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【2020年8月更新】共通テストに向けて ~演習いつやれば良いの?~

共通テストに対していつからどんな取り組みをすれば良いのか?

 

今回は共通テストの演習、旧センター試験でいうところのいわゆる過去問対策に関してお話していきたいと思います。こちらをいつの時期からどのように取り組めば良いのか?ということに関して以下2つの視点を軸にお話していきたいと思います。

 

1.時期

2.具体的な解き方のマスター

 

.時期

これは受験生個別で進度は違いますが、10月から問題演習に取り組めばそこからでも十分間に合います。理由としては主に①前提の基礎知識②参考書の2つになります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

①前提の基礎知識

 

まずは問題演習に入る前提として、基礎知識がきちんと定着しているのか?が大事です。今回いくつかの大手予備校の「共通テスト模試」が実施されましたが、そこで受験した大半の人が感じたと思います。形式や傾向が変わったと言え、前提となる基礎知識があれば解ける、逆に言えば前提となる基礎知識が無ければ出題形式や傾向の変更に関わらず解けないということです。つまり大抵の人が焦って夏の時期に過去問演習をガンガン進めたりしますが、演習は基礎力が定着している状態でやるから意味があるのです

 

現役生も浪人生も同じです。厳しい言い方をすれば、浪人生はその基礎力があれば、現役で合格は掴めています。何故ならMARCH以上の難関私大も大抵は合格最低点が7割前後で、出題される範囲の7割は教科書レベルの基礎問題だからです。つまり10月くらいまではまずは基礎を定着させてそこから問題演習に取り組むから意味があります。

 

②参考書

 

共通テストにはもちろん過去問がありません。つまり今徐々に出ている参考書や過去の試行調査の問題、予想問題が演習の対象になります。現在各社から出始めていますし、ある程度出揃ったうえで中身を比較し最適なものをピックアップすれば良いわけです。基礎力もなく、参考書の良し悪しも分からないうちに演習に入ることこそ合格できない人のマインドです。ある程度基礎力が付けば、参考書の良し悪しも判断できるようになります。

※もちろん①②両方はっきりしていれば、夏の時期に問題演習に取り組むことは悪くはありません。ただそれが出来るのは全国の受験生の一握り、目安でいうなら既に志望校に対して模試の判定がA判定が出ている人です。

 

2.具体的な解き方のマスター

 

次に重要なのは解き方ですが、ポイントは①時間配分②問題ごとの解き方です。

①時間配分

 

特に英語に関しては時間との戦いになります。大問数は6問で発音・アクセントや文法の単独問題が無くなり、全て長文での出題になります。各大問で目安の時間を明確に決めて、全て解き終わるようにタイムマネジメントを組むことが必須です。試行調査で公開された各設問の配点でも前半は2点、後半に関しては3-5点、特に大5問は配点が5点で比較的高いことが分かります。ここから分かるように大1問と大5問を同じ時間配分で解くことは非常に非効率です。各大問ごとに何分使うのか?見直しには何分残すのか?事前に時間配分を明確に決めておき、分からない問題は「勇気をもって飛ばす」ことが得点を最大化するのに重要です。

 

②問題ごとの解き方

 

基本的な方針は英語も歴史も国語も「消去法」です。ほとんどの受験生がやりがちなのが「これが一番正解だと思った」と他の選択肢の吟味を放棄して解答を選んでしまうことが多い点です。「あとで良く見たら確かに〇番の方が正解だった」などありますが、これはまさしく解き方に問題があります。基本的に消去法ですすめ、本文やリード文からヒントを拾い「消去する根拠」を明確にしていく。そして残った選択肢が正解。これが一番ミスの少ない解き方です。

 

問題ごとの解き方は、各科目で違う部分はありますが、この設問、この大問は「何を聞いているのか?」「本文やリード文のどんな情報を探せと言っているのか?」を正しく理解した上で解き進めるということです。

 

英語も大問ごとで本文から何を読み取るべきなのか?などは解説で明らかになっています。国語の現代文でいえば、「傍線部とあるがそれはなぜか?」などの問題の場合、因果関係を問われているため、傍線部になる因果関係を本文中で探し、それと各選択肢を吟味するのが肝心です。

 

2の解き方のマスターができたかどうかは、①時間配分と②問題ごとの解き方が他人に説明できる状態であればOKです。あとは実際にその通りに解けるか問題演習に取り組み、自身の課題を明確にして自習に取り入れるというサイクルを繰り返せば、演習が高いレベルで出来ていると言えます。

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