2014.8.5
「本気」のレベルを低いところに設定しない
少し間が空いてしまいました。
相変わらず暑いですね。この時期は「暑くて勉強できない!」という言葉をつい発してしまいたくなるのも心情的には分かりますが、気温が下がり受験が迫る秋以降は誰でも勉強します。逆転合格を真剣に志す者であれば今こそ全ての言い訳を封印し、地道に学習を重ねてほしいと思います。そして、みなさんは基本的に全員チャレンジャーです。このまま行けば順当合格などという人は一人もいません。なんにせよやるしかないのです。
※地方進学校で順当合格が予想される人は8月に来年度一人暮らし用の部屋を決めます。高校同級生には何人かそのような強者がいました。彼らの志望校は東京大学でしたが、落ちる可能性など微塵も考えておらず(考える必要がないほど圧倒的な実力)、ただ時が過ぎて3月になるのを待っているだけでした。これを順当合格と言います。
今日は現時点での課題を確認しておきます。
社会に関しては順調な人とそうでない人の差がはっきり現れてきました。その原因はもちろん記憶力の個人差でもあるのですが、それ以上に「真面目さ」「熱心さ」というファクターが大きいのはみなさん自身も薄々感じていることと思います。今みなさんに課しているタスクはたった2つです。
1. 教科書を繰り返し暗記する
2. 確認テストでボーダーラインを超える
「時間が足りない」という声も届いていますが、私に言わせればこの程度が処理できずに上位大学に行こうなんてのは認識が甘すぎます。人と違う努力をするから人と違う大学に入れるのは自明の理で、日本特有の同調圧力に負けて「みんなと同じ」ことをしていれば「みんなと同じ」結果が待っています。それが悪いとは言いませんが、少なくとも上位大学を目指す資格はありません。
たとえば、この体験談は上位合格者ではありますが参考までに。
私が「たった2つ」と言う理由も分かると思います。
この方は世界史だけでも10冊程度は潰していますね。ちなみに駿台の「世界史総整理」というのはとんでもない代物で、1冊が教科書3冊分程度の情報量を持ち、それが3冊セットになっております。多少の差はあれ、早慶に受かる人というのは基本的にこれくらいは余裕で勉強しています。小路永もそうでした。また、個人的に早慶の知り合いは多くいますが、「教科書暗記が辛かった」などと言っている方には一度たりとも会ったことがありません。小さな塾にいて少人数で勉強しているとムラ意識みたいなものがどうしても出てきてしまいます。私が異常に厳しいのではなく、一般的客観的に言ってみなさんの認識がぬるすぎるだけということはぜひここで理解して頂きたいと思います。
また、一般に上位私立大学文系への合格方法は大きく分けて2つあります。
1. 英語と国語で押す(数学受験である場合も多い)
進学校上がりの方、昔から勉強は抜群にできるがサボり癖のある方が受かるパターンです。あまりゴリゴリの受験勉強はしていませんが、小学校3年生からの通塾も含めると人生トータルの勉強時間は実は長い。このタイプの人が社会暗記に精を出すと最上位学部(早稲田政経・法、慶應法・経済)に合格する仕組みです。
2. 英語と社会で押す
社会は言うまでもなく英語も暗記量が得点に大いに関係する科目ですので、とにかく受験学年1年間の圧倒的な勉強量で勝負します。知性というよりは自己管理能力が決め手となりますが、逆に言えば誰にとってもチャンスがあると言えます。当塾が目指すのは基本的にこのパターンです。とはいえ、1年間の勉強量だけで押して100万人中上位5万人に入るのは容易ではなく、早慶人気、さらには上位層の浪人も考慮すれば実情はより厳しい。
モチベーションを支えるのは理屈ではなく、何者かでありたいという強い願いです。
合格したいなら夏のうちに本気を出してください。頑張りましょう!