2025.6.20
大学受験〜夏期講習は行くべきか〜
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大学受験生にとって「夏」は“天王山”とよく言われます。そしてその象徴の一つが「夏期講習」です。大手予備校のパンフレットや広告には、魅力的なキャッチコピーが並び、有名講師による特別講座や「志望校別対策講座」などが並んでいます。しかし、果たして本当に夏期講習は受験生にとって“必要不可欠”なのでしょうか。
夏期講習のメリットとその実態
確かに、夏期講習にはいくつかの表面的なメリットがあります。
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普段受けられない講師の授業が受けられる
例)駿台の東大英語対策講座や河合塾の早慶現代文特講など -
志望校別・レベル別に細かく分かれており、対策に特化しているように見える
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受験生の「夏の勉強時間」を強制的に確保できる
これらは一見、夏期講習を受けることで飛躍的に学力が上がるように感じられます。しかし、こうした講習の実態をよく見ていくと、多くの問題点が浮かび上がってきます。
夏期講習のデメリットと限界
1. カリキュラムに一貫性がない
夏期講習は基本的に「スポット授業」です。例えば、英語の講座を5コマ受けたとしても、それが年間カリキュラムの中でどのように位置づけられているのか、学習全体の流れの中でどう活かされるのか、そうした設計はされていません。
本来、英語であれば「文法→精読→構文解釈→読解問題への応用」という流れが必要です。しかし、講習ではそのどこか一部分だけを「切り取って」教えて終わりです。つまり、本質的な力がつきにくいのです。
2. 学力に本当に合った講座選びが難しい
多くの生徒が「友達が取っているから」「有名講師だから」「レベルが高そうだから」という理由で講座を選びます。しかし、自分の学力や理解度と合わない講座を受けると、理解できずに消化不良を起こすか、逆に簡単すぎて意味がありません。これは“やった感”だけが残る最悪のパターンです。
3. 高額な料金と営業目的の存在
ここが最大の本質です。夏期講習とは、そもそも塾・予備校側の売上確保のための“商品”なのです。
本当に合格に必要な内容であれば、なぜそれを年間カリキュラムに含めていないのでしょうか?なぜ追加料金で販売されるのでしょうか?
「講習だけで○○万円」「この講座も受けておいた方がいいよ」と講師やチューターから勧められる例は後を絶ちません。これは、受験生の不安心理に付け込んだ“営業トーク”に他なりません。
具体例:講習で疲弊したA君のケース
ある高校三年生のA君は、7月だけで英語、現代文、日本史、古文、世界史の計8講座を申し込みました。予備校に毎日のように通い、「夏は勉強した」と満足感はあったものの、実際は復習が追いつかず、知識の定着も不十分なまま夏が終了。その後、秋以降に基礎の見直しからやり直すはめになり、結果的に志望校には届きませんでした。
このように、「講習=努力」の錯覚は、受験戦略において大きな落とし穴となりかねません。
結論:夏期講習を“取れば伸びる”という幻想
大学受験において重要なのは、「何を受けるか」ではなく「どう学ぶか」です。もし講習を受けるなら、自分の弱点を分析し、年間の学習計画と連動している講座を必要最小限だけ選ぶべきです。闇雲に“有名講座”を並べることに意味はありません。
講習に依存するのではなく、毎日の自学自習の質と量を徹底することこそが、合格への最短ルートです。夏休みの勉強計画を立てる際は、焦らず冷静に、“必要かどうか”を一つ一つ見極めることが、合格を勝ち取るカギになるでしょう。
EDIT STUDYでは毎年『夏からコース』で何人もの生徒がGMARCHの逆転合格を勝ち取っていますので、夏からコースでなぜ難易度の高い6月からのGMARCHの逆転合格が可能か、最後にご紹介したいと思います。
夏からコースのカリキュラムとは
英語:中2の基礎からGMARCH以上合格まで
具体的なカリキュラムの内容としては、英語は「基礎≒中2の基礎文法」から実施します。前述した通りこの基礎が非常に重要で、英文の基本的な読み方の土台になります。受験生の大半がこの基礎が疎かな状態、つまり正確に英文を読めていない状態で応用に入ってしまい、結局読めないという状況に陥ります。
もちろん基礎から丁寧に開始した上で、GMARCH以上合格に必要なレベルの読解まで定着をさせます。実際に12月中に英語の授業でGMARCH以上合格に必要な英文読解が終了し、年内時点で定着させるところまでカリキュラムで到達する内容になっています。そこからは丁寧に受験本番まで読解や演習に取り組んでいきます。
カリキュラムから置いていかれないように、1日おきに授業があり、必ず中日は前日の授業の復習をするカリキュラムになっています。また授業内容が理解できたかどうか、確認の復習テスト(授業内容からしか出題されない)もあるので何度も反復し中2の基礎からGMARCH以上合格までに必要な英語の基礎的な知識を固めていきます。
選択科目:ゼロから共通テストレベル9割まで到達
また次に選択科目は7月末に入塾し各生徒の進捗に合わせてオーダーメイドカリキュラムで進めていきます。歴史科目で言うと教科書の1ページ目から開始し、早い生徒は月中に全範囲を終了させます。これは公立高校のほとんどが全範囲が最後まで終わらない、終わったとしても1月の入試直前などがほとんどなのに対しかなりのアドバンテージになります。
もちろん、ただ単にハイペースで進めるのではなく、選択科目は基本的に暗記科目なので丁寧に反復作業を中心に進めていきます。具体的には英語と同じく復習テストを何度も反復することです。例えば歴史科目は教科書の全範囲を28範囲に切り分けますが、各範囲を2周、3周と繰り返しテストを実施します。またセンター演習などを10年分実施し、さらに解き直しの復習テストも実施することで、反復回数を徹底し記憶の定着をはかります。こうしてカリキュラムを完遂するとセンターレベルで満点や9割以上、そしてGMARCH以上の個別試験でも9割以上を取ることが出来るようになります。
国語:時間をかけず足を引っ張らないレベルまで
最後に国語ですが、ただでさえ夏からの開始で時間がありませんので、必要最低限の時間を割き、足を引っ張らないレベルまで引き上げていきます。具体的には現代文に関しては授業内で要点をおさえ、読み方・解き方の型を定着させ、センターレベルや個別試験で7割程度は安定して取れる状態に持っていきます。そのためにも現代文の暗記領域である漢字や現代文キーワードは自習課題で設定し反復を実施してもらいます。
また古文も苦手としている受験生が多いですが、実はイメージの問題で古文は基本的に①単語(300単語ほど:英単語がGMARCH以上合格に3000~5000単語必要と言われています。)②文法事項(動詞の活用・助動詞・敬語表現)の基本をおさえれば十分GMARCH以上の試験で得点は取れます。こちらも授業内容の復習テストなどで反復して定着を図り、7割から7割5分が取れるように仕上げていきます。
つまり国語も勉強時間を最小限に抑えつつ、足を引っ張らないレベルまで構築し3科目トータルでGMARCH以上の合格を掴み取れるようにカリキュラムが設計されているわけです。
授業担当講師が実施する週に1度の1on1で自習計画を最適化
また夏からの開始の場合、残された時間が限られているため「勉強時間」が非常に重要なことはお分かりいただけたと思いますが、勘の鋭い方はその中でも「自習時間」が重要なことにお気づきだと思います。もちろん授業も大事ですが、科目バランスはもちろんやるべき内容も非常に重要になってきます。
そこでEDIT STUDYでは週に1度授業を直接担当している講師が生徒と1on1を実施して自習計画の最適化を図っていきます。なぜ授業担当講師課というと授業の様子や理解度を把握できている講師の方が、生徒の得意や苦手を把握しているので的確に自習計画やバランスを練ることが出来るからです。
だからこそEDIT STUDYでは少人数対話式反転授業という授業スタイルにもこだわっています。1クラス10名前後でかつ質問をしながら常に生徒に「なぜその答えにしたか」を確認します。こうすることで授業内の理解度を生徒・講師が明確に把握できるのです。さらに1on1の際には日々の授業の内容からしか出ない復習テストの結果はもちろん、日々の学習記録も見ながら各科目のバランスまで最適化していきます。
EDIT STUDYでは入塾後に学習管理ノートで学習記録をつけてもらい、日々の勉強時間や科目ごとのバランスを見える化し、復習テストの結果だけでなくプロセスにもフォーカスし、ポジティブな部分に焦点を当てて褒めて認め、モチベーション維持・向上に寄与します。また当たり前のことですが、ソフト的な部分を把握している授業を担当している講師が客観的な数字データも活用することで科目バランスや内容なども細かく見ることが出来るので、大学受験において重要な勉強時間の各科目のバランスや内容の最適化を図ることが出来るのです。
今回の記事でもしご興味がございましたら、今年もEDIT STUDYで「夏からMARCHコース」を募集する予定です。お一人おひとり丁寧に指導させていただく観点で、1クラス10名の少人数定員制で先着順となっております。無料個別相談・体験授業も実施予定ですので、まずは資料請求やご登録など前向きにご検討くださいませ。
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