2014.9.3
センター型英語演習に関して
暑かった夏も終わり、近頃は秋の気配を感じる季節になりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
そろそろ本格的に過去問演習を始める受験生も出てくる頃ですので、今日はセンター型英語演習のやり方について少しアドバイスを書いておきます。
まず、英語演習で一番多い質問が「大問の何番から解くのがオススメですか?」というものです。昨今のセンター英語は特に時間制限が厳しく、時間不足に泣く受験生が多いのは重々承知していますが、それを踏まえても私の回答は一貫しています。
もしセンター試験本番で150点を取れれば上出来と考えるのであれば、配点の都合上おそらく大問の1,2は飛ばして3以降から解き始めるのが妥当でしょう。ただし、このようなやり方で演習を重ねる生徒が本番で180点以上を取れる可能性はほぼ皆無だということも知っておいてください。なぜかというと、言ってしまえばこのような生徒は時間不足という課題に対して小手先のテクニックでかわそうとしているわけで、そもそもの心構えからして卑屈です。そのような後ろ向きな態度では日常の学習にも支障が生じて本番で通用する本当の実力を養成しようという方向には向かわないものです。したがって、私のアドバイスとしては、正々堂々、真正面から順番に解いていって、60分以内で180点以上を目指すつもりで勉強することをオススメします。もちろんこれは理想論ではありますが、まだ直前期でも何でもない時期から小手先のテクニックに頼ろうとすることの危険性はぜひここで認識しておいてもらいたいと思います。
具体的なチェックポイントも書いておきますと、①制限時間、②語彙、③読解力の三点を確認してみてください。やり方としては、「制限時間無制限(現実的には120分程度)」、「普段使っている単語帳使用可」という条件で演習を行ってみてください。分からない単語は単語帳で調べていいです。そして、この条件でなら140点以上を取れるという方は少なくとも③読解力に致命的な欠陥はありません。時間があって単語さえ分かればそれなりに英語は読めていると言えます。そうしたら次は、「制限時間無制限(現実的には120分程度)」は変えずに単語帳を使用不可にして演習を行います。これでも140点以上取れるという方は課題がはっきりします。つまり、①制限時間=速読と速解を意識して今後は勉強を重ねていきましょう。一方で、単語帳を使用不可にしたら140点どころか120点を下回ったというような方は、まずは②語彙力強化が最優先課題となります。
弱点が分かれば自ずと改善策も見えてくるはずです。
単純に演習を重ねていくうちに慣れてきて点数が上昇するという側面もありますので、時間に余裕がある方はどんどん演習を重ねていきましょう。