2018.11.30
模試の結果、何を見る?
偏差値をながめていも受験者のなかでの自分の位置しかわからない
模試の成績表が返却されると、まず気になるのは、合格可能性の「判定値」や「偏差値」。
しかし、それだけをいくらながめていても、今後の学習に役立てることはできません。
そもそも、「偏差値」とは、そのテストを受けた受験者の中での位置を示す数値です。例えば、偏差値が「50」であれば、受験者全体の中で「真ん中」にいるということになります。受験者の集団の中での位置を示す指標にすぎないのです。
したがって、受験者の中に浪人生が多い模試を現役生が受けて、偏差値が低く感じられたり、難度が高く学力上位層しか受験しない模試をうけて同様に感じることも、受験者の中での位置を示す「偏差値」という指標ではよくあります。
一番重要なのは、「偏差値」で自分の位置を確認した後、結果をその後の学習のプロセスを考えるために役立てることなのです。
模試で大切なのはどの分野の問題で何点伸ばせそうか考えること
同じ偏差値「60」の受験生でも、取りこぼしている問題は大きく異なります。
例えば、英語のマーク模試を例にあげれば、同じ偏差値「60」の受験生でも、第1問の発音・アクセント問題、第2問の文法語法問題で取りこぼしがめだつ基礎力不足の人から、第5問、第6問の長文問題での取りこぼしがめだつ応用力不足の人まで幅広くいるわけです。
そのため、偏差値で受験者の中での自分の位置を確認したら、あとは、その数字を過度に気にしすぎることなく、「自分はどの分野の問題であとどれぐらい伸ばせるだろうか」ということを具体的に考え、成績表を受け取ったあとの学習の指針を立てることに頭を使うことが有益です。
これは、すべての教科の学習に共通していることです。
少人数制予備校のEDIT STUDYでは、模試についても、成績表から伸びしろを生徒と確認したうえで次の学習をアドバイスする面談時に活用しています。模試を受けているが、なかなか成績があがらない、という方も安心して通える塾です。