毎日毎日朝から晩まで勉強していれば日々に倦んでくることもある意味で必然かもしれません。かなりモチベーションが高いと感じる生徒でもときに「何のためにこんなに勉強しているのか分からない」といった声が聞かれます。ただし、これは裏返せばそれだけ勉強しているということでもありまして、状態自体は極めて良好です。あとは考え方ひとつの問題でしょう。
そもそも、ある個人が有名大学に入ること自体に客観的に重大な意味などありません。受かろうが落ちようが地球は変わらず公転を続けますし自転のスピードも変わりません。というよりも、意味があるからやる、意味がないからやらない、では究極的に「意味とは何ぞや」という問いに収束していくだけで特に面白いことにはなりません。
やりたいからやる。
決めたから貫き通す。
こう考えた方が簡単ですし、楽しめるのではないでしょうか。私個人の問題かもしれませんが、どうも誰か何かに「やらされている」という感覚は好きになれません。結果はどうあれ、あくまでも自分の意志によって行動していると信じることができれば後悔は残らないと思いますし、少なくとも言い訳をしようなんて気にはならないでしょう。誰に言い訳するのか、よく分からないからです。
また、これは逆に言えば、
やりたくないから絶対にやらない。
というスタンスも同様にアリだということです。みなさんは誰か何かに無理やり大学受験勉強を「やらされている」のではありません。自分で決意して勉強を始めただけです。
たとえばボランティア活動に参加しておきながら物陰で煙草を吸って「ほんとメンドクサイ!」と不平不満を言っている方ってどうですか。その支離滅裂ぶりは確実に失笑ものでしょう。かといってボランティア活動に参加しないことを責める人はいません。
そもそもやってもやらなくてもいいのです。ただし、やると決めておきながらやらなければ滑稽なことになります。ボランティア活動と大学受験は見返りを要求するかしないかという点で大きく異なりはしますが、本質的に自発性の問題だという点では同じだと思います。
そういうわけで、思い詰めることはありません。
やりたいようにやることが皆さんの道になるはずです。