2019.7.15
<2019年7月>英語4技能試験の指標【CEFRとは】
こんにちは、2021年度大学入試改革(新入試)担当の初田です。
2021年度大学入試改革(新入試)に向けて、今回は英語4技能試験について、各試験の特徴を見ていき、受験戦略的にどの試験が最も英語初学者にとって学習しやすいのかを考えていきたいと思います。
まず、英語4技能試験において指標とされているCEFRについて確認します。よく出てくる言葉ではありますが、受験生やその親御様にとってはなじみのない言葉かと思います。
CERF(セファール:Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment)とは、ヨーロッパ言語共通参照枠とも呼ばれる、国を超えた国際的な言語運用能力を測るための国際基準で、A1~C2までの6段階に分かれており、それぞれの段階でその言語で「具体的に何ができるか」を示しています。A1が最も低い段階で、C2が最も高いランクになります。
それぞれの等級をまとめておくと
C【熟達した言語使用者】
C2: 聞いたり読んだりした、ほぼ全てのものを容易に理解することができる。いろいろな話し言葉や書き言葉から得た情報をまとめ、根拠も論点も一貫した方法で再構築できる。自然に、流暢かつ正確に自己表現ができる。
C1:いろいろな種類の高度な内容のかなり長い文章を理解して、含意を把握できる。言葉を探しているという印象を与えずに、流暢に、また自然に自己表現ができる。社会生活を営むため、また学問上や職業上の目的で、言葉を柔軟かつ効果的に用いることができる。複雑な話題について明確で、しっかりとした構成の詳細な文章を作ることができる。
B【自立した言語使用者】
B1:自分の専門分野の技術的な議論も含めて、抽象的な話題でも具体的な話題でも、複雑な文章の主要な内容を理解できる。母語話者とはお互いに緊張しないで普通にやり取りができるくらい流暢かつ自然である。幅広い話題について、明確で詳細な文章を作ることができる。
B2:仕事、学校、娯楽などで普段出会うような身近な話題について、標準的な話し方であれば、主要な点を理解できる。その言葉が話されている地域にいるときに起こりそうな、たいていの事態に対処することができる。身近な話題や個人的に関心のある話題について、筋の通った簡単な文章を作ることができる。
A【基礎段階の言語使用者】
A2:ごく基本的な個人情報や家族情報、買い物、地元の地理、仕事など、直接的関係がある領域に関しては、文やよく使われる表現が理解できる。簡単で日常的な範囲なら、身近で日常の事柄について、単純で直接的な情報交換に応じることができる。
A1:具体的な欲求を満足させるための、よく使われる日常的表現と基本的な言い回しは理解し、用いることができる。自分や他人を紹介することができ、住んでいるところや、誰と知り合いであるか、持ち物などの個人的情報について、質問をしたり、答えたりすることができる。もし、相手がゆっくり、はっきりと話して、助けが得られるならば、簡単なやり取りをすることができる。
(※ブリティッシュ・カウンシル ウェブサイトより)
このような等級分けとなります。
そして、英語4技能試験に参加しているすべての民間試験受験者は、その資格・スコアによってこの6段階の中にふり分けられます。
この度の大学入試改革においては、このCEFRの尺度に基づいて各大学が得点換算を行い、各入学試験に対し加算したり受験資格にしているというわけです。
どの試験のどの資格・スコアがCEFRの尺度でどの程度の段階に相当するかは、文部科学省の【HPサイト】で確認することが出来ます。(クリックでリンクが開きます)
英語検定2級が高校卒業程度の内容を主としていますので、MARCH以上を志望する場合はB1程度、MARCH受験においてアドバンテージをとるためにはB2以上のスコアを獲得している必要があると考えるべきでしょう。
新大学入試に向けたDIETSTUDYの取り組み
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