2020.8.25
<2020年8月更新>早慶上智ICU【早稲田大学】2021年度入試変更点
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今回はMARCHの更に上位に位置する早慶上智の早稲田大学の2021年度新入試に関して見ていきたいと思います。基本的には私大文系専願の視点で一般選抜に関して重点的に見ていきたいと思います。
一言でいうと?
元々最難関私大の一角である早稲田大学ですが、今回の2021年度新入試に関しては複雑&難易度UPと言えます。
具体的にいうと?
学部によって試験方式や受験科目からの変更があります。例えば社会科学部の地歴・公民から政治経済が選択不可になるなど従来の方式だと受験できない学部・試験方式もあります。また科目横断的「総合問題」があるなど早稲田大学の特徴である学部自治により各学部ごとに変更がことなるので複雑でかつ対策難易度が上がるため難易度がUPと言えます。細かい部分を学部ごとに見ていきましょう。
各学部ごとに一般選抜を検証!
政治経済学部
<試験内容(合計200点)>
1.大学入学共通テスト(100点)
◇以下4 科目を25 点ずつに換算する
①外国語(以下いずれか1つを選択)・英語(リスニングを含む)・独語・仏語。
②国語
③数学I・数学A
④選択科目(以下いずれか1つを選択)
・地理歴史:「世界史B」「日本史B」「地理B」から1科目
・公民:「現代社会」「倫理」「政治・経済」「倫理、政治・経済」から1科目
※募集人数2020年度450名→300名
2.学部独自試験(100点)
学部独自試験は、日英両言語による長文を読み解いたうえで解答する形式とし、記述解答を含むものとします。(英語4技能のうち、「書く」能力を問う問題も設ける予定です。)また、従来の一般入試における「英語」や「国語」の試験とは異なるため、科目名称は「総合問題」とし、試験時間は120分間とします。
法学部
法学部の試験内容や募集人数に関して変更せずに一般選抜を実施する予定です。
≪memo≫
1.外国語でドイツ語、フランス語、中国語の科目を選択する受験者は、大学入学共通テストの当該科目を受験してください。なお、大学入学共通テスト外国語配点(200点)を法学部の外国語配点(60点)に調整して利用します。
2.数学を選択した場合、大学入学共通テストの指定する科目の得点を法学部の配点(40点)に調整して利用します。
文化構想・文学部
<試験内容>
一般選抜
1.外国語[配点75点/90分]
次のうち1科目を選択
①英語(コミュニケーション英語I、コミュニケーション英語II、コミュニケーション英語III、英語表現I、英語表現II)②ドイツ語 ③フランス語 ④中国語 ⑤韓国語
※ただし、外国語として②~⑤の科目を選択する場合、大学入学共通テストの当該科目を利用することとします。
また、当該科目の配点を外国語の配点(75点)に調整して利用します。
2.国語[配点75点/90分](国語総合、現代文B、古典B)
3.地歴[配点50点/60分]
次のうち1科目を選択
①世界史B ②日本史B
※募集人数変更なし
一般選抜(英語4技能テスト利用型)
出願時に英語4技能テストのスコアをご提出いただいたうえで、一般入学試験の国語、地歴の2教科を受験します。
1.英語4技能テスト[出願時に提出]※利用可能な英語4技能テストが追加となった場合には、別途公表します。
2.国語[配点75点/90分](国語総合、現代文B、古典B)
3.地歴[配点50点/60分]
次のうち1科目を選択
①世界史B ②日本史B
一般選抜(共通テスト利用型)
1.外国語[配点75点/90分]
次のうち1科目を選択
①英語(コミュニケーション英語I、コミュニケーション英語II、コミュニケーション英語III、英語表現I、英語表現II)
②ドイツ語 ③フランス語 ④中国語 ⑤韓国語
※ただし、外国語として②~⑤の科目を選択する場合、大学入学共通テストの当該科目を利用することとします。
また、当該科目の配点を外国語の配点(75点)に調整して利用します。
2.国語[配点75点/90分](国語総合、現代文B、古典B)
3.指定の大学入学共通テスト試験科目 [配点 50 点]
次のうち1科目を利用
①地歴・公民
「地理 B」「現代社会」「倫理」「政治・経済」「倫理、政治・経済」
②数学
「数学Ⅰ・数学 A」「数学Ⅱ・数学 B」
③理科
「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」から2科目、または「物理」「化
学」「生物」「地学」から1科目
※大学入学共通テストのうち、「理科」の「基礎を付した科目(2 科目)」は 1 科目として数えます。
※当該科目の配点を 50 点に換算して利用します。
※上記指定科目の範囲内で 2 科目以上受験している場合は、最高得点の科目を大学側で自動的に抽出し、合否判定に利用します。
教育学部
<試験内容>
教育学部の試験内容や募集人数に関して変更せずに一般選抜を実施する予定です。
商学部
<入試方式>
1.英語外部検定試験を利用する方式(英語4技能テスト利用型)を新設します。
2.従来の「地歴・公民または数学」の科目選択に関連して、「地歴・公民型」と「数学型」の2つの方式を新設します。特に「数学型」については、その募集人数を「地歴・公民型」と合わせた人数の約3割とします。
※募集人数 「地歴・公民型:355名」 「数学型:150名」 「英語4技能型:30名」
※募集人数 「2020年度一般入試:455名」 「2021年度一般選抜入試:355名+150名=505名」
<試験内容>
「地歴・公民型」
外国語:80点 / 国語:60点 / 地歴・公民:60点
「数学型」
外国語:60点* / 国語:60点 / 数学:60点
*数学型の外国語は素点配点80点に3/4を乗じて60点とする。
「英語4技能テスト利用型」
外国語:80点 / 国語:60点 / 地歴・公民または数学:60点 /英語4技能テスト:5点
社会科学部
<試験内容>
外国語:従来と変更なし
国語:従来と変更なし
地歴・公民または数学:下記の通り変更あり
2020年度 次のうちから1つを選択 ①世界史B②日本史B③政治・経済 ④数学〈数学I、数学II、数学A、数学B |
2021年度 次のうちから1つを選択 ③数学〈数学I、数学II、数学A、数学B |
※政治・経済の選択が出来なくなりました。
※募集人数450名から変更なし
人間科学部
<試験内容>(文系方式)
外国語:従来と変更なし
国語:従来と変更なし
地歴・公民または数学:下記の通り変更あり
2020年度 次のうちから1つを選択 ①世界史B②日本史B③政治・経済 ④数学〈数学I、数学II、数学A、数学B |
2021年度 次のうちから1つを選択 ③数学〈数学I、数学II、数学A、数学B |
※政治・経済の選択が出来なくなりました。
※募集人数340名変更なし
スポーツ科学部
<概要>
一般選抜(共通テスト+小論文式)【定員150名】
2020年度までの一般入試(定員100名)、センター利用入試[センター+一般方式](定員50名)に当たるもので、以下の試験により選抜します。
■当該年度の大学入学共通テスト
■早稲田大学の試験場にて実施する学部独自試験(小論文)
<試験内容>
1.大学入学共通テスト2教科2科目/合計点200点※大学入学共通テストの得点を次の配点に換算します。
①外国語「英語(リスニングを含む)」/配点100点
②国語「国語」または数学「数学I・数学A」/配点100点
2.学部独自試験(小論文)/配点50点
※募集人数:一般選抜+共通テストのみ+共通テスト&競技歴方式の学部合計は変更なし
国際教養学部
<概要>
一般入試について、従来の方式を取りやめ、2021年度入試より「⼤学⼊学共通テスト」、「学部独自試験(科目:外国語(英語))」、「英語外部検定試験(加点方式)」の合計点により選抜する方式に変更します。
<試験内容>
1.大学入学共通テスト
大学入学共通テストの得点を次の配点に換算
①国語(必須):配点50点
②選択科目(以下いずれか1 科目を選択):配点50点・地理歴史「世界史B」「日本史B」「地理B」・数学「数学I・数学A」「数学II・数学B」・理科「物理」「化学」「生物」「地学」
2.学部独自試験(科目:外国語(英語))配点:80点
reading:試験時間 90分
writing:試験時間 60分
3.英語外部検定試験
スコア提出者に加点(配点20点)
※募集人員 2020年度150名→2021年度175名
※随時更新されているので、詳しくは早稲田大学の各学部該当HPを確認してください。
以下2019年9月時点コラム——————————————
2021年度大学入試改革(新入試)について皆さんもある程度その全体が見えてきたのではないでしょうか。私立大学の大学入試改革について、受験生とその親御様としてはとりあえず
「高校3年生の4月から指定された期日までに、自分の受験したい大学が課している資格・検定のスコアを2回の受験で取得する必要がある」
ということを認識していればOKです。
そして最終的に考えなければならないのは「大学が課している資格・検定のスコア」が一体どういうものであるのかということで、今回から複数回にわたり、各大学が「2021年度入試(=2021年1~3月実施)」に行う入試の変更点について確認していきます。
※掲載されている情報は私立大学文系3科目受験において2021年度大学入試改革(新入試)にかかわる変更に限ります。
さて今回はEDIT STUDYからも多数の合格者を出している早稲田大学についてみていきます。
<全学部>
全学部を対象として「Web 出願時に、「主体性」「多様性」「協働性」に関する経験を記入必須化」という部分が最も大きな変更ですが、合否にかかわらないため出願時の手間が一つ増えるだけです。入試改革に対して早稲田は比較的消極的な姿勢を取っていると言えるでしょう。
<国際教養学部>
国際教養学部は共通テストの受験必須化と入試の加算項目として英語外部試験を利用することが出来るようになります。しかし、もともと帰国子女が多くを占める国際教養学部の事ですから、今回の変更によって受験生に大きな影響が出ることは考え難いでしょう。
<政治経済学部>
政治経済学部においても共通テスト、英語外部試験、学部独自の入試の合計点で合否が決定されるようになりますが、2021年度においては共通テストの国語の記述問題を採点の対象にしないほか、英語外部試験は「過去二年間の成績を利用できる」としており、国の方針と若干異なる入試方式としています。そもそも4教科受験必須であり、東大のすべり止めとして受験者が集まる以上、合格者は教育意識の高い家庭の子供たちでしょうから、こちらも今回の入試改革で混乱するような受験生はそもそも少ないでしょう。
試験の配点は、共通テスト100点、英語外部試験15点、学部独自入試85点の計200点満点となります。
英語外部試験の得点はC1以上:15点、B2:10~14点、B1:5~9点、A2:0~4点、A1あるいはスコア提出無し:0点として扱われます。
センター試験レベルのB1でも最大9点の加点がありますから、合格者の平均としてはB2以上で、最低でもB1(英検2級程度)のスコアを獲得している必要があるという所でしょうか。
逆に、C1以上の取得はコストパフォーマンスが悪いですから、そこまでこだわらなくても良いかもしれません。
<文化構想学部>
英語 4 技能テスト利用型の一般入試枠が設置されます。この入試制度では英語の学部独自試験が削除され、受験は歴史、国語の二科目となります。
また、出願には過去2年間に受験した4技能試験のスコアを用いることが出来ます。詳細は2019年7月時点では未発表なので、引き続き情報を追いましょう。
<教育学部>
英語外部試験の利用を行いません。
<商学部>
英語外部検定試験を用いた入試制度を新設しますが、、一般入試の募集535名に対して30名程度となっておりほとんどの受験生には関係がありません。
出願要件に英検準1級以上、あるいはTOEFL-iBT72点以上が課せられ、これ以外のスコアでは出願できなくなっています。
また、出願要件である英検準1級、あるいはTOEFL-iBT72~94点では加点なし、英検1級、あるいはTOEFL-iBT95点以上で5点の加点となっているため、出願要件を満たしただけではこの制度で受験をするメリットがありません。
よって合格するほとんどの受験生は英検1級あるいはTOEFL-iBT95点(CEFR C1)を取得していると方のみに限定されると考えられます。
<社会科学部>
英語外部試験の利用を行いません。
<法学部>
英語外部試験の利用を行いません。
<人間科学部>
英語外部試験の利用を行いません。
<スポーツ科学部>
私大文系受験者であれば一般選抜A群が出願対象となります。英語と国語の共通テストが受験必須となります。英語外部試験の利用はありません。英語の文法問題がプレテストから削除されていることを考えると従来のセンター試験から文法セクションがなくなる分、入学のための学習のハードルはむしろ下がるとおもわれます。なお、国語記述式問題についてはまだ未定です。
早稲田大学はEDIT STUDYとしても引き続き十分対応できる私立大学であることは変わりませんし、まだまだ一発逆転が狙える大学と言っていいでしょう。早稲田志望の方は引き続き粛々と学習をしていきましょう。
今後の更新は早稲田大学入学センターからでも確認できます。こちらでも更新を続けますが、最新の情報や詳細は入学センターで確認してください。
新大学入試に向けたDIETSTUDYの取り組み
新大学入試に向けてDIETSTUDYが取り組んでいることを
分かりやすく1分で理解できるようにまとめました。