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この記事を閲覧されているみなさんは志望大学合格を目指す上で、塾·予備校を検討されていることと思います。「大学受験で合格するために塾·予備校は行くべきか」というタイトルで、その疑問に順を追って回答していきます。
▼塾·予備校に行くべきでない人
偏差値70ぐらいの中高一貫「超」進学校の生徒が該当します。このような中高一貫校では、中学生の段階で高校の学習範囲が終わっており、高校に入ると同時に大学受験の対策に入るというケースがよくあります。また地方の超進学校では全寮制を採用しているところもあり、授業を終えて寮に戻った後、2時間以上自習時間が設けられているケースもあったりします。
高校の授業は基本的に塾·予備校で実施するような受験対策の授業であり、更に寮がある高校では自習時間で受験勉強を進めるため、そもそも塾·予備校に行く時間もなかったり、行く必要もありません。最近ではアクティブラーニングにより主体性を伸ばす授業を取り入れる中高一貫「超」進学校もあったりもしますが、いずれにせよ、受験勉強が学校のみで完結されるシステムとなっています。
塾へ行く必要がないのは上記に当てはまる生徒です。つまり、上記以外の生徒は大学受験合格のために塾に行くべきということになります。では具体的にどんな状況の人が大学受験合格のために塾に行くべきになるのか、もう少し詳しく見ていきましょう。
▼塾·予備校に行くべき人
☑現時点の個人偏差値が50未満の人
☑学習習慣に自信がない人
☑継続力に自信が無い人
現時点の個人偏差値が50未満の人
まず1つ目の『現時点の個人偏差値が50未満の人』はどういうことか?簡単に言うと客観的な数字データで基礎力が備わっていない、もしくは基礎力に不安がある人と考えていただければ差し支えありません。なぜ基礎力が備わっていない、もしくは基礎力に不安がある人は塾・予備校に行くべきか、もう少し詳しく見ていきましょう。
例えば私立大学の人気かつ難関私大の筆頭であるGMARCHは受験難易度も高いイメージがありますが、実は出題形式や問題構成はイメージとは違い基本問題で構成されています。もちろん大学や学部によって違いはありますが、問題構成としては基礎問題で7-8割構成されています。
そしてGMARCHの合格最低点は、これも大学や学部によって多少異なりますが、6-7割前後で設定されていることがほとんどです。つまり、基礎問題を取り切れれば十分合格出来ますし、1割程度落としても場合によっては合格できるという事です。
難関私大と言われるGMARCHの合格となると応用問題が出来ないといけないイメージがありますが、実は基礎問題を取り切れるかどうかで合否は分かれます。だからこそ基礎力があるかどうかが重要になります。
学習習慣に自信がない人
2つ目は学習習慣があるかどうかです。これも客観的な数字データでGMARCHの合格者の平均勉強時間は1日10-12時間と言われています。日東駒専でも8-10時間と言われています。という事は、1日3-4時間程度の学習習慣が現時点でない人は、学習習慣を養うためにも塾・予備校に行くべきです。
もちろんただ通うだけではなく、きちんと学習習慣が構築されるスケジュール管理や課題設定、定期的な面談によるスケジュール修正や課題設定のサポートが受けられるかどうかは重要です。こちらも現時点でその学習習慣や自己管理に関して自身があれば、塾・予備校のサポートを受ける必要はありませんが、自信が無ければ塾・予備校のサポート体制を頼り、塾・予備校に行くべきです。
継続力に自信が無い人
最後3つ目は継続力に自信が無い人です。これはどういうことかというと、受験勉強は短いようで長い10か月の継続が必要です。継続は力なりという言葉がある通り、特に私立文系の受験は膨大な量や時間との戦いでもあります。
そうなってくると上述した学習習慣を10か月通して継続する力が求められます。もし現時点で継続力に自信が無ければ、塾・予備校のサポート体制、年間を通したスケジュール管理や調整、課題設定のサポート体があるかどうかは非常に重要な要素になります。
以上の3つの視点で見た際に、ご自身が当てはまる部分がある場合は、ご自身に合った塾・予備校のサポート体制を受けることを検討すべきでしょう。ただし、塾・予備校と言っても様々なスタイルの塾(や予備校)があります。そこでどんな人がどのスタイルの塾・予備校に行くべきなのかをお伝えしたいと思います。
▼大手予備校(大手衛星予備校)に行くべき人
偏差値60~65ぐらいの公立高校、中高一貫校の進学校の生徒が該当します。中学時代から毎日2時間以上の勉強習慣があり、自分で理解し、勉強を進めることができる生徒です。中学時代の内申点だと40/45ぐらい(5段階評価×9科目)で、まじめにコツコツ勉強できるタイプは行くべき人に該当します。大手予備校のサービスは、大学受験勉強に特化した良質な一方通行の授業を提供することですので、学校の40人前後の授業を、すべての時間集中して受けられる生徒は行くべき人と言えます。
大手予備校では(選択した授業によりますが)100人単位の授業もあったりします。また大手予備校は基本的に勉強管理やテストによる進捗確認はないので、受講した授業内容を自身の力で理解する「基礎学力」と、授業のない日にしっかり復習できる「学習習慣」が必須となります。その基準として偏差値60~65ぐらいの公立高校、中高一貫校の進学校、中学時代の内申点だと40/45ぐらい(5段階評価×9科目)を採用しています。
大手予備校はLIVE授業のため、部活動や習い事がある生徒が希望する授業を受講できないケースもあるため、衛星予備校という動画授業が広く普及しています。時間が合わない生徒は衛星予備校に行くのもアリです、大手衛星予備校は動画の分、授業調整など融通が利く程度で、大手予備校とサービスに大きな違いはありません。
▼中規模予備校に行くべき人
基本的なシステムは大手予備校とは変わりませんが、1クラスの人数が20~30人だったり、生徒数が少ないため担任と言われる正社員との距離が近かったり、と規模に違いがあります。大手予備校と差別化するために、「55段階制」「強制自習」「1クラス最大25人」などといったコンセプトを取り入れながら、個別対応に強い少人数のような印象付けを行っています。
大手予備校にしても、中堅予備校にしても多くはプロ時間講師と言われる人たちが授業をしており、複数の予備校を掛け持ちしている人も多くいます。集客力がある大手予備校では、1授業の生徒が中規模予備校よりも多いため、良質な講師は時給の高い大手予備校で指導することがほとんどです。ですので、大学受験勉強に特化した良質な一方通行の授業を求めるのであれば大手予備校に行くべきであり、「55段階制」「強制自習」「1クラス最大25人」などのコンセプトにひかれて、コミュニケーションが取りやすい雰囲気を求める場合は中堅予備校に行くべき人に当てはまります。
▼自学自習の塾·予備校に行くべき人
これは中々に難しいテーマです、自学自習と書いている以上、塾·予備校に自習をしに行くわけですから何がサービスか分かりづらいですね。考え方としては、そもそも大手予備校の授業を受けるよりも自分で参考書を使って進めた方が早く進むため、勉強効率は良いという考え方です。
生徒ごとの学力や志望校に合わせて参考書をベースに学習計画を作り、その進捗を管理することがサービスといことになります。確かに大手予備校にはそのようなサービスはないため良い部分なのですが、その計画をつくり、進捗管理をするだけにも関わらず、大手予備校と近い料金設定となっており、担当者はほとんどが(大学生)バイトです。
『大学生アルバイトと1週間に1回科目ごとの学習計画を立てる→計画通りに自習する→大学生アルバイトと1週間後に学習進捗を確認し、また計画を立てる』このサービスに大手予備校と近い料金を支払うということは考えづらい気がしますし、例えば基礎学力がない生徒が学習内容を参考書だけで理解するのは難しいはずです。偏差値60以上あって、基礎学力と学習習慣があり、たまにコミュニケーションをとりたくて、自習室を使いたい生徒は1科目だけとって、有料自習室と同じような感じで勉強したい生徒が行くべきな気がします。が、自学自習ができるなら自分でネットの情報を集めながら良質な参考書を使ってゴリゴリ勉強を進めた方が早そうです。
▼個別指導に行くべき人
基本的には学力が低く、分からないところをその場で聞けて、その生徒に合ったペースで教えて欲しい生徒が行くべきです。先生1人に生徒が2~4人割り当てられ、各生徒は別の科目だったり範囲を進めることになります。ちなみに先生はほぼ(大学生)バイトで、正社員の教室長はアルバイトのシフトを組んだり、入塾関係、講習提案などの営業が仕事の中心です。
例えば先生1人に生徒が2人であれば、1人の生徒が高校3年生で英文法、もう1人の生徒が中学1年で数学を勉強していたりします。高校3年生に解かせている間に、中学1年生に数学の解説をし、解説が終わったらチェンジするため、待ちぼうけになる時間もよくあります。
また完全に生徒にペースを合わせるため、範囲が終わらないこともよくありますし、大学受験生の場合、個別指導に通って範囲が終わらないから夏期講習、冬期講習で大量に授業をとったものの、受験までに範囲が終わらなかったというのはアルアルです(授業料だけ跳ね上がり続ける)。また先生がアルバイトという性質上、講師のクオリティに大きなバラツキがありますし、途中で担当が辞めて、変わってしまうこともしばしば。多くの個別指導は高校受験がメインになりますので、大学受験を目的に通うのは止めておくべきでしょう。
上記の通り大学受験は大学受験専門の予備校や塾に行くべきです。
ただ実は個別指導に向いてる生徒も一定数いて、例えばですが、帰国子女で英検準一級持ってるけど、どうしても古文ができないからピンポイントで古文だけど入試に間に合うように教えて欲しいといった、ピンポイントでの弱点克服などには良いケースもあります。
▼AI個別指導に行くべき人
個別指導の中で(大学生)バイトからAIへの置き換えが進んでいます。こちらはタブレットの中で出てくる問題を解きながら正答率などをAIが分析することで生徒に合った授業動画などを自動で紹介してくれるシステムです。AIであれば正社員の教室長は「①アルバイトを採用する必要がない」「②アルバイトを育成する必要がない」「③指導のクオリティが担保される」と小さくない3つのメリットがあり、塾全体としても人件費が浮きますし、採用活動もしなくて済むため、人材不足には困りません。
特に地方での大学生アルバイトの獲得は難しいため、地方に多く広まっており、今後も広がっていくはずです。AI個別だから行くべきというよりは、個別指導に通いたい人はAI個別を選択した方が良いかもしれません。
ただ生徒に合わせるということはAIでも同じなので、範囲が終わらない可能性が高かったりしますし、当然その場合は課金していくことになります。
▼私大文系専門EDIT STUDYとは
集団と個別の良いとこ取りのハイブリット型
EDIT STUDYでは大手・中規模予備校の集団(予備校)スタイルのようにゼロからMARCHを実現できるカリキュラムを組んだ上で集団で切磋琢磨することが出来る環境があります。具体的には1クラス10名の少人数制ではありますが、集団クラスで授業の内容からしか出ない復習テスト中心にカリキュラムを組んでいます。一方で大手・中規模予備校にはない「いつでも、何でも質問できる少人数対話式授業」で自学自習の塾のように「週に1度の1on1面談で、あなただけの学習計画を最適化」し「たった10ヵ月で、ゼロから圧倒的なMARCH合格力」を身に着けることが出来るサポートもあります。
具体的にはEDIT STUDYでは集団(大手・中堅予備校)の良さである”集団で切磋琢磨する競争心”や個別指導などの良さである”面倒見の良さ”を実現するために1クラス平均10名の少人数対話式授業を採用しています。授業中に対話することで、生徒ひとり一人の理解を確認しながら、いつ、誰が、どう当てられるか分からない緊張感の中、授業を進めていきます。
また少人数制のため講師は生徒の学力・性格(マイペース・競争がモチベーションなど)を把握 することが出来ます。そして生徒と講師の距離が近いため、質問に答えながら個別指導スタイルと同じように生徒ひとり一人に合った課題を出すことが出来ます。
つまり、EDIT STUDYは集団(予備校)スタイルのようにMARCH合格を実現できるカリキュラムで、生徒の学力を引き上げながら、個別指導のように生徒ひとり一人に柔軟に対応できる大学受験塾です。
少人数対話式授業だから理解度が高まる
今回大学受験塾・予備校に通う必要があるかどうかをジャッジする際に分かりやすい指標で高校の偏差値などの客観的数字をベースにもお話ししましたが、我々も実際に入塾前の面談で生徒さんと直接お話しするので、生徒さんの多くが偏差値が伸び悩んでいたり、成績が鈍化して苦戦しているなか「自分が何が分からないのか分からない」「どこからどのくらい始めれれば良いか分からない」という生徒がかなり多く存在するのを目の当たりにしてきました。
こうした生徒が大手・中堅予備校のような質が高いとは言え一方通行の授業でテスト管理や復習管理などが一切ない塾・予備校に通って果たして成績が伸びるでしょうか?もしくは個別塾に通って本人が理解できるペースで進めて大学受験が間に合うでしょうか?EDIT STUDYではそうした数多くの生徒を10か月でMARCH以上合格に導くために「少人数対話式反転授業」という授業スタイルを実施することで10か月という短い期間で生徒の理解力を圧倒的に高めています。
EDIT STUDYの「少人数対話式反転授業」には生徒が理解力を高めるための重要な4stepがありますでの各stepを順にご紹介しておきます。
1.Question
1クラス平均10名の少人数クラスで、講師が生徒一人ひとり名前を呼んで、質問を投げかけます。「誰が、いつ、何を、どう、あてられるわからない緊張感」の中だからこそ生徒の集中力が最大化されます。
2.Conversation
生徒は講師に当てられ回答した際、常に「なぜ、その回答にしたか?」根拠を問われます。講師から「なぜ?」という質問を受け続けることで、生徒は「回答と根拠をセットで考える」というクセがつき、入試に必要とされる思考力・判断力が自然と身につきます。
3.Positive Focus
正解、不正解だけではなく、正しい解答へのプロセス、チャレンジする姿勢など、ポジティブな要素に焦点を当て、褒める、認めることで生徒の意欲を高めます。ポジティブな空気はクラス全体のモチベーションを高め、質問しやすい雰囲気を生み出します。
4.Presentation
最後に授業内容をインプットする時間をとった後、その内容をプレゼンしてもらうことで「人に教える経験」をしてもらいます。なぜならラーニングピラミッド理論では「人に教えること」が最も学習効果が高いと証明されているからです。ただ、生徒がすべてを人に教えるということはハードルが高いため、プレゼンでは講師が生徒に質問サポートをし、生徒には対話を通して「人に教える経験」をしてもらいます。対話式授業の中で「人に教える経験」を積み重ねていくと、復習する時も「人に教える」つもりで勉強することが習慣化し、学習効果が自然と高まります。
だからこそ生徒の理解力が10カ月という短い期間でMARCH以上に合格出来るレベルまで高めることが出来るのです。