2018.11.8
本番に強くなる方法
今回のタイトル「本番に強くなる方法」はずばり『ドラゴン桜』からの引用です。1年で偏差値40から東大合格という、かなり贔屓目に見てもまず実現不可能な目標のせいですっかりトンデモ漫画の烙印を押されてしまってはいますが、個別事項としては面白く、かつ有用なものもありますのでチェックはしていました。
さて、本題に入りまして「本番に強くなる方法」とは一体何なのか。
漫画では1ヶ月ほどこの話題で引っ張ってくれましたが、単刀直入に言えば「失敗を考慮に入れてトータル点数を意識する」ことです。もう少し具体的に言うと、本番に弱い人というのは神経質な完璧主義者である傾向があり、ひとつの失敗でも気が動転して実力を発揮できない、また、実際の入試ではどの科目でもまず満点は狙えないことから、失敗(失点)を考慮に入れていない人は本番に弱い人ということになります。
私としてもこの考えには賛成です。
かつて高校の先輩に現役で東大理3(医学部)確実と言われた天才的な方がいましたが、東大本試験で英語第一問冒頭の読解ができず、そのままペースを崩して英語全体が壊滅して1浪を余儀なくされました。つまり、幼少時から天才と言われて勉強も重ね、1浪できっちり東大理3に入るような超高学力を持つ方でも全科目で満点というわけにはいかず、確実にどこかで失点はあるということです。そう考えると、その他99%以上の受験生が「最初の失敗でペースを崩して・・・」なんてコメントをすること自体がおこがましいようにも思えます。
みなさんが受ける大学はほとんどがボーダー6割強から高くて7割です。センター試験の社会で考えてみると分かると思いますが、テストで7割と言うと相当失点したという感覚があるはずです。しかし、現実には7割も取ればほとんどの大学に合格します。
以上をまとめると、「本番に強くなる方法」は以下になります。
◇安心して失点する
分からない問題は安心して失点していいのです。その失点により生かされる点数もあるということをきちんと意識しましょう。
◇ 解けるところだけを解く
全部は解けません。特にMARCH上位学部や早慶上智は問題難易度が非常に高く(奇問・悪問含め)、長年受験指導をやっている人でも満点は取れません。実際に、上位大学になると各予備校が発表する解答例が割れているというのは有名な事実です。
MARCH以上合格を目指して本番で実力を発揮できるよう、上記2点を意識しておきましょう。