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速読英単語を繰り返し「読む」「聞く」「話す」のは英語に慣れるためですが、ただ漫然と聞くだけで成績が上がるほど甘くはありません。
用意するもの: iPod的なモノ, ヘッドフォン
iPod的なモノに関しては、今年一年(実質半年)は勉強の期間と割り切って、空いた時間や他の科目に疲れた時などにとにかく気軽に音源を聞ける状態にし ておいて欲しいので絶対に用意してもらいたいと思います。ちなみに今まで教えた生徒は全員何かしらの携帯音楽ツールを使っています。ヘッドフォンに関してはカタチから入るという側面もかなりあるのですが、イヤフォンですと長時間聞くと耳が痛くなりますし、やはり叩き込まれてる感+音に集中できるという点を考慮してぜひ用意して頂きたい逸品です。全部買っても3万以内。人生が買えると思えば安いものです。
具体的使用法
※内部生向けの内容ですので要点を理解して活用してください。
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step1→
- いきなり音だけを聞いても速過ぎてついていけません。まずは本文の内容を完全に把握することから始めます。授業で大体は説明していますので、あとはそれを自分で解釈し直します。逆に言えば、自分で解釈し直すことを前提として授業を聞かなければならないということです。文法的に重要な部分にはプリントに青ラインをひいていますので、そこを重点的に理解し、あとは単語を覚えれば仕込みは完了です。
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step2→
- 内容を完全に把握できたら次はテキストを開いて文字を目で追いながらCDを聞きます。いきなり音だけで勉強するのは無理ですし、目で追いながら文法事項・単語をCDのスピードで読みながら確認することで記憶を強化することが目的で すので、必ずこれから始めてください。つまり、ここでちゃんと頭の中で確認作業を行わなければまったく何の意味もありません。ただ聞くだけで満足するくら いならCDなんか要りません。犬に食わせましょう。そして、聞き方としては1課から10課まで1回ずつ通しで聞くのではなく、たとえば1課を10回連続、 その後に2課を10回連続というように、まとめて叩き込んでください。それでも2時間もあれば10課ほど始末できます。私自身はCDを聞きながら同時に頭の中で全訳できるほど聞き込みました。
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step3→
- step2 だけでもうまくやれれば大学受験的な成績は上がるのですが、いかんせん飽きるというのもありますし、聞き込んで音読するとなぜだか英語が読みやすくなるという事実は否めませんので、この段階では「聞く」「話す=音読する」を繰り返します。目安としては(個人差はありますが)step2で30回ほど聞いた英文なら大丈夫だと思います。あとは時間の許す限りstep2・step3の往復です。
基本方針
- 入門編→5月いっぱいでゴミ箱(に入れていいくらいまで熟読)
- 必修編→8月いっぱいでゴミ箱
- リンガメタリカ・上級編→入試までメインで使用
という感じです。超難関大学受験生に比べるとこれでも読み込み量は少し足りませんが、しっかりやれば十分な実力が付くことを保証しますのでぜひ頑張ってみてくだ さい。ちなみに私は必修編だけをひたすら読み込んでいたら偏差値80まで上がりました。最後は演習でまた叩き込みます。中高6年かけてできなかったことを1 年で成し遂げるカリキュラムはこれしかありません。
+α:
偏差値70オーバーを目指すにあたり、『速読』に費やす時間の目安としては
◇英語は少々得意な人=2時間/日
◇英語は不得意だという人=3時間/日
といったところだと思います。12時~6時を睡眠時間として取るとすると、宿題や他の科目をこなしても十分確保できる時間でしょう。最初は英語だけに集中してイヤになるほど読み込んでほしいところです。「これは無理だ」と言う前に少し考えて頂きたいのは、日本の学生はマス的な視点から眺めると相当に真面目だ という事実です。大学進学を考えている多くの人は中学・高校の6年間、学校のテストに追われながら着々と勉強を進めています。その彼らの平均点がセンター 試験で120点前後だということは、もちろん彼らの勉強法が欠陥だらけだというのはありますが、それを差し引いてもそもそも10ヶ月でセンター180点に達することは普通のやり方では不可能だ ということです。10ヶ月間、単語を文脈なしで1問1答的に暗記したり、構文解釈ばかりやったり、熟語問題集だけやったところで、大して成績は上がりません。特にゼロの状態からだと、寝る間も惜しんで最大限までやって120点がいいところです。どうしても信じられない人は自分のやり方でやってみましょう。
方法は一つしかありません。あれこれ言わずにただ「読む込む」のみ。そして『速読』だけでは熟語関係がどうしても弱くなりますので、『英頻』を繰り返し暗記します。他のテキストを使用して成績が上がらないという苦情は一切受け付けられないので悪しからず。ちなみに英語ができない大学受験生の末路は悲惨です。日東駒専あたりが限界でしょう。