中央大学の文系学部は多摩キャンパスに集約されています。
司法試験等の資格試験の合格者も多く、昔から法学部は看板学部とされてきました。
2022年にはその法学部を後楽園キャンパスに移転することも計画されています。

<学部別>

■経済学部

特徴

中央大学経済学部は経済学科、国際経済学科、経済情報システム学科、公共・環境経済学科の4つの学科が設置されています。クラスター制を採用していることが特徴です。クラスターとは、特定分野・領域を重点的・系統的に学ぶことを目的とした科目群のことで、2年次から選ぶことができます。つまりより専門的に興味がある分野を追求し、知識を得ることが可能になっています。

対策(英語)

例年の問題構成は、文法・語彙問題、読解問題2問、英作文1問という内容です。試験時間は90分。
内容は平易で王道です。センター試験と雰囲気が似ています。前半の文法・語彙問題を高速で処理し、後半の読解+英作文に余裕を持って取り組めるようにしましょう。
とはいえ文法問題も150点中60点分の配点があります。基礎力をしっかりつけ、くだらないミスを1つもなくさなければ周りと差が生まれてしまうでしょう。

■商学部

特徴

中央大学商学部には経営学科・会計学科・商業貿易学科・金融学科の4学科があります。
ビジネス界に直結した授業と実践学修で実学を養うことを特徴としています。
また公認会計士試験の現役合格者も多く輩出しています。

対策(英語)

大問は全6題。第1,2問が読解(和訳記述含む)、第3~5問が文法・語彙問題、第6問が自由英作文で試験時間は80分、全150点です。内容は平易ですが少々文章量が多いのでスピードを意識しましょう。また自由英作文は配点が10点で重要です。過去問の練習で自由英作文に必要な時間を割り出し、その時間を残せるように前半の問題を処理しましょう。

■総合政策学部

特徴

中央大学総合政策学部では法律、政治、経済、宗教、歴史、文化、自然科学など多分野にまたがる300を超える科目が履修可能です。そのうち約1割の科目の授業は、講義をすべて英語で行っており、語学にも力を入れている学部です。英語以外にも9言語を学ぶことが可能です。

対策(英語)

大問9題中で前半6題が文法・語彙問題、後半3題が読解問題です。全てマーク式で記述問題はなく、試験時間は100分です。
内容は平易でオーソドックスな出題が多く見られます。読解は評論文・時事問題が多い傾向です。長い試験時間の中で集中を切らさず確実に正解を積み上げることが合格の鍵となります。

■法学部

特徴

中央大学法学部には法律学科、政治学科、国際企業関係法学科の3学科があります。
多様な学生の趣向に応えられる多様なコースが用意されています。
1年〜4年次まで1クラス10~15名程度の少人数制演習科目(ゼミ)が履修できます。そのテーマは250以上もあると言われています。

対策(英語)

大問は全8題。第1問が和訳、第2問が英作文、第3~6問が文法・語彙問題、第7,8問が読解問題で試験時間は100分です。全150点中で和訳が30点+英作文が20点、さらに文法問題での記述が20点ありますので、他の学部と比較すると記述部分の配点が高くなっています。
過去問演習で時間配分に慣れつつ、しっかりと添削指導を受けて準備をしておきましょう。

■文学部

特徴

中央大学文学部は人文社会学科1学科のみですが、その中に13専攻という学問分野があり文学、文化、歴史、哲学、教育、心理など、あらゆる分野にまたがる600以上もの専門科目が設置されています。
また、教職課程、学芸員課程、社会教育主事課程、司書・司書教諭課程の4つの資格課程が設置されています。

対策(英語)

大問は全6題。第1~3問が文法・語彙問題、第4問が和訳、第5問が英作文、第6問が読解問題という構成になっています。バランスよく英語力を問おうとしていることが分かります。試験時間は80分です。内容は平易ではありますが、過去問演習で時間配分や記述問題に慣れておくとよいでしょう。