえて950分に起きました。合格の文字を見た瞬間、3人で飛び跳ねました。親戚からも連絡がたくさんあって、嬉しかったです。

 

 

SS)最高の結果に終わって良かったです。Sさんの出身高校では、早慶ともに創立以来初の合格ですよね。

 

Sさん)一般、指定校含めて早慶は初だと思います。3日後に高校で全校生徒に話をする機会があるので、これから一般で慶應を受ける人のために、少しでも参考になればと思っています。

 

SS)福岡に住んでいて、早慶、特に慶大生に遭遇する機会はまずないからね。Sさんに触発されて慶應を目指す人もきっと出てくると思います。ちなみに、現役時の戦績はどうだったの?

 

Sさん)一般で慶應法、青学法、明治学院法、成蹊法、総合型で中央法を受験して、全部ダメでした。早稲田社学も出願したんですけど、結局受けなかったです。

 

SS)成成明学まで受けていたにもかかわらず、ダメだったんですね。そこから慶法合格はまさに逆転合格と言うにふさわしいと思います。今日は合格までのプロセスについて、ぜひ色々聞かせてください。まず、ESはどうやって知ったの?

 

あべしゅんこさんきっかけでESを知る

 

Sさん)現役の時にあべしゅんこさんを見ていたので、当時からESの存在自体は知っていました。現役の時は55段階で有名な予備校に行っていたんですが、全然付いていけなくて失敗したので、11や少人数など、面倒見の良い塾を探していました。1番の候補がESで、授業はもういいぜで有名な塾も考えていたんですけど、授業がまったくないのが気になりました。実際に体験授業を3回受けてみてすごく良かったので、ESにしました。

 

SS)元々、Sさんは英語が得意だったと思いますが、体験授業のどういう部分が良かったですか?

 

Sさん)今まで感覚で英文を読む癖が付いていたんですが、SVOCや品詞を考えることで、読解の精度が上がると感じました。読込についても、あべしゅんこさんの動画で知っていたので、読込もやれば、英語はもっと得意になるイメージが湧きました。実際、読解精度やスピードは格段に上がったと思います。

 

SS)成績が上がるイメージが湧くかどうかは重要ですね。

 

Sさん)あと、福岡天神校の+Wコースは5人でしたよね。少人数だけど、個別ではないところが良かったです。例えば、他の人が授業中に質問している箇所は、自分も実は気になっていた部分であることが多く、理解を深めるきっかけになりました。

 

SS)手前味噌ですが、Sさんにとって1年間受験勉強に打ち込む環境として、ESを選択できたことは最善であったと思います。Sさんは日頃から「受験勉強が楽しい」と言っていたのが印象的でしたが、10ヶ月間で辛かったことはありましたか?

 

慶大プレD判定

 

Sさん)強いて言うなら、11月に受けた代ゼミの慶大プレの結果を見たときですね。判定がD、小論文の偏差値も49と全然良くありませんでした。慶應志望の人たちとスタプラでつながっていたんですけど、1位の子がいたので、その時に本当に自分の実力で受かるのか、不安な部分はありました。

 

SS)Sさんは共通テスト型の模試では非常に好成績でしたが、第1志望の慶應を冠する模試で結果が出なかったのは、焦る部分もあったかもしれないね。その不安感はどのように解消したの?

 

Sさん)親も応援してくれていましたし、スタプラの慶應志望の人の成績や勉強時間にも触発されて、切り替えて頑張ろうと思いました。

 

SS)自身で克服できたのは素晴らしいです。4月時点で、Sさんは慶應一本というわけではなく、早稲田法、社学も考えていたと思うけど、慶應に舵を切ったきっかけは何だった?

 

慶應に舵を切ったきっかけ

 

Sさん)現役の時も慶應法は受験したので、元々慶應への憧れはあったんですけど、当時、早稲田を志望しなかったのは、古文、漢文が苦手だからでした。浪人すれば、そこは克服されるだろうと思って、4月頃は早稲田も考えていたんですが、早慶の過去問を改めて解いてみて、慶應の方が相性が良かったので、慶應志望に切り替えました。あと、将来は弁護士になりたいという夢があり、司法試験の合格率なども含めて、慶應法を第1志望にしました。

 

SS)科目上の関係で、慶應に絞ることはリスクを伴う場合もあるんだけど、Sさんは小論文も普通にできるタイプだし、得意な英語で押せる慶應の方が合っていると感じました。素養的にもモチベーションにも慶應一本で行くほうが良い結果になると判断し、慶應法合格に向けて、10ヶ月間戦うことに決めました。法曹界でも慶應法は間違いなく名門ですしね。ちなみに、慶應に受かった要因は何だと思う?ここが皆一番聞きたいところだと思うんですが。

 

慶法合格の秘訣は徹底的な過去問演習

 

Sさん)一番は過去問ですね。得意な英語は6月から慶應法の過去問演習を始めていて、慶應法の英語はそれぞれの大問が独特だったので、その形式に慣れるためには何周も繰り返す必要があると思いました。結局、6月から2月までの間に、2023-200321年分×5周はやりました。私が受験した2024年度も形式は変わらなかったので、いつもの過去問演習の延長として本番も取り組むことができました。

 

 

SS)21年分×5周は相当な量です。本番の英語の出来はどうでした?

 

Sさん)自己採点したら、英語は9割でした。

 

SS)それは合格者の中でも最上位レベルだと思います。慶應法英語の受験者平均点は200点中90-120点と大体4.5-6割です。合格者平均点は受験者平均点+2割程度だと予想されるので、大部分が7割前後で合格していると思われます。そこまで英語が突き抜けられた要因として、過去問演習以外に役立ったことはある?

 

単語と読込の徹底

 

Sさん)単語と読込ですね。単語に関しては、カリキュラムで指定されている『鉄壁』を中心に、自分で『パス単準1(5訂版)』『パス単1(5訂版)』『TOEFL上級英単語』をやりました。『鉄壁』は分量が多いので、自分一人だと挫折してしまいやすいと思うんですけど、10ヶ月間、毎日鉄壁のRテストがあったので、自然に覚えることができました。パス単と『TOEFL上級英単語』はその補強として使いました。結局、後者の単語は本番ではまったく出なかったんですけど、これだけの単語を覚えているという自信にはなりました。

 

SS)Sさんは比較的余裕があったということもあり、慶應法の語句定義問題に対する対策を主目的に、英検1級レベルの単語帳に取り組んでいました。ただ、その中でもベースとなる『鉄壁』もおろそかにせず、最後までしっかり取り組んでいましたね。読込についても教えてください。

 

Sさん)塾でやっていた『速読英単語 必修編』『リンガメタリカ』、追加で『速読英熟語』『速読英単語 上級編』『ロゴフィリア』をやりました。『速読英熟語』は長文中で登場する熟語に慣れることを目的に、秋頃に2-3周やりました。『ロゴフィリア』は年末に買って、1-2月で集中的に読込をしていました。『速読英単語 上級編』も並行していましたね。あとは、慶應法の過去問の音読です。間違が多かった長文、苦手な長文中心に過去問をファイリングし、寝る前に音読していました。

 

 

SS)ESで他に早慶に合格した生徒と比べても、Sさんは読込、音読に多くの時間とエネルギーを割いています。慶應法の過去問音読はどんな効果がありました?

 

慶法の過去問音読

 

Sさん)慶應法の長文はレベルが昔から変わってなくて、題材や単語も独特なので、過去問の音読を通じてそのレベル感に慣れることができました。自分の行きたい学部なので、モチベーションにもなりました。

 

SS)Sさん含めて、余裕がある生徒には、自分の第1志望学部の長文で読込することを勧めていました。最終的に2月の入試本番で相対することになる問題に日頃から耐性をつけておくこと、モチベーション向上が目的です。続いて、日本史は何をやりましたか?

 

日本史も過去問はインプットの往復を中心に

 

Sさん)日本史も過去問を中心に演習とインプットを往復しました。早稲田社学や慶應文、商など受験しない学部含めてたくさん解きました。日本史の場合、1つ間違えたら、その周辺の知識も忘れている可能性が高いじゃないですか。なので、教科書、用語集、一問一答に戻って、周辺知識も含めてその都度確認するようにしていました。英語もそうですが、日本史も過去問を軸にしたのが良かったと思います。

 

SS)学力が高く、自分で試行錯誤するのが得意な人は、過去問を軸に勉強することで、最小限の努力かつ最短で志望校合格に向かうことができると思います。

 

Sさん)現役の時より質の高い勉強ができました。あと、山川の教科書に追加で書き込む内容が、教科書PDFという形で示されていて、それを元に教科書作りができたのは良かったです。教科書を回しているだけで自然と+αの知識も覚えることができました。教科書のPDFがあること、そして教科書の内容を反復できるRテストがカリキュラムに入っていたのは、とても良かったです。

 

SS)英単語にしても、日本史にしても、Rテストをうまく活用してくれたわけだね。Sさんが仮に宅浪していたとして、慶應に合格できていたと思う?

 

Sさん)いえ、それは無理だったと思います笑 まず、塾は絶対毎日来ないといけないじゃないですか。家だと漫画とかもあってサボってしまうと思います。かといって、図書館の自習スペースもスマホを触ってしまうので、やっぱり塾の自習室が一番良かったです。

 

 

SS)なるほど、受験勉強のために最適化された空間で勉強するのがベストだったということだね。Sさんの勉強時間は112-14時間が平均で、多い時は16,17時間もやっていましたよね。これは相当な強度だと思います。小論文は何をしましたか?

 

小論文は早稲田地域探究・貢献入試+小論文添削

 

Sさん)小論文は、早稲田の地域探究・貢献入試の二次試験(小論文)が10月にあったので、その対策がそのまま慶應対策になりました。早稲田の小論文は、慶應に比べて試験時間に対する記述量が多いので、論の立て方や前提知識のインプット、時間配分を事前に決めておく必要がありました。

 

SS)早稲田の地域探究・貢献入試は、早稲田の合格可能性を広げるために、適性のある人に勧めたんですが、最終的に、二次試験の小論文を突破したのはSさん1人でしたね。最終選考である共通テストも基準の80%を大幅に超え、合格となりました。

 

Sさん)前日に先生と皆で集まって、一次試験の課題レポートを仕上げたのも良い思い出です。PCでレポートを書いたので、大学生みたいで楽しかったです。

 

SS)7時間くらいほぼ休憩なしで、皆で仕上げました。あれはなかなかに大変でしたが、普段の受験勉強とは違う雰囲気で、面白かったですね。

 

Sさん)早稲田法を押さえられたのは大きかったです。結果的に、一般入試の出願校も慶應法と経済のみに絞ることができました。早稲田の新思考以外だと、慶應志望者がカリキュラムでやる10回分の小論文添削がメインです。添削のフィードバックや『慶應の小論文』の解説を受けて、もう一度自分で書き直すことを心がけました。

 

SS)小論文の添削は、書いて添削してもらって終わりになりやすいのですが、Sさんは面倒がらずに書き直しまで取り組んでいました。元々小論文の素養は備わっていましたが、書き直しの過程は確実に効果があったと思います。

 

SS)各教科について詳細にありがとう。マインド的な部分はどう?

 

8月でMARCH合格を目標に

 

Sさん)とにかく早め早めという意識が大事だと思います。たとえば、鉄壁で言えば、8月までに覚えることを重視していました。鉄壁を完璧にしていれば、少なくともMARCHレベルの英語で困ることはありませんでした。夏までに3教科ともMARCHレベルに達することを短期的な目標にすると良いと思います。慶應の過去問を6月から取り組んだのも良かったです。

 

SS)実際にSさんは8月時点でMARCHを受けていても受かっていたと思います。早慶志望者は8月の段階でMARCHのいずれか、できれば明治を受けても受かるレベルが理想だと考えています。そこから残りの5ヶ月間で早慶レベルに仕上げるイメージです。一般に受験生が想像しているよりもMARCHと早慶、もっと言えばMARCH上位の明治と早慶にも難易度上で大きな差があると思います。

 

早慶以上を目指す

 

Sさん)MARCHを基準にするのは大事ですよね。いきなり早慶を目指すのも良いと思うんですけど、MARCHを中間点に置いておくのは大事だと思います。あと、早慶志望はMARCH、東大志望は早慶余裕って言うじゃないですか。なので、早慶を超える意識で勉強をしていました。

 

SS)日本では早慶が私立トップの難易度になるので、自ずと私立専願の人にとっては早慶が上限になります。ですので、早慶以上のレベルの私立大学があると仮定する、もしくは東大志望の人に負けない強度で勉強する。そういった、さらなる高みを目指す意識が大切ですね。ちなみに、ESのカリキュラムや環境で良かった部分はある?

 

英語の勉強法と1on1面談

 

Sさん)英語って普通、単語文法英文解釈長文の流れで進めていくじゃないですか。でもES4月から全部一気にスタートするので、そこが良かったです。あと週11on1面談があるので、今週の勉強内容と来週の勉強計画について、先生に話しながら整理することができていました。

 

SS)各分野はすべて相関しているので、段階的に取り組むよりも並行して取り組む方が効果的であると思います。特に私大は長文読解メインなので、早期から英文解釈と長文を読む習慣を付けることは大事ですね。また、早慶に受かる人は、自分で考えて主体的に動ける人だと思います。事実、Sさんはそういうタイプでした。

 

Sさん)あと、過去問で解けない問題があった時に、先生にも同じ問題を解いてもらえたじゃないですか。法の語句定義とインタビューの問題です。自分の解法だと先生の解き方も見ながら、どういう思考で解いているのか聞くことができたのは良かったです。あれ以降、語句定義は得意になれたと思います。自分は「この選択肢しかない」と決め打ちする癖があったんですけど、先生は可能性のある選択肢を2-3個残していたので、そのやり方は真似しました。

 

SS)語句定義もインタビューも1個外すと連鎖的に間違ってしまうタイプの問題だったからね。参考になったのであれば良かったです。ちなみに、本番の正答数はどうだった?

 

Sさん)語句定義は8/10、インタビューは満点でした。現役で受けた時は、語句定義もインタビューも2/10だったので、大きく変化したと思います。

 

SS)それは素晴らしいですね。特にインタビューの配点は200点中50点近くあると思われるので、満点は強いです。他に塾の環境で良かった部分はある?

 

全員早慶志望で切磋琢磨できる環境

 

Sさん)Wは全員早慶志望だったのが良かったです。学校には早慶志望の人がいなかったので、刺激になりました。同じクラスで早稲田に受かったTくんも、共通テスト模試の点数が大体同じくらいだったので、ライバル視していました。

 

SS)スタプラ上には慶應志望の人もいたと思うけど、実際に同じ環境で切磋琢磨できる仲間がいるのは大きいですね。一般に浪人生は途中から塾に来なくなったり、サボりがちになったりして、強度高く勉強ができない人の方が割合多いと思いますが、+W5人はこちらが感心するくらい、皆良く頑張っていました。大学受験を通じて得られたものはある?

 

自己管理能力と圧倒的な勉強時間

 

Sさん)自己管理能力ですね。勉強のスケジュールを手帳で管理して記録していました。

 

SS)勉強の計画は毎日立てていたの?

 

Sさん)はい。月ごとに大きな目標を決めて、それを日数で割って、1日の計画に落とし込んでいました。スタプラも毎日記録していたので、自分の努力の成果が確認できるのは自信になりました。

 

SS)Sさんは毎日何の勉強をどれくらいやっているのか、記録を付けてくれていたので、私も状況を把握することができました。先に述べた通り、勉強時間も圧倒的で、早慶を目指す受験生として、模範的な姿を見せてくれていました。

 

 

SS)最後に慶應志望の生徒に向けて、アドバイスはありますか?

 

慶應を積極的に目指してほしい

 

Sさん)慶應ってイメージ的に難しいと思われがちなんですけど、入試問題のレベルや倍率色々ひっくるめて、早稲田の方が慶應よりも断然難しいと思います。他に慶應受けた人も皆そう言っていました。

 

SS)なるほど、特に福岡だと近くにない分、イメージで考えてしまうところはあるかもしれないね。実際、英語と選択科目の難易度は早稲田の方が高いと思います。

 

Sさん)はい、なのでもっと積極的に目指してみてほしいなと思います。慶應に限らず、本気でここに行きたいと思える大学があれば、モチベーション高く10ヶ月勉強できると思います。私自身、受験勉強はとても楽しかったです。

 

SS)ぜひ高校の講演会でも慶應合格の真髄を語ってあげてください。あらためて、10ヶ月間お疲れさまでした。Sさんを指導できて私も楽しかったです。今後の飛躍を楽しみにしています!

 

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