「暗記」とは―「覚える」という作業

 

今回のコラムでは、受験勉強における暗記の基本的な作法についてお話をしたいと思います。

まず、入学試験では大きく分けて「覚えているだけでは得点できないもの」「覚えているだけで得点できるもの」があります。例えば、前者は英語長文読解・現代文・古文読解など、知識に加えて文章への慣れや理解が求められるものとなります。一方、後者は英語文法問題・古文文法問題・古文単語・世界史など、知識がそのまま得点に結びつくものです。

そして、MARCH入試では「覚えているだけで得点できるもの」の比率が非常に高いことから、大量の暗記事項を制する者がMARCH以上合格を手にする資格を持つということができます。では、早速その実践に向けて具体的な話を進めていきましょう。

暗記のために必要なステップ
①言われたことを受け入れる

暗記を完了させる際に重要なことは何よりも「一度覚えた知識を絶対に意地でも忘れない」という意識です。これを塾生にいうと「そんなのは無理に決まっている」という思いが顔から読み取れるのですが、「一度覚えた知識を絶対に意地でも忘れない」ことをいきなり「実践」することは無理でも、「意識」をすることは今この瞬間からできますよね?「意識」を持つことによって今まで10回かかっていた暗記作業が、半年後に5回に減れば作業効率は2倍になったということができるわけです。私立文系は大量の暗記に合否がかかっていますから、まずは「一度覚えた知識を絶対に意地でも忘れない」よう意識しなければならないことを受け入れ、しっかりとその意識を持つことから始めましょう。

このようなお話をしてもなお、塾生の中には納得をしない方がいます。そんなときは必ず「今日、君が答えられなかった問題が明治大学政治経済学部で聞かれたよ」と、具体的な大学名を出します。問題によってセンター試験だったり模試であったり別の大学であったりと変わりますが、伝えたいことは、今日いまこの瞬間に覚えていることが実際の入試本番で出題される可能性があるということです。このコラムをご覧の方は今日高校の授業で習った事柄がそのままMARCHの入試で聞かれる可能性をしっかり意識できていましたか?大学入試で聞かれることは高校の教育課程の範囲であり、端的に言えば「学校今日で教わったこと」です。まずは「意識」から始めて、徐々に「実践」していけるようになりましょう。

暗記のために必要なステップ
②反復方法

「意識」をもつ重要性を理解したら、次は具体的な実践方法に移ります。復習と言えば重要な事項をノートに繰り返し書き続ける、きれいな復習用ノートに習った内容を時間をかけて丁寧まとめる、といった方法が人気ですが、暗記の本質は反復、より正確にいえば「思い出す回数を増やすこと」にあります。つまり、「思い出す」ことをメインに勉強方法を工夫しなければ効果が薄くなる、ということです。極論すると、覚えるべき内容を何度も思い出す習慣を作ってしまえば、繰り返し書く必要も、ノートを作り直す必要もなくなります。ただ、これは単語を何度も書き連ねた後の充実感や、きれいな復習ノートという成果物がないため、初めて真剣に学習を始めようとする方には実感も効果も感じられるまでに少々時間を要する心細い作業になってしまいます。

そこで、学習の目に見える成果物と、思い出すことによって記憶が強化される実感が両方感じられる方法としてルーズリーフを用いたやり方をご紹介します。

まず、ルーズリーフを用意します。それを半分に折って左側に質問形式の文章を書き、右側に答えを書いていきます。例えば左側に「ポルトガルから独立したアフリカの国は?(3つ)」と書き、右側に「ギニアビサウ、アンゴラ、モザンビーク」と書きます。書きこむ事項は最初のうちは学習や演習で自分が間違えた箇所としましょう。学習事項全てにこのような処理をしていては時間が無くなってしまいます。続けていればそのうち必要な個所がわかり応用が利くようになります。

こうして出来上がったルーズリーフはみなさんにとってかけがえのない最高の問題集として目に見えた成果物となります。これを勉強の休み時間、電車の中、トイレの中などで半分に折った状態で眺めて何度も知識を確認し、反復回数を増やしていくのです。こうすることで無理なく思い出す回数を増やすことができ、暗記作業は完成していきます。そして完成が近付くほど、思い出す回数を増やすことの効果を実感できるようになり、新しく書き込む事項も減っていき、最終的にはいわゆる受験頻出ネタは完全にカバーできるようになります。

もしもっと真剣に取り組まれたい方は、この問題集で間違えたところに何回間違えたかわかるようマークを付けていきましょう。そうすると、そのマークの最も多い問題が最も覚えられない問題=自分が暗記のために繰り返すべき回数の最大値となります。つまり、最大値が10回であれば、残りの問題は9回以下で覚えられることになり、よって自分がその範囲を完成させるまでに必要な時間がわかります。

これで「覚えているだけで得点できるもの」は確実に得点できます
センター試験までに一気に詰め込んでしまいましょう。

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