2018.10.27
一般入試=筆記試験ではなくなる!?
一般入試は「筆記試験」、推薦AO入試は「面接」と「書類選考」が “入試の常識”ではなくなるかもしれない
社会で求められる力が変わり、大学入試においても、「思考力・判断力・表現力」の3つの力が求められるようになる、ということがいわれています。では、その「思考力・判断力・表現力」の3つの力をどのように評価されるのでしょうか。
一般入試は「筆記試験」、推薦AO入試は「面接」と「書類選考」、というのが、これまで実施されてきた入試の常識とされてきましたが、このような画一的な入試方式では、「思考力・判断力・表現力」の3つの力を総合的に評価できない可能性があることはいうまでもありません。
そのため、今後は、一般入試は「筆記試験」、推薦AO入試は「面接」と「書類選考」、ではなく、一般入試においても、「面接」と「書類選考」がもりこまれたり、推薦AO入試においても「学力試験」がおこなわれるなど、大学が求める学生を選抜するため、各大学で多彩な入試が行われることが考えられます。
大学が本当に求める学生を選抜するための入試そのものが変化する
大学には、アドミッションポリシーという、入学者の受け入れ方針があります。大学が求めている学生がどのような学生なのかを知るためには、このアドミッションポリシーを確認するのが早いでしょう。このアドミッションポリシーに合致している入学者選抜をおこなうためには、多面的、総合的な評価方法を導入することは大学にとって最重要課題であり、これまでのように、「筆記試験のみ」、「面接のみ」といった入試では、大学が本当に求めている学生を入学させることができません。そのため、下記のような入試の変化が様々な大学でおこることが予想されます。
〈今後予想される入試の変化〉
【一般入試】:「筆記試験」 → 「筆記試験」+「面接試験」+「書類選考」
【推薦AO入試】: 「面接試験」+「書類選考」 → 「面接試験」+「書類選考」+「筆記試験」
すでに多面的、総合的な評価方法を導入している大学もある
お茶の水女子大学に「新フンボルト入試」というものがあるのをご存知でしょうか。この入試では、これまでの一般入試といえば「筆記試験」という常識を根底からくずし、大学が本当に求める学生を選抜するための入試が導入されています。下記が「新フンボルト入試」の概要です。
お茶の水女子大学「新フンボルト入試」の概要
【文系】〈大学の模擬授業(プレゼミナール)に参加〉→〈レポート提出〉 → (文系)〈図書館で関連テーマの本を読む〉 → グループディスカッション・面接
【理系】〈設定されたテーマに関連する実験〉→〈研究発表・実験披露〉
※その他に、出願書類として、活動報告書、志望理由書といった書類も必要
詳しくは、お茶の水女子大学の入試情報ページをご参照ください。
お茶の水女子大学HP「入試情報」
http://www.ao.ocha.ac.jp/index.html
今後、大学入試の変化として考えられるのは、大学入試そのものの多様化を背景とする、受験指導の「個別化」の加速です。そうなったときに、最も生徒によりそうことができるのは、大手予備校ではなく、一人ひとりの生徒の目指す目標にあわせた指導ができる中規模・小規模予備校です。EDIT STUDYでは、一人ひとりの生徒の希望進路実現をこれからも支援しつづけます。