2019.12.28
予備校の歴史① 河合塾
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河合塾の沿革
河合塾は、1933年に河合逸治氏が「河合英学塾」を「すべては、一人ひとりの生徒のために」という理念のもと開校したところから始まりました。現在の「河合塾」は1937年に名古屋市に桜山校を開校した年に「河合英学塾」から改称した名前となります。
1972年には現役生・浪人生問わず多くの大学受験生が受験する、全国で最大規模の「全国統一模擬試験」を開始ししました。MARCH以上の進学を目標とする弊塾でも、現役生、浪人生問わず受験をしてもらい、MARCHへの出願に役立てています。そして、1979年になると、大学共通第1次学力試験(現大学入試センター試験)の開始と同時に現在では「センター・リサーチ」と呼ばれる自己採点集計を開始し、センター後の大学受験戦略(弊塾においては特にMARCH出願)において全国の現役・浪人を含めたすべての大学受験生のためのシステムを提供されています。
2019年においては河合塾グループ全体で460の校舎・教室数を有し、生徒数116,400人と日本の3大予備校の一角として全国の学生、現役生・浪人生に知られています。
事業:大学受験予備校
河合塾はその歴史・規模の大きさから、代々木ゼミナール、駿台予備校と並び日本の「三大予備校」のうちの一つとして考えられています。また「机の河合」、「模試の河合」、「文系の河合」といった数々の異名を持ち、大学受験生のために設備やコンテンツに古くから力を入れて取り組まれていました。「河合サテライト講座」という名称で、塾業界としていち早く衛星放送事業を開始したことでも知られ、ビジュアルを多用した解説を多く取り入れる動画配信など教育のために新しい技術的な導入や、現在の塾業界で主流となっている現役生重視の方針も1980年代から河合塾が先駆けて行ったと考えられており、現役生・浪人生のニーズに答え、常に塾・予備校業界をリードする姿勢を保ち続けています。
この他の受験事業
模擬試験(全統模試)
大学共通第1次学力試験(現大学入試センター試験)の開始以前から受験生の間で「全統模試」と呼ばれる全国統一模擬試験を主宰しています。2019年の受験者数約310万人にも及び、TOEICや英検の受験者数を超えるほどの規模となっています。模試の種類も豊富で、現役生・浪人生を対象とした模試には全統マーク模試や全統センター試験プレテスト、全統記述模試等は国公立私大文系理系を問わないバリエーションが用意されています。
センター試験合否判定システム
河合塾に在籍している現役生・浪人生を合わせた大学受験生のセンター試験自己採点結果を元に、各々の大学受験生の合格可能性を判定する「センター・リサーチ」と呼ばれる情報提供サービスを行っています。PCの普及に伴って現在では「バンザイ・システム」と呼ばれるサービスにも用いられ、センター後の大学受験を考えるうえで重要なサービスを提供されています。
塾・予備校業界を常にリードし続けている、それが河合塾です。