2024年合格実績速報!

スランプと国語力の関係

塾で生徒と一緒に過去問を解いていると各人の成績のばらつきが非常に気になります。順調な人は順調ですが、順調でない人が尋常でないほど順調でない。果たしてこの原因はどこにあるのか、じっくりと考えてみました。長文です。

ヒントはある生徒の「英語にも国語力が必要なんですね…」という一言でした。あまりにも当たり前のことはえてして思考の枠組みから外れてしまうものです。当然ながら、英語も古文も漢文も、果ては社会までも国語力は関係してきます。これは大学受験指導の立場にある人間なら誰もが考えていることでしょう。しかし、もう少し踏み込んで考えてみますと、ここである重要な問題に気が付きます。

そう、その最も肝心な国語力とは「具体的に」何でしょうか。漢字、慣用句、助詞の使い方でしょうか。論理力のことさ、と言ってみても問題はひとつも解決しません。ただ漠然と国語力=論理力と言われてもピンと来ない方も多いでしょうし、突っ込んで考えてみるに私自身それほど腑に落ちる概念ではありません。

結論から言えば、おそらくこの場合の国語力とは「落ち着いて順序立てて物を考える能力」と定義することができると思います。そして、スランプの原因は確実にここのどこかにあります。ひとつひとつ見ていきましょう。

1. 落ち着いて

当たり前のことですが、制限時間内に問題が解き終わらない、あるいは解き終わらないだろうと予測される場合、この要素が満たされません。よく「家に帰って落ち着いて見たら余裕で解ける問題だった」という発言を生徒から聞きますが、そのような方は単純に落ち着きが足りないのです。とはいえ、そう簡単に落ち着いて試験に臨めるわけではありません。問いに集中し、自らの知識をいかんなく発揮するためには普段から少しずつ訓練を積む必要があります。具体的には、たとえば英語の読解中にTo不定詞の用法や分詞の用法を決定するのに時間をかけすぎる方、あるいは、古文の品詞分解に手間取っているような方は訓練が足りていないのです。最初から高速判断ができる人はこの世に一人たりともいません。毎日毎日少しずつ速くしていき、最終的にはほぼ瞬間的に判断ができるようになる。そして、このスピードが力になります。

2. 順序立てて

物事には何事も、とまでは大きくしませんが、少なくとも大学受験勉強には思考の順番があります。たとえば古文を考えてみますと、いきなり基礎知識のない段階から品詞分解をやれと言われても誰もできません。まずは動詞の活用型を判断→活用形を判断→助動詞の接続を判断→意味を判断→現代語訳につなげるという作業が必要です。そして、それぞれの判断の際にさらに細かい判断を積み重ねていかなければなりません。どんな天才であろうと、最終目的である「現代語訳」に辿り着くためには順序立てて考えていかざるを得ません。基本的にはこの順序を覚え込むことが大学受験勉強であり、この順番を根気強く守れない人は大学受験勉強ができない人ということになります。古文の授業中、投げやりな態度で適当なことを書き殴っているような方はこの能力に致命的な欠陥があります。受かりたいのであれば、ひとつひとつ丁寧に順番を追っていくことです。

3. 物を考える能力

これは個人差があります。全く同じヒントを与えられても同じ答えに辿り着くとは限りません。おそらくはこれがいわゆる「地頭」というものであり、私がいくら頑張ってもアインシュタインには到底及ばないように、努力や訓練を超えた能力だと思います。人の能力はイコールではありません。

ここまで見てくればスランプの原因も見えてきます。3はどうしようもないものとしても、1と2は単純に訓練すれば大きく伸びる能力です。というよりも、訓練なくしては絶対に伸びない能力です。また、スランプの原因が3であることは有り得ません。仮に物を考える能力に弱さがあるとすれば、その場合は「最初からできない」わけですからスランプの原因にはならないわけです。要するに、スランプだと言っている人は「かつてはきちんと訓練を積みつつあって」なおかつ「今はその訓練を軽視している」人だと言えます。これは個人的に受ける印象と完全に一致します。原因が分かれば解決策は自ずと見えてきます。あとは自分で考えてみてください。

話変わりまして、上記のような「落ち着いて順序立てて物を考える能力」とは知性の大きな部分を占めています。となれば、訓練によって知性を向上させる、つまりは頭が良くなるという事態が普通に有り得るはずです。実際に卒塾生から「1年で頭が良くなったと思う」という発言を耳にしたこともあります。人に教える立場にあるにも関わらずなんでもかんでも地頭で片付けたがる人が一定数いるようですが、私にしてみればその人自身が「落ち着いて順序立てて物事を考える能力」に欠けているように思います。

大学受験は訓練です。
そして、訓練で頭は良くなります。

EDIT STUDYの卒塾生1500人に聞いたEDIT STUDYの良かったサービスランキング!

1位 週に1度の1on1面談

・毎週自身の足りない部分に気付かせてくれた面談で成績が上がった!
明治大学経営学部経営学科進学!T・Kくん(千葉日本大学第一高校)

・自分から質問できるタイプではなかったけど、面談があったので何でも相談出来ました!
立教大学観光学部交流文化学科進学 S・Oさん(日出学園高校)

・毎週不安を面談で解消してくれたのが大きかったです!
早稲田大学社会科学部進学! A・Tさん(久留米大学附設高校)

1on1面談とは?こちらをクリック

2位 何度も反復してくれるテスト中心カリキュラム

・やることが明確でサボれない環境だから頑張れました!
明治大学商学部進学!丸子くん(船橋芝山高校)

・テストがあって皆で切磋琢磨できたから頑張れた!
早稲田大学国際教養学部進学!S・Mさん(アルジャー高校(東京インターハイスクール))

・テストがあったからこそ10か月心の支えになって頑張れました!
学習院大学 法学部 政治学科進学!H・Kくん(日々輝学園高等学校:通信制)

テスト中心カリキュラムとは?こちらをクリック

3位 少人数反転対話式授業

・対話式授業でサボりようがなかったし、クラスで仲良くなれたのが心の支えに!
早稲田大学教育学部社会地理歴史専攻進学!I・Tくん(井草高校)

・対話式で根拠まで聞かれるので理解力が高まり、成績が上がりました!
立教大学社会学部現代文化学科進学!H・Yくん(千葉英和)

・適度な緊張感と記憶に残りやすかった対話式授業!
順天堂大学 保健医療学部 診療放射線学科進学! N・Kさん(理系+P)

少人数反転対話式授業とは?こちらをクリック

なぜゼロからMARCHを実現できる?EDITSTUDYの全容を動画でざっくり解説!

下記のフォームをご入力いただくと自動返信メールにて動画URLをお送りします。

    お名前【漢字】(必須)

    お名前【フリガナ】(必須)

    学年(必須)

    続柄

    メールアドレス(必須)

    電話番号(必須)

      

    Instagramバナー tiktokバナー lineバナー

    あなたにあった大学受験サービス診断!