2019.9.9
<2019年10月更新>【新入試現代文-第一問-】プレテスト分析&対策
Table of Contents
みなさんこんにちは。2021年度大学入試改革(新入試)担当の初田です。
今回は平成30年度に行われたプレテスト現代文の各問題を見て特徴や対策について考えていきたいと思います。
TOPICS
①第一問記述問題【特徴編】
②第一問記述問題【対策編】
①第一問記述問題【特徴編】
✓問題の概要
✓記述式問題は〈20~30字、40~50字、80字以上120字以内〉の3問で確定か
✓本文をつなぎ合わせるだけだと実は対応できない
✓設問の条件を理解しよう
大問1は全3問の記述式問題で構成されていました。小問1は私大や国立二次でも見られるような一つの文章から問に解答をする問題でしたが、小問2、小問3は複数の文章にまたがって問題文を読み、論旨を読み取って解答する新しいタイプの問題でした。このタイプの問題は今まで私大・国立二次共に出題されたことがなく、受験生は新たに対応を取らなければならなくなると考えられます。
平成30年度のプレテストにおける記述式問題の構成は、平成29年度に行われたプレテストと同様に、〈20~30字、40~50字、80字以上120字以内〉の3問で、文章から必要となる情報を抽出し、抽象化・具体化した解答が求められる点が共通していました。よって、今後の問題においても、①〈20~30字、40~50字、80字以上120字以内〉の記述問題を②本文から情報を抽出し、抽象化、具体化しながら解答することが求められるでしょう。
記述式問題では本文の表現に忠実である必要はなく、逆に本文の単なるつなぎ合わせでは解答が出来ないような作りになっています。よって、ただの本文の編集ではない、論旨を理解した明確な解答を作り上げる必要があります。
80字~120字の記述式問題では、どのような文章構成にするかがあらかじめ指定されており、問題文本文と設問を正確に読み取る必要があります。設問の条件を読み誤ると採点の対象とならないため、「問題文とか読まなくないですか?」といった人は全員失点しますから注意してください。
②第一問記述問題【対策編】
✓要約の練習は必須
✓「文章」の役割を考えよう
前回の記事にでも触れましたが、記述式問題は自分で文章を書きあげる必要があります。そのため、記述式問題を解く必要がある高校生の方は早いうちから文章を要約する練習をするようにしましょう。高校一年生以下の方であれば、1カ月~2カ月毎日ニュース記事やコラムなどを100字~50字で要約する練習をしておきましょう。また、高校二年生以上で、今まで一切国語をまともに勉強してこなかった方は、上記に加えて田村のやさしく語る現代文、入試現代文へのアクセス(基本)、入試現代文へのアクセス(発展)GMARCH&関関同立の現代文あたりを一通りこなしておくべきかと思います。
(現代文をやりこみたい人は現代文標準問題精講 神田邦彦著 をおすすめします)
また、問題を解く際は複数の文章にまたがって解答を考える必要があります。日ごろから文章を読むとき「この文章は何を伝えたいのか」を「意識」するようにしてください。精神論になってしまい恐縮ですが、問題の作成者は解答者がそのような意識とそれを表現する技能を持っているかを問うてきています。文章の役割とは「何かを伝える事」であり、その「何か」を考えることができるように、認知的な領域の訓練を怠らないようにしましょう。
いかがでしたでしょうか。記述式問題は新たな対策が必要となり、系統だった練習が不可欠となります。EDIT STUDYでもこのような新方式へは順次対応を予定しておりますので、ぜひ弊塾HPを参考にしてみて下さいね。
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新大学入試に向けてDIETSTUDYが取り組んでいることを
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