2018.11.8
読解に特化した文法理解―To不定詞
本日のコラムでは、読解に特化した文法としてのTo不定詞についてお話ししたいと思います。特に、中学時代に英語アレルギーを持ってしまった人の中には、ここで完全に英語を嫌いになってしまった人も多いと思います。ですが、安心してください。To不定詞は五文型と接続詞・関係詞と比べると、かなり処理のしやすい項目だったりします。
理屈込みで読めることが大事
まずは以下の例文から考えていきましょう。
① To correct coins is my hobby.
② He works hard to buy a new car.
③ I want something to drink.
ポイントは「なんとなく読める」ではなく「理屈込みで読めるようになる」ことです。この程度の英文をなんとなくでしか読めないと、センター試験では140点前後で頭打ちになってしまう可能性が高くなります。
読解に特化した文法理解―To不定詞
まず、To不定詞は文中で主に以下の用法になるということを知りましょう。これ以外にもありますが、基本的な用法は以下の三つになります。
① 名詞的用法 ―文中で名詞としての働きをする。
② 形容詞的用法 ―文中で形容詞としての働きをする。
③ 副詞的用法・目的 ―文中で副詞の目的としての働きをする。
それぞれの見極め方
五文型や接続詞・関係詞と同じように、To不定詞にも見極め方があります。
① 名詞的用法 ―Sになっている。または補語(C)になっている。
② 形容詞的用法 ―前の名詞を修飾する。副詞的用法・目的で訳せないとき。
③ 副詞的用法・目的 ―「~するために」で訳せる。
その他、細々としたルールはあるのですが、大まかには以上から判断していきます。
以上のルールを使って、上述の例文のTo不定詞が何用法か確認して、解釈してみましょう。
① コインを集めることが私の趣味です。(名詞的用法←Sになっている)
② 彼は新しい車を買うために一生懸命に働いている。(副詞的用法・目的←「するために」で訳せる)
③ 私は何か飲みものものがほしい。(形容詞的用法←前の名詞を修飾している)
To不定詞は難しくない
これでTo不定詞についての説明は90%終了したことになります。五文型を押さえていれば、あっという間に理解できる内容ですね。残り10%は細かい用法で受験勉強全体としては重要なものですが、「読解に特化した文法理解」としてはそれほど重要ではなく、EDIT STUDYには以上の3用法に加えて「5文型のC」として機能している用法を説明して、To不定詞の学習をひとまず完了します。。
必要なことは適切な指導と経験
多くの高校生・浪人生の方がこのTo不定詞を毛嫌いしていることかと思います。それは、Toというたった二文字の語句であるにもかかわらず、その全容が把握できず、解説書を読んでもよくわからないことが書かれているからだと推測します。最も重要なことは、先ほど紹介した見極め方をしっかりと覚えたうえで多様な文章に当たって経験を積むことです。
EDIT STUDYでは無料の体験授業も含め三度、To不定詞を取り扱い、知識と練習を積んでもらったうえで読解に進んでもらっています。大学受験とは言え基礎がとにかく大事です。勉強法も含めゼロから指導していきます。
いかかがでしたでしょうか。
To不定詞について、基本的な事項について知っていただくことはできたでしょうか。
次回は、分詞についてご紹介していきたいと思います。