2020.1.24
青山学院大学法学部の日本史過去問分析【GMARCH】
Table of Contents
こんにちは、GMARCH【過去問分析コラム担当】の岩澤です。
本日は青山学院大学法学部の日本史過去問分析を見ていきましょう。
構成
A・B日程とも大問3題
試験時間:60分
時代
A日程では17世紀以降からの出題と範囲が限定されている。そのなかでも近現代からの出題が目立つ。そのため、時代を絞ったきめ細かい学習が必要とされている。また2018年度には時事的な問題が出題された。日頃から新聞などを通して今何が起きているかに敏感になっておきたい。
B日程は原始・古代から近現代に至るまで満遍なく出題される。どの時代範囲も取りこぼしのないように学習を重ねたい。
分野
A日程は政治史、経済史、外交史からの出題が特に多い。その中でも外交史の出題が目立つ。日本史において、特に近現代は各テーマがそれぞれ複雑に絡み合っている。通史という縦の軸だけでなく、各テーマを横に見る軸も必要である。
B日程は政治史、外交史、社会経済史、文化史が出題の中心である。文化史は暗記中心の学習になりがちだが、文化が発展する背景には政治、経済、外交情勢が絡んでいる。それらを複合的にみるとより文化史の知識が深まるだろう
設問形式の特徴とポイント
A日程は用語、人物名の選択、記述式問題、正誤問題などが出題の傾向である。基本的には教科書レベルの知識で対処可能だが、一部詳細な知識を要する問題も見受けられる。まずは教科書をベースとして歴史の流れを理解し、その後、詳細な知識までインプットしていきたい。また他学部よりも年代、数字が問われることが多い傾向がある。史料問題は多くの受験生にとってなじみの薄い資料が複数出題されることもある。この史料が何について書かれているのかをキーワードを拾いながらくみ取って解答することが必要である。
B日程は例年大問1題は選択式による一問一答形式の設問であるのが特徴。
大問3題とも用語、人物名の正誤問題、選択問題である。用語のレベルは標準的であり教科書の知識があれば大半は対処できるが、一部難問奇問が紛れている場合がある。ただこれらについては解答できなくても合格には影響はない。どれだけ基本的な事項を落とさずに正解できるかが合否の分岐点である。
史料問題は例年出題され、出典は有名史料、初見史料様々である。何について叙述されている史料かという知識背景はもちろんのこと、史料名、筆者名の知識はあれば便利だが、その史料が作成された背景を理解していることほうが重要である。設問の多くは下線部の背景説明を問う問題等である。
全体として知識重視の設問形式である。効率的な学習としては教科書の読み込みが効果的だが、その際にはなぜこの出来事が起こったのかという、物事の因果関係をしっかりと理解すように意識すると知識がより定着しやすくなる。