今回はお問い合わせも多い親御さまの心構えについて書いておきたいと思います。私自身は人の親ではありませんから大層なことは言えないのですが、これまでの生徒で見事志望大学に受かった子の親御さまを念頭に置いて書かせて頂きます。
まず最も重要なこととして、勉強に関しては一切口を出さないことです。勉強するのは本人で、受験するのも本人ですから基本的には見守ることしかできないと御理解ください。勉強内容に関しましては私が責任持って全て対応します。(親御さまとはいえ)他者の介入は言い訳発生の温床でしかなく、言い訳の対象となる誰か・何かは作るべきではありません。恐ろしいことに、ひどい場合は「親が(塾が・先生が・親戚のおじさんの嫁の弟の友人の幼馴染が)うるさいから勉強できない」と平気で言い出します。
それではどのような態度が理想的かと言いますと、一言で言えば受験に集中できる環境を用意することです。具体的には、生活習慣を整える、体調管理に気を付ける、また、私立の場合は出願もなかなか大変な事務作業ですからそれを手伝う、受験会場等の情報を調べる、と思いつくかぎり列挙してみましたが、実のところそれほどやることはありません。下手に介入するよりは放ったらかしの方が大体においていい結果に結び付いているようです。現状を把握して変に期待もせず悲観もせず、ただ見守りましょう。
言葉に出さなくとも子は親の期待を敏感に感じ取ってしまうもののようです。ときには実際以上に期待を自ら背負ってしまい、そうなるとまずプレッシャーで潰れてしまいます。ブルドーザーのように全てをなぎ倒して目的を達成する生徒もいることにはいますが極めて少数です。結果を出すことに関しましては私が代わりに全力を尽くしますので、親御さまにおかれましてはどんな結果でも受け入れるという覚悟を決めておいてください。それもまた言葉に出さなくとも伝わるものと思います。
以上、僭越ではありますが当塾を始めて感じたこと、生徒が志望校に合格するために必要だと思われることを率直にまとめてみました。