受験戦略上「有利な」社会科目は何か

MARCH以上の大学を目指すうえでほとんどの生徒が社会科目を選択するのですが(数学受験も可能ですが10%程度と非常に少数です)、今回はその際に科目選択の基準となるコラムを書きたいと思います。

結論から言いますと大学受験において、学習のしやすさ・得点のしやすさを考慮して「世界史」が最も選ぶべき科目となります。以下、詳細に説明させていただきます。

選び方の基準―興味・関心で選ぶのは避けたい
国語や英語は文章を読めたうえで正しい選択するという2ステップが必要になりますが、社会は基本的に覚えていれば書いておしまいなので1ステップで済むことが多い科目です。そのため世界史・日本史・政経(地理・倫理はMARCHへの出願戦略上ほぼ意味がないので省略します)のどれを選んでもよさそうなのですが、実際には各科目を比較すると、科目によって解答までに複数のステップを踏まないといけない問題が多く出るなどの特徴があり、これらの科目特性を考慮に入れなければなりません

問題の傾向―世界史
全世界の歴史を扱う科目で、先史時代から西暦2000年前半程度までが出題範囲となります。対象が全地域の全人類史のため、暗記事項が社会の中で一番多いように思われがちで、それゆえに敬遠する人も多いのですが、実際には日本史とさほど変わりません。出題される問題は各地域、時代の代表的な出来事や人物についてがほとんどで、大部分の問題が「覚えているか、覚えていないか」だけで解け、解答に教科書外の前提知識や背景知識があまり必要のないという意味で、最も得点しやすい科目です。山川出版の用語集で掲載数が多いものを中心に教科書の用語を覚え、センター試験への道( 山川出版社)を完全にすればセンター試験で95点以上を取ることができ、また、MARCH入試にもそのまま通用する実力を付けることができます。

【例】
古代エジプトにおいて王は【①】と呼ばれ、現人神として国を統治した 。 A①.ファラオ
『新唐書』『新五代史』を著した宋代の名文家は【②】である。 A②. 欧陽脩 

問題の傾向―日本史
日本の古代史から現代史が出題範囲となります。対象が日本に限られているので暗記事項が世界史と比べ少ないように思われる方が多いのですが、実際はあまり変わりません。また出題範囲が狭いため、かえって出題される問題はセンター試験でさえも時代ごとにかなり細かい知識が要求されます。特に資料問題においては、資料を理解する→覚えている知識を参照する→解答する、と世界史と比べ解答まで1ステップ多く要求されるなど、解答にその時代の知識や理解が求められ、世界史と比較すると得点しづらい科目です。山川出版の用語集で掲載数が多いものを中心に教科書の用語を覚え、センター試験への道( 山川出版社)を完全にしてもセンター試験90点前後で落ち着くことが多いです。また、MARCH入試における記述問題は漢字で書く必要があるため、漢字に苦手意識がある人には厳しい科目でもあります。

【例】
縄文時代、定住生活において、地面を掘りくぼめ、その上に屋根をかけた住居を【①】という。A①. 竪穴住居 ×「縦」
以下は織田信長が西暦1577年に出した【②】という法令である。下線部「上海道」は【③】を指す。

定 安土山下町中
一 当所中楽市として仰せ付けらるるの上は、諸座・諸役・諸公事等、悉く免許の事。
一 往還の商人、上海道は之を相留め、上下共当町に至り寄宿すべし。
一 伝馬免許の事
一 分国中徳政、之を行ふと雖も、当所中は免除の事。
一 他国并に他所の族当所に罷越し、有付の者、先々より居住の者同前、誰々家来たりと雖も、異儀有るべからず。
若しくは給人と号し、臨時課役停止の事… 
天正五年六月日
A②. 楽市令 A③. 中山道

問題の傾向―政治経済
(DIET STUDYでは授業を行っておりません。)
日本と世界の主要な国々の政治体制、とその歴史、基礎的な経済事項、経済史に加えて時事問題を扱います。暗記事項は3科目中最も少なく、ある程度の常識があれば短期間でセンター試験60~70点まで伸ばすことができます。そのため、高得点を取るのに最も簡単な科目と考えられがちなのですが、80点以上の点数を安定して取り続けるには、世界の主な経済指標・作物・鉄鋼資源・石油資源などのグラフを知識として網羅していること、夏ごろまでにおきた時事問題(政治・経済・スポーツ・文化のすべてを含みます)とその問題が起こるに至った背景の理解・関連知識が求められるため、教科書外の前提知識・背景知識を最も要求される科目になります。MARCHに余裕をもって合格するためには、最低でもセンター試験で90点以上は安定して得点をしておく必要があるため、よほど自分の政治・経済の知識に自信がない限り選択しない方が無難です。

【例】
2017年に【①】で先進7か国(G7)首脳会議(サミット)が開催された。
A①.タオルミーナ

地域経済統合名 人口(100万) GDP(10億米ドル) 加盟国数
【②】 470 19.8 3
【③】 283 3.16 5

A②.北米自由貿易協定(NAFTA)
A③.南米南部共同市場(MERCOSUR)

まずは世界史を
以上のように、社会学習に関しては世界史>日本史>政治経済で得点が安定して取りやすいため、MARCH合格までの最短ということであれば「世界史」に落ち着きます。まだ科目選択をしていない方はMARCH以上合格を目指す選択であることを念頭に、潔く「世界史」を選択しましょう。大学受験は高得点がとれてこそです。

※DIET STUDYでは既卒の方について、昨年度の日本史がセンター平均点に達していない場合、世界史を選択していただいています。

DIET STUDYでは、少しでも私たちに興味を持っていただいた方にMARCH合格の可能性を少しでも広げてもらうため、お問い合わせを受け付けています。

吉祥寺・町田・所沢・津田沼近郊に在住の方向け
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