2020.1.8
【4】福岡市の中小の塾・予備校事情part3
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こんにちは、EDIT STUDY福岡天神校の村山です。
今回も福岡市の中小の塾・予備校事情を私立文系に限定した視点から分析していきたいと思います。
今回は北九州予備校、増田塾、武田塾、スタディサプリ、独学をそれぞれ見ていきましょう。
北九州予備校
九州では通称「キタヨビ」として有名で、厳しい出欠・時間管理、管理される自習時間の多さ、携帯・茶髪・ピアス不可、教室・自習室への途中入退室不可など、世の中の人が「厳しい」という言葉からイメージするそのままを忠実に体現した予備校です。
強み
「努力は実る」というキャッチフレーズがあるように、とにかく勉強量を重ねることができます。ここの徹底度は日本一でしょう。勉強漬けの毎日を過ごしたい人にはピッタリです。
弱み
ネット上の口コミなどを見ても、非常に強いストレスがかかる生活であることは間違いありません。また、規律の課し方や学習スケジュールの組み方などを見ても「高校の延長」というイメージが色濃く、ゆえにゼロからの大学受験には向いていないように思えます。
増田塾
福岡ではあまり知名度はないかもしれませんが、「私大文系」というジャンルではおそらく日本でもっとも有名な予備校だと思われます(関東を中心に48校展開)。福岡には天神校と博多校があります。
強み
「合格保証制度」が特徴的で、一定条件を満たした生徒が早慶上智、または志望校に合格できなかった場合、年間の授業料を全額返金する制度を採用しています。これに加えて「強制自習」という、文字通り強制的に自習をさせる制度によって勉強時間を確保できる点が評価されています。
弱み
私大文系に特化している点で安定感があったのですが、Z会に買収されたことで方向性にブレが出てきている点が少し気になります。例えば上記「合格保証制度」も今はトップページからは案内しておらず、「強制自習」の方が前に出てきています。
武田塾
「日本初!授業をしない塾」として塾・予備校業界では有名な塾です。もともとは林さんという塾長がインターネット上で「武田」という偽名を使って受験生の質問に答えていたところからスタートし、今では全国にフランチャイズ展開しています。
強み
授業をしないということで、下手な授業を聞いて時間を無駄にしないですむ点が強みです。広告に吉本芸人を起用するなど感覚が若いところも若者に人気です。
弱み
システムに納得して通塾する方にとっては特に弱みとなる点はないように思いますが、その「システムに納得する」という一点が非常に高いハードルとも言えます。志望大学ごとに学習スケジュールを組んで、それを管理してもらいながら進めます。
スタディサプリ
PCやスマホから気軽に有名講師の授業動画が見られるアプリになります。
強み
やはり何と言っても圧倒的な低価格(ベーシックコースなら月額980円)で全科目の全動画が見られるというコストパフォーマンスの高さは他の追随を許しません。また、運営母体がリクルートであり、これからもアップデートされ続けるという安心感があります。
弱み
自分で計画を立てて勉強できない人にとっては、「動画を観るだけで勉強している気分になれる」だけにとても甘い罠になります。ベーシックコースなら年間受講しても10000円強と自分のお年玉でまかなえる範囲ですが、過ぎてしまった時間は取り戻せないのでその点だけ注意が必要だと思います。
独学
ネットや書籍などの情報を利用して自分ひとりで勉強を進める方法です。
強み
お金がかからない点が圧倒的な強みです。ずっと自室で過ごすとすれば交通費も移動時間も省いて勉強できるという意味で最強の方法です。
弱み
勉強計画・自己管理・学習理解・受験校調査など一般的に塾・予備校が肩代わりしている作業をすべて自分で行う必要があるため、勉強に集中することが難しい点が弱みです。高卒認定から独学で早稲田や東大に進学する方もごくわずかながらいますが、それを真似しようとすると大変なことになります。超高学力層(開成中退など)以外にはオススメできません。
以上、福岡で私立文系の大学受験をする際に考えられるルートを検討してきました。
次回からは当塾の方針である「ゼロからMARCH」について、福岡という土地柄を交えながら書いていきたいと思います。