2019.12.26
【3】福岡市の中小の塾・予備校事情part2
Table of Contents
こんにちは、EDIT STUDY福岡天神校の村山です。
今回は前回の続きで福岡市の中小の塾・予備校事情を私立文系に限定した視点から分析していきたいと思います。
さて、前回は福岡市の私立文系受験生が検討するであろう選択肢として以下の7つ(四谷学院、個別指導、北九州予備校、増田塾、武田塾、スタディサプリ、独学)を列挙しました。それぞれ見ていきましょう。
四谷学院
当塾に面談に来る生徒でも四谷学院を検討している、または四谷学院に通っていたという方は多く、私立文系を目指す受験生の主要な選択肢になっていると思われます。
強み
四谷学院の強みは、第一には「なんで私が東大に?」の広告で急速に知名度を高めたことによる全国的な知名度とそれに伴う安心感でしょう。次点としては、55段階制を採用したことで「基礎からひとつひとつステップアップしていける」というイメージがあることだと思われます。また、大手予備校に分類されるだけあって学習環境は優良です。
弱み
四谷学院の弱みは、上記55段階制があくまで通常授業のサポートに過ぎず、その運用はテストを渡されて解くだけで、生徒一人あたりの質問時間は確保されておらず、おそらく多くの人が思い描く「基礎から丁寧に教える指導」というイメージと乖離している点でしょう。一方、普通に「小テストがある大手予備校」という認識でいくなら問題ありません。
個別指導
今は個別指導ブームと言われるほど全国的に教室数を増やしています。有名なところで個別指導のトライ、明光義塾、東京個別学院、トーマスなど、変わり種としてはビリギャルで有名な坪田塾など「子」別指導を謳うところも出てきています。
強み
生徒一人に対して先生が一人ついて、わかるまで丁寧に教えてくれます。他の生徒の目を意識しないでよく、自分のレベルに合わせて自分のペースで勉強することができます。
弱み
受験学年でなければ上記メリットを最大限享受できますので特に弱みはありません。一方、「受験学年の個別指導」に関しては2つ決定的な弱みがあります。ひとつは、先生がバイトであることが多いため、そもそも教える側の学力が生徒の志望校に達していないという事態が頻繁に起こります。もうひとつは、受験には明確なタイムリミット・到達点があるため、いわゆる「自分のペース」で勉強していては間に合わなくなる可能性が極めて高いことです。というわけで、一般論としては大学受験学年で個別指導という選択はおすすめできません。
例外として、先生の学力・指導能力がズバ抜けている場合は受験学年でも個別指導は非常に有力な選択肢になります。どうしても個別指導で大学受験に臨みたいという方には薬院にある「GLS予備校」をおすすめします。ここの原田校長とは東京時代からの知り合いなのですが、中学受験では圧倒的学力で灘・開成・ラサール全てに合格したうえでラサールに進学しその後は現役で東大文1に合格したという、まさに「ズバ抜けている」先生です。
※GLS予備校は現在私立文系受験生を対象としていないそうです。
長くなりましたので続きは次回に書きます。