2018.3.1
日本史の勉強法
Table of Contents
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【1】教科書チェック
- とりあえず教科書10周が成績上位者の基本。いきなり細かすぎる知識から入ってはいけません。私立文系だろうが、まずは教科書レベルを完璧に押さえ、センター試験9割オーバーを確定させてから本格的な私大問題演習に入ります。実はチェック自体は皆さん当たり前のようにやっていますが、ここでも頭を使いましょう。たとえば、「645年、聖徳太子は大化の改新を行った」という文章に、「645年、聖徳太子は大化の改新を行った」と青ペンでチェックを入れる人は…ダメです。教科書は青でチェックして赤下敷きで隠して何度も繰り返し使うのが基本ですから、赤下敷きで隠した状態できちんとヒントが与えられているようにチェックしなければ意味がありません。年号を黄色の蛍光ペンで塗り(右脳で暗記できるような気がするため)、ヒントとなる叙述部分は青ペンで波線アンダーラインを引きます。例えば、「645年、聖徳太子は大化の改新を行った」。こんな感じです。教科書は定番の山川出版を使いましょう。
それでは、どこに青マーカーを入れるかというと『日本史用語集』の頻度が④~⑤以上の単語というのがまずは基本です。早稲田慶応レベルまで目指す人でも最初はこの辺を固めてください。いきなり無理をしようとすると必ず挫折します。そして、文字だけだとイメージが湧かないので常に『資料集』を併用して資料や地図などに目を通しながら勉強しましょう。(特に文化史)資料集は浜島書店をお薦めします。
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【2】範囲の『センター試験への道』を解く
- 『センター試験への道』3周が成績上位者の基本。教科書暗記と『センター試験への道』を軸に学習を続けていきます。これは絶対にやってください。何のために暗記するのかを考えてみれば分かりますが、暗記は基本的に「問題を解く」ためにするものであり、それ以外の意味はまったくありません。つまり、何の問題が出るか分からないのに暗記するというのは有り得ません。ココ、いいでしょうか。問題を常にチェックするのは受験生として当然です。「何が問われているのか」、この一点に集中して問題を眺めること。
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【3】反復
- 「社会を覚えられない!」という人は相当数いますが、逆に聞きたいのは「で、何回くらい反復したの?」ということです。まず必死に勉強しましょう。コツや効率はその後です。「どうせ忘れるからマイペースでやる」というのもできない生徒の言い訳としてよく聞きますが、人間なら誰だって忘れます。だからこそ、忘れそうになっているところに重ねて叩き込んでトラウマ化していくのです。全てに上手いゴロがあるわけでもなく、全てが初めからきれいに理解できるわけでもありません。誰が何と言っても社会は基本的に反復量で決まります。また、いくら暗記が得意だからといって1回見ただけで覚えるような人は事実上存在せず、得意な人は反復の仕方がうまい&速いというのが最大の特徴ということになるでしょう。
反復のコツは3つ。
- 1 自問自答をすること
- 「御成敗式目」とだけ127万回紙に書き殴っても問題は一生解けません。理解できるでしょうか。重要なのは「日本最初の武家法は?」と自問自答して「御成敗式目」と答えることです。これをうまくやれるように教科書に色々なラインを引いていくわけですので、早めにコツを掴んでください。ちなみにこれが暗記において最重要で、これが出来ない人は永遠に何も覚えられません。今後、資格試験等に進む人もいるかと思いますが、勉強の根本は暗記です。ここで頑張りましょう。
- 2 紙に書かないこと
- 字を書いている暇があったら声に出しましょう。ただし、漢字だけはきっちり正しく書いて覚えましょう。どうしても書きたいという方がいれば書いてもいいですが(禁止事項ということではない)、勉強に使用した紙は必ず捨ててください。「こんだけ勉強したのに!」のアピールは要りません。頭に叩き込んでこその勉強で、それ以外は端的に無意味です。きつい言い方をすれば、紙に書いて満足している人は一生勉強はできません。
- 3 必ず問題演習をはさむこと
- 上述しましたように、教科書だけを眺めていても問題は解けません。「ある程度覚えたな」と感じたら『センター試験への道』に着手し、「何が問われているのか」「何の知識があれば解けるのか」をよく確認して再び教科書暗記に戻ります。
以上が日本史暗記のほぼ全てです。
以下はあくまでも補助手段。
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【4】年号暗記
- 理由は色々とありますが割愛。とにかく偏執狂的に年号を覚えましょう。ゴロを併用するのもいいですが、上に書いたように全てにうまいゴロがあるわけではないので最終的には「イメージで暗記」します。これはうまく表現できませんが、教科書をひたすら眺めていて配置まで覚えるレベル(「あの右下にエラスムスの肖像画があるページの真ん中やや上に書いてある」等)に達すると分かってきます。とにかく年号は暗記。覚えるべき年号は一般に重要年号とされていないものも含めて大量にあります。
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【5】問題を出し合う
- これは空いた時間を見つけては必ずやってください。
特に年号はこれが相当効きます。
私立文系であれば8月いっぱいまでは英語と日本史に専念してとにかくやり込みましょう。勉強はいくらやってもやりすぎることはありません。たった10ヶ月で早稲田慶応を目指すというのは厳しい。普通にやっている人は普通の大学に行く。普通じゃない人が普通じゃない大学に入る。当たり前のことです。
以上、頑張ってみてください。