2025.1.16
同志社大学~関東の大学で言うとどのレベル?~
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こんにちは。EDIT STUDYです。今回の記事では『同志社大学~関東の大学で言うとどのレベル?~』というテーマでお話ししていきたいと思います。というのも定員厳格化の煽りや共通テストが開始され、大学受験や私立受験を取り巻く環境が非常に変化しているなか、あらためて大学のレベル感について広く質問をいただく機会が増えたからです。
同志社大学と言えば、関西の関関同立(関西大学・関西学院大学・同志社大学・立命館大学の総称)の一角として最も高い人気を誇る大学で、関関同立の中でもひとつ頭が抜けている印象ですが、実際に関東で言うと、どのレベルと同じと言えるのか具体的に根拠となる数字も交えながら見ていきましょう。
GMARCHと関関同立の難易度
関東でGMARCH(学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政)と称される大学群と、関西で関関同立(関西・関西学院・同志社・立命館)と称される大学群は、大学受験では同じような扱いを受けることが多いのですが、詳細に比較検討すると違いはあるのでしょうか。まずは純粋な受験難易度、入りやすさの面からみていきたいと思います。
とはいえ、ご存知の通り、私立大学は大学ごと学部ごとに試験形式が異なり受験生との相性で結果が変わる部分も大きく、その偏差値だけを比べてどちらの方が入りやすいとは言い難い状況です。例えば、中央大学経済学部に合格して法政大学社会学部に落ちるということは普通ですし、立教大学文学部に合格して青山学院大学法学部に落ちるということもザラにあります。
そこで、まったく同じ基準で難易度を測れる共通テスト利用枠のボーダーラインを使って比較してみます。共通テストの英語・現代文・社会の3科目で合否判定できる大学・学部のうち、GMARCHの中で最もボーダーラインが低いと思われる「法政大学・現代福祉学部」と、同志社の中で最もボーダーラインが低いと思われる「同志社大学・スポーツ健康学部」をみてみましょう。
同志社大学と法政大学の比較
※数値はすべて大学公式発表に基づく
数字でみるとわかりますが、2022年度は8%近く法政大学の方が合格最低点が高い状況でしたが、2023年度以降は法政と同志社では大きな差はないと言えます。
ここでもう1つ数字で見比べてみましょう。関東でGMARCHと同様に人気が高く、GMARCHの併願で検討されることの多い日東駒専(日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学)の中でも屈指の人気を誇る東洋大学と同志社大学を先ほどと同様、共通テスト利用枠のボーダーラインを使って比較してみます。
同志社大学と東洋大学の比較
過去3年間を見るとかなり近いボーダーになっていますし、直近の2024年はむしろ東洋大学の方がボーダーが高くなっています。つまり関関同立の一角である同志社大学は実はGMARCHの中でも最も入りやすいとされる法政大学よりも難易度が高いどころか、法政大学と難易度が変わらないどころか日東駒専のなかの東洋大学と同等に入りやすいと言っても過言ではありません。
GMARCHと関関同立の価値
先ほどは受験難易度という軸で関東のGMARCHの一角を担う法政大学や日東駒専の一角を担う東洋大学と同志社大学を比較しましたが、進学先という意味でも「同志社大学のレベルは関東だとどのレベルか」は普遍的なテーマです。
法政大学は最近地位を向上させつつありますが、東京での就職活動で法政大学という学歴をアピールできる場面というのはほぼ存在しないでしょう。GMARCHは学歴として「マイナスではないが大きくプラスでもない」というのが現実です。東京ではやはり東大東工一橋早慶ICUが圧倒的で、GMARCH卒でその壁を突き抜けるためには体育会の主将くらいは務めておかないと超一流企業の就職活動では厳しいと言われています。
※実際に3大商社である三井物産、三菱商事、住友商事は最低でも早慶上智と言われており、東大東工一橋早慶ICUが圧倒的に多くを占めており、GMARCHはほとんどいません。
一方、同志社大学は、京都では早慶(以上)の存在感をもって君臨しています。というのも、同志社は関関同立の中でも同志社に次ぐブランド力を持っており、関西圏の大学序列では国立の京都大学を頂点として、大阪大学、神戸大学と国立が続きますが、その次のグループとして関関同立、特に同志社と立命館が位置付けられているからです。
要するに、法政大学の場合は東大、東工大、一橋、慶應、早稲田、上智、ICU、もっと言えば都立大、横浜国立、横浜市立、千葉大など近隣に格上とされる大学が大量にあるせいで相対的に低く評価されがちで、関関同立はその点で優位に立っています。実際の受験状況としても、例えば東京大学の滑り止めで法政大学に入学するという方はおそらくほとんどいませんが、京都大学や大阪大学の滑り止めで立命館大学に入学するという方は一定数います。結果的に、同志社大学は関西圏では「かなりレベルの高い頭がいい大学」と一般に認知されています。
実際、弊塾EDIT STUDYにも立命館を中心に関関同立を第一志望とする生徒が例年数多くいます。ここまでは客観的な視点で「立命館の価値」をお話してきましたが、実際になぜ関東からわざわざ同志社大学をはじめとする関関同立の進学を目指すのか?または進学を決めたのか?生徒の生の声をいくつか紹介しておきます。興味のある方は写真やリンクをクリックしてください。