2021.6.29
【2024年8月更新】立教大学に合格するために必要な勉強
Table of Contents
こんにちは。EDIT STUDYです。今回の記事ではGMARCHの筆頭である立教大学に1年間の受験勉強で合格するために必要な勉強時間と勉強法(立教大学に合格するために必要な勉強)に関してお話ししていきたいと思います。
今年度の立教大学の入試は難化するのか?
ではそもそも立教大学に合格するために必要な勉強時間や勉強方法を具体的にお話しする前に、今年度の立教大学の入試はどうなるのか?についてお話したいと思います。昨年度の入試は新入試元年やコロナウイルスの感染拡大など外的要因で私立大学の志願者数が激減しました。主要な私立大学全体(早慶上智・GMARCH・関関同立など)では一般入試で対前年比86%と大幅に減少しました。
マクロな視点でみるとこの傾向は今年も続きそうですが、気を付けておきたいのはミクロな視点で見た時に私立大学の一般入試で良く起こる「隔年現象」です。これは例年、各大学で倍率の減少率が高かった学部の翌年の倍率が高くなる(各受験生も狙い目と見て出願が集中してしまうため)という傾向です。特に立教大学の中で昨年度減少率の高かった学部をピックアップしたので、こちらの学部は昨年度に比べ出願者数が増加する可能性が高く、昨年度の入試難度に比べ難易度が上がる可能性がありますので、検討している方は要チェックの学部になります。
◇昨年度減少率の高かった学部
経営学部:▲12%
観光学部:▲6%
というわけで、立教大学の入試難易度がどうなるかに関しては、全体としては昨年度と大きくは変わらない可能性はありますが、そもそも都内の私立大学の定員厳格化の影響で難易度は高くなっている状態ですので、その難易度が昨年同様継続する可能性が高く、かつ上記「隔年現象」が起こる可能性が高い学部は入試難易度で考えると気を付けておくべきだと思います。
必要な勉強時間
では立教大学に合格するために必要な勉強時間や勉強方法を具体的にお話ししていきたいと思います。まず勉強時間ですが、これは個人差が大きいため一般化することは難しいですが、ある統計によると立教大学に合格するための年間勉強時間→2400時間程度とされています。当然スタート時点での学力にもよりますし、無意味に時間だけかければいいというものではありませんが、「4月~本番までの約10か月間、毎日平均8時間程度は受験勉強に費やしている」と考えると学力云々に関係なく、過去にEDIT STUDYから立教に合格していった人たちはそれくらいの勉強はしていたように思います。
ただし重要なのは「10か月間モチベーションを保ち、使える時間を全て受験勉強に費やす意識」であり、「限られた時間の中で何の勉強をどう行うか」であって、上記の2400時間という数字にはさほど大きな意味はありません。そのため特に現役生の方々にとってはいきなり1日8時間と言われたところで、学校等もあり中々現実的ではないかもしれませんが、その点は安心して頂ければと思います。
立教大学に1年で合格する勉強方法とは
さて、今回は後者の「方法論」について書いていきたいと思いますが、最も重要なことは「基礎を徹底的に完成させること」です。
立教大学に関してはGMARCHの中でも新入試による入試改革で変化点はありますが、「基礎」の重要性は他のGMARCHの大学とも共通で必要になります。ではなぜそう言い切れるのか?まずは最初にこちらの根拠に関してお話ししていきたいと思います。
上記表は立教大学の新入試での変更点をまとめたものになります。立教大学の入試は英語が廃止になり、かわりに「共通テストのスコア」もしくは「外部検定試験スコア」が全面的に導入されました。そして特徴的なのは国語と選択科目は「全学部入試」として全ての学部共通の問題、つまり過去の「全学部入試」の国語と選択科目を踏襲した問題で構成されます。
英語は外部検定試験は各試験の種類によって傾向と対策が異なりますので、ここでは英語に関しては「共通テスト」を中心にお話ししていきます。「共通テスト」に関しては確実に「基礎問題」を中心とした「基礎学力」を測るものになります。そして国語と選択科目に関しては「全学部入試」を踏襲しますので、こちらも含めて全ての科目に共通することとして「基本問題を徹底的に取る」ということです。そんなことは当たり前だとお思いでしょうが、ここで大事なことは「基礎問題」と「難問」と「奇問」を分けて考える必要があることで、立教大学の入試に関しては一定数「難問」や「奇問」と言われるような出題がなされることがあります。
この辺りを一緒くたに考えている人は意外と多く、「やっぱり立教の問題は難しかった」という感想が吐き出されることになります。共通テストに関してはより顕著に基礎問題で構成されますが、立教大学独自の国語や選択科目の大まかな問題構成も下記のようになっています。
※昨年の立教大学の世界史や日本史の選択科目の入試で文化史問題が数多く出題されましたが、弊塾の教科書レベルの「基礎問題」を中心とした小テストで見たことがない問題がほとんど無かったくらいです。
・基礎知識で解答できるもの→70%~80%
・基礎知識を応用する必要があるものや難解な知識を問うもの→10%~15%
・奇問やカルト問題と呼ばれるようなもの→5%程度
立教も出題の半数以上は「基礎問題」
難関大学のGMARCHの筆頭である立教大学といえども、難問だけで入試が構成されているわけではなく半数以上は基礎的な知識の問題で構成されています。これは地歴公民で顕著で8-9割基礎問題とも言われていますが、国語に関しても同様の傾向があると言えます。賢明な人はもうお気づきだと思いますが、上記の中で5%程度を占める奇問・カルト問題については正解する必要はありません。
難関私大志望者はこの奇問対策に労力をかけようとする傾向があるのですが、本当に大事なことは「全体の70%以上を占める基礎問題を確実に完答し、応用問題の正答率を可能な限り上げること」です。これについても当たり前だと思われるかもしれないのですが、「基礎問題を確実に完答」の部分を当たり前に出来ている人は世の中的には意外なほど少ないです。
私大入試の難化傾向のあおりを受け、難関私大のGMARCHの筆頭である立教大学の試験ではリアルに1点を争う勝負となります。そのため基礎問題を7割正答程度の習熟度では全く話にならず、文字通り「完答」レベルまで持っていくことが立教合格の必要条件になります。
基礎の完成は9-10月を目安に
この「基礎の完成」は時期としては9月~10月頃を目安にしましょう。立教大学の入試は英語の試験が廃止され、国語と選択科目も「全学部入試」に統一されたため徹底した基礎固めが非常に重要です。もちろん10月以降は英語は共通テストレベルの演習、国語と選択科目は過去問対策が重要になってきます。
ただし、過去問演習を繰り返したからと言って成績が爆発的に上がるわけでもありません。過去問対策はあくまでもアウトプット対策であって、引き続き知識のインプットは並行して続けていきましょう。
立教大学に限らず難関大学では国語や選択科目で「思考力」を問うような出題も見られます。演習を行う際は勿論のことですが、常日頃から「なぜそうなるのか」を考える習慣を意識しましょう。
英語に関して
早く正確に読む
立教大学に限らずほとんどの大学に言えることですが、まずは「速く正確に読む」ことを目指さなければなりません。具体的には共通テスト(旧センター試験)のリーディングで最低限7割が基準となります。異論もあるかもしれませんが、上記のリーディングは基本的に「読めれば解ける」問題です。
立教の英語問題は「共通テスト」になりますので「読めても解けない」や「読むこと自体が難しい」文章がそれほど多くありませんので、この「読めれば解ける」性質の「共通テスト」の問題で7割程度も取れない様ではまだ立教を受験できる状態ではありません。
中には英単語や熟語、文法問題集を使ったインプット作業に偏りすぎた勉強をしている人もいますが(いかにも受験勉強という感じがしますね)、特に私立文系においては「読む」ことを重視していかなければ立教どころか日東駒専や成成明学獨國武も突破できません。
重要な「文法事項」について
さて、「読む」ことを重視はしますが、その前にまずは最低限の文法事項を確認しましょう。ここで大事なことは「読むための文法事項」と「文法問題用の文法事項」をざっくり分けて考えることです。例えば仮定法過去を知らなくても英文の大意は読み取れますが、To不定詞や分詞を知らない場合は英文の解釈に著しく支障をきたします。この「読むための文法事項」については、当塾ではかなり基礎的な部分も含めて4月の上旬に扱っていきます。
ある程度文法を押さえたらあとはひたすら読みましょう。語学の基本は慣れです。具体的な素材としては『速読英単語』シリーズがオススメで、必修編から始めるのがよいです。
基礎の徹底
立教をはじめとした難関大志望者だといきなり上級編から始める人もいますが、余程ベースが出来上がっている人以外は必修編からの方が無難です。掲載されている単語や文章のレベルは確かに共通テストレベルではありますが、「基礎の穴を徹底的につぶす」ことが非常に重要ですので、通常はここから始めていきましょう。
要点は「文法的な観察眼をもってとにかく量を読み込む」ことです。ただ単語の拾い読みをしているだけでは、ほとんど意味はありません。また、構造をほとんどとれないような状態も、結局は単語の拾い読みとなってしまい意味がありません。ではどうすれば良いか?弊塾でおススメしている勉強方法が「読み込み」という勉強方法になります。
上述した「読むための文法事項」に必要なのは五文型、接続詞・関係詞、To不定詞、分詞という4つの基礎文法です。この4つの基礎文法を理解できていると全ての英文の構造が把握できます。そして書いてある通りに意味を取れるようになれば「読むための文法事項」の型が完成します。あとはこの型を意識しないでも完璧に使いこなせるようにする作業が必要です。この型を身に付けるための作業が「読み込み」という勉強法です。
読み込みという英語勉強法自体がそれほど一般的ではありませんので先に説明しておきますと、読み込みとは①「一度完璧に文法的に精読した英文」を②「音源を聞きながら繰り返し読む」というシンプルな勉強法です。
上記の「読み込み」は毎日行います。まじめに2~3か月もやれば、かなりのスピードで英文が読めるようになっているはずです。単語も大体覚えているころです。理想は夏頃にはコンスタントに共通テストで7割~8割程度取れるようになっていることで、そうなるとかなり立教合格には近づきます。
英単語帳は定番のものであればお好みでよいと思いますが、立教はじめGMARCHレベルまで目指すのであれば単語王くらいのレベル感がおすすめです。どの単語帳を使うにしろ、大事なことは1冊をやりこむことです。現役生で単語王に手を出すほど余裕がないという人は、上記読み込みで『速読英単語』シリーズの単語がマスター出来ればGMARCHレベルに関しては十分です。
ちなみに上記クラスの単語帳を完璧に覚えたとしても、立教をはじめGMARCHの入試問題でも見たことのない単語にしばしば遭遇することになります。そのためある程度「意味を推測」しながら読む必要があり、その辺りは訓練と慣れですがベースは上記の「読み込み」作業の延長線上にあります。
GMARCH志望で時々英検準1級用の英単語帳を使っている人を見かけますが、さすがにオーバーワークだと思いますのでお勧めしません。上述の大学受験用の単語帳を完璧に仕上げましょう。
科目ごとの過去問演習
立教大学は科目によって「共通テスト」と「全学部入試」の過去問対策をそれぞれ進める必要があります。ある程度共通テストに必要な上述した「読むための文法事項」や「早く正確に読む」レベルが仕上がったら「共通テスト」や「全学部入試」の過去問演習に入りましょう。過去問対策の意義は科目によりますが、記述式の形式に慣れる、立教のレベル感に慣れる側面もあります。ただし、全く太刀打ちできない場合はまだ過去問演習に入る段階にはありません。
形式によってはそれなりのアウトプット対策が必要ですが、基本的な方針は「基礎学力」の徹底した向上ですので、最後まで基礎レベル、教科書レベルを丁寧に仕上げることが重要です。昨年も同じ受験方式でEDIT STUDYで英検などの外部検定試験のスコアを保有していない生徒が複数名立教大学に合格しています。中には共通テストの英語で7割前後の得点率でしたが、最後まで徹底した国語と選択科目のインプットをこなし合格を掴んでいる生徒がいます。
過去問演習は立教合格のためには必ず必要な要素ですが、一方で過去問演習のみしていても合格できるわけではありません。インプットとアウトプットのバランスを適切に取りながら勉強に取り組んでいきましょう。
〇〇大学に合格するための勉強法
※下記に大学ごとでリンクを貼ってありますので、気になる大学は是非ご覧ください。