2020.1.2
浪人生のやる気推移を考えてみる②
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皆さんこんにちは、コラム担当の初田です。
新年に科回目のコラムでは前回のコラムで扱った浪人生活の10か月間の中で、浪人生のやる気の推移をレギュラーテストの得点から見ていきました。
今回は、各時期のやる気をどのように管理していけばいいのか考えていきましょう。
4月~6月
やる気がある場合
去年度の大学受験の失敗や新しい環境への不安から気持ちを高めやすい時期です。この時期前向きにやる気を持てているのであれば「4月6月まではともかくがむしゃらにやり切る」という意識を持つといいでしょう。具体的には「新しく覚える内容は必ず100%覚えきる」レギュラーテストでは常に「満点を取る」事を目指します。浪人生となって「まずは90点くらい」ではなく「絶対満点」と気概で取り組むことで、たとえ中だるみが7月以降に起こっても下げ幅を小さくできます。
やる気が出ない場合
4月の時点で学習に対してやる気がわかない場合は将来に対する明るい気持ちを持てていない可能性があります。
人は「希望」を持つことで行動意欲を高めることが分かっています。希望は「価値あるゴール」「自己効力感」「経路」の三つからなり
①自分にとって10か月後の価値あるゴールを具体的にイメージできるか(例:MARCH合格)
②大学受験失敗によって自分の能力について自信を失っていないか(例:自分なんて大したことない、できないと考えていないか等)
③塾のカリキュラムをこなすことで大学に合格ができるというイメージがわくか(例:MARCH合格)
の3つを振り返ってみることで自分のやる気を上げられる場合があります。これらが一つでもあやふやなままの場合は早めに講師に相談しましょう。やる気をうまく出せないまま6月を追えてしまうと、中だるみが起こる7月に底が抜けてしまう可能性があります。
7月~10月半ば
やる気がある場合
浪人生がやる気を失いやすくなるこの時期においてもやる気を維持できているのであれば、そのペースを10月後半まで保てるようスケージュールを組み、毎日のルーティン学習をしていきましょう。10月後半から自然とやる気が増していきますので、上手く息抜きをはさみながら「日々満点を目指す」事を繰り返していけば大丈夫です。
やる気が出ない場合
この時期のやる気の低下はいくつかのパターンに別れます。
まずは自分にとっての「価値あるゴール」=MARCH合格が明確に意識できているか確認してみて下さい。毎日がルーティン化し刺激が減るためゆるみがでてくる時期になります。MARCH合格に価値を置いて浪人生になることを選んだ4月当初の自分を思い出し、なぜ浪人生になったのか考え、今の自分を振り返ってみましょう
次に考えられるのが「現役生時代に進学した同級生からの誘い」「帰省などの家族行事」といった自分以外の要因によって学習時間を減らしてしまうこれが定着してしまう場合です。特に現役生時代の友達は夏休みに入り善意で皆さんを遊びに誘ってくる場合があります。行かない、という行動をとることで友人関係を気にしてしまう人もいるかもしれません。
このような場合には「遊びを踏まえても毎日の成績が維持できるよう勉強ルーティンを決め、実行する事」が大切になります。毎日勉強漬けで気持ちが滅入ってしまうというのは理解できます。MARCHに合格していった浪人生も息抜きを上手に取り入れて日々の浪人生活を過ごしています。この時期に得点を落とさずやる気を維持できている人と中だるみをしてしまう人の違いの一つは「計画立てて遊びの日を決めているか」です。あくまで勉強を第一として、うまく友人からの誘いを大学受験に利用する視点を持って学習計画を整えてみましょう。
10月半ば~12月
やる気がある場合
この時期のやる気は圧倒的な爆発力を持っています。ぜひその爆発力を利用しましょう。具体的には「レギュラーテスト満点は当然」と思い「間違えたところは徹底的に覚えきる」事を念頭に学習しましょう。最終的には「自分が知らなければ他のすべての受験生も知らない」と思えるくらいの自信を持てるよう学習ができるとMARCH合格を確実なものにできます。
やる気が出ない場合
今一度自分の「価値あるゴール」を確認してみましょう。自分がMARCHに行く事をイメージできていないと踏ん張ることができません。大学のHPやキャンパスに行って浪人生から大学生になるイメージを自分が持てているか確認してみて下さい。それでもやる気がわかない場合はすぐに担当の講師に相談しましょう。この時期に学習を怠ることは得点に直結します。
やる気の上下には人それぞれの性格もあり一概にいう事は出来ません。ここに記載したのはその中でも特に多くみられる場合のものとなります。弊塾においてもこのような状況の浪人生の方々を多く見てきた実績がありますので、何か悩みなどがあれば気軽に相談してみて下さいね。