2017.3.19
EDIT STUDYで浪人生が逆転合格できる理由【前編】―本当に”ゼロから”始めるカリキュラム―
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小路永)「本当に浪人はダメなのか【前編・後編】」に続いて、なぜEDIT STUDYの浪人生が数々の逆転合格を成し遂げることができたか話していきましょう。
村山)理由は細かくあげるとたくさんあるんだけど、あえて大きく分けると以下2つに集約されると思う。
- 本当に”ゼロから”始めるカリキュラム
- 講師の熱意とクラスの一体感
◇本当に“ゼロから”始めるカリキュラムとは
小路永)では、「本当に”ゼロから”始めるカリキュラム」からいきましょう。
村山)これは体験授業を受けてもらうのが一番早いんだけど、すごく単純な話、EDIT STUDYのように本当に”ゼロから”受験勉強を教えている大学受験の塾なんて他に存在しないでしょ。
小路永)いきなり直球を放り込んできた感じですが、たしかにそうですね。
僕も元塾生なのでその衝撃はいまだに覚えてます。英語の最初の授業が「品詞」ですからね。あまりにも低レベルから始まるので一瞬バカにされてるのかと思いました。
村山)私立文系大学受験で逆転合格というものを真剣に考えたときに、絶対に必要なのは「英語の成績を上げること」だよね。それなのに英語をちゃんと基礎から教えてる予備校ってないなと思って。
小路永)ないですね。
そもそも「何をもって”ゼロから”と言えるのか」、そして「その理由は何か」をはっきり定義できている塾・予備校がないと思います。
村山)国語、特に古文・漢文や歴史科目に関しての”ゼロから”はわりと簡単に定義できるんだけど、英語の”ゼロから”は定義もそれなりに難しいし、そのうえその定義をもとに実際にどう教えるかという問題も相当に難しい。
小路永)その辺りはこの前のLIVEコース対談で熱弁をふるってましたね。
村山)簡単に説明すると、EDIT STUDYでは英語の勉強には大きく2つの側面があると考えていて、ひとつは英語を「書いてある通りに読む」ための勉強で、もうひとつは「慣れる」ための勉強。なぜそう考えるのか、そして、どのようにそれを生徒に伝えているのかをひとつひとつ説明すると長くなるけど、ここは大事なところなので納得してもらえるよう丁寧に説明していきたい。
小路永)わかりました。覚悟を決めて長い話を聞きます。
では、まずは「書いてある通りに読む」の方からお願いします。
村山)結論から言うと、英文を「書いてある通りに読む」ためには『五文型』『接続詞・関係詞』『to不定詞』『分詞』をきちんと理解して、それを実際に英文を読みながら使っていく作業が必要になる。
小路永)そう聞くと結構簡単そうに思えるんですが、英語ってそんなに簡単に読めるものではないと考えている受験生は多いと思います。実際、中高6年間かけて勉強しても英語を読めない受験生の方が圧倒的多数派です。その辺はどうなんでしょう?
村山)理屈だけ伝えるなら三日で終わるけど、それを実践に落とし込んで「書いてある通りに読む」ためにはゼロから始めて2ヵ月はかかる。それを長いと思うかどうかは生徒次第というところかと。
◇なぜ英語が苦手な受験生が多いのか
小路永)本当に2ヶ月で英語が読めるようになるなら短いと思いますが、そんなうまい話があるならなぜこれほど大量に英語が苦手な受験生が発生しているのかという問いにも同時に答える必要があると思います。
村山)そうだね。
本当に2ヶ月で英語は読めるようになるんだけど、それを実現するためには越えなければいけない壁がいくつかある。その壁が何で、どのように越えればいいのかを、教える側が明確に理解していないとゼロからの指導はできない。
小路永)ということは、その壁がわからない指導者が多いから受験生が困っている、という認識でいいですか?
村山)いいよ。
EDIT STUDYでは『五文型』『接続詞・関係詞』『to不定詞』『分詞』を「ゼロから」と定義して教えているけど、俺自身はこのように教わってはいないし、教え方も全然違う。英語の辞書を1ページずつ覚えては食べるというような昭和感満載の英語の先生に、もっとはるかに膨大な文法事項を叩き込まれた。
小路永)それ昭和とかいう問題じゃないと思うんですけど。。
まあでもその先生にいろいろと教わったおかげで見えてきたものがあるということですね。
村山)そう。
あの驚異的な熱量、圧倒的な無駄があったからこそEDIT STUDYの教え方に辿り着けたのは事実で、あとは徹底的な理詰め。そういう事情もあって、おそらく大学受験学年の生徒に真面目にゼロから英語の読み方を教えている塾は、全国探してもEDIT STUDYくらいだと思う。普通にやってたら間に合わない。
◇EDIT STUDYが考える“英語力ゼロ”とは
小路永)なるほど。
話を戻しまして、なんといっても最初の授業が英単語の品詞確認で、リアルに「appleの品詞はなに?」から始まります。
村山)一応be動詞の活用や”I, my, me, mine”などは知っている前提で進めているので「中学2年生レベルから」とは言っているけど、品詞確認から始めるので実質的にはほぼ何も知らない状態、まさにゼロからでもついてこれるよう工夫しているね。
小路永)つまり、我々はこの品詞確認を「ゼロ」と設定しているということですね。
そして、品詞を基にして五文型の判別に入っていきますが、教えていると、五文型という言葉は知っていてもそれを「どう使うか」分かってない生徒がほとんどです。
村山)そうなんだよね。
学校にしても予備校にしても、文法と長文の授業が分離していて何のために英文法を勉強しているのか、一番大切な目的が見えていない。もっと言うと、これも生徒側の問題ではなくて、教える側がはっきり認識していない。
小路永)英語に限らず、勉強する際に「何のために」を考えるのは大事ですね!
その点、EDIT STUDYでは文法を「英文を読むためのツール」として明確に認識してもらっています。
村山)まずはその認識が大事だね。
で、その「英文を読むためのツール」である英文法は大きく4つのパートから成り立っていて、具体的にはさっき言ったように『五文型』『接続詞・関係詞』『to不定詞』『分詞』に分けることができる。そして、この4つを完璧に押さえることができれば英語は読めると言っていい。
小路永)そうですね。
現在完了形や仮定法過去など、受験生が必死になって勉強している無数の文法事項のひとつひとつが重要じゃないとは言いませんが、あくまでも読解の基礎となっているのはこの4パートです。
◇五文型が英語読解の基礎である理由
村山)せっかくだからなぜこの4パートが英語読解の基礎になるかも説明しておくと、まず英語は「構造」、もっと簡単に言えば「単語の並び順」から意味が発生する言語なんだよね。で、その構造のパターンが大きく分けるとたった5パターンしかない。
小路永)はい。その5パターンが五文型です。
村山)英語の根幹は5パターンとはいえ、一文一文の見た目はかなり異なるよね。そこで、なぜ見た目が異なるかを突き詰めて考えていくと、究極的に違いは修飾句の有無だけということになる。
小路永)あ、もしかしてちょっと難しい話になってきましたか?
「修飾句の有無」とは何か、もう少し具体的にお願いします。
村山)例えば、”I have a friend.”という英文があるとする。これはSVOの第三文型なんだけど、じゃあ”I have a friend who lives in Tokyo.”はどうなのかと考えたときに、whoより後ろはfriendを修飾しているだけだよね。
小路永)はい。
「私には東京に住んでいる友達がいる。」の“東京に住んでいる”の部分は友達にかかっている、つまり、友達を修飾していると言えます。
村山)そう。
で、その部分はあってもなくてもSVOという大枠は変わらない、というのが基本的な英文法の考え方。ここがポイントだね。
他にも例えば、”Cats have the ability to see in the dark.という英文でも、これは「猫は暗闇の中でものを見る能力を持っている」という意味なんだけど、“暗闇の中でものを見る”の部分は能力にかかっている、つまり、能力の修飾句と言える。
小路永)そして、その修飾句の部分はあってもなくても大枠としては同じことだと。英文法の用語で言うと、最初の例文では”who”節が修飾句で、次の例文ではto不定詞が修飾句ということですね。
村山)その通り。
で、一見複雑で難しく見える英文というのはその修飾句が長いというだけで、修飾句を取り除けばいつもシンプルな五文型が残る。ちょっと長くなったけど、見た目の違いが修飾句の有無だけというのはそういうこと。
小路永)ということは、話の流れとしては、五文型が英語の基礎だけど五文型以外にも修飾句の勉強をしないといけないということになりますね。
村山)そう、五文型と修飾句。これが英語学習の根幹に当たる。
そして、その修飾句となるものが『接続詞・関係詞』『to不定詞』『分詞』ということだね。
小路永)なるほど。だから最初に五文型を含めたその4パートを基礎から学ぶ必要があるということですね。
村山)そういうこと。
あとはここで学んだ文法事項を実際の英文に即して使っていけば必ず英語は読めるようになる。
小路永)そうですね。これらの文法事項を正しく使って英文の構造を把握できれば、どんな英文でも正しく読むことができます。あとは英単語を暗記して、英文を読み込めば速く、正確に読むことができます。