2024.1.30
河合塾と駿台どっちが良いか?
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こんにちは。EDIT STUDYです。今回の記事では『河合塾と駿台どっちが良いか?』というテーマでお話ししていきたいと思います。冬と言えば受験シーズンですが、それと同時に来年以降の受験を控える未来の受験生、そしてその保護者様にとってはご自身の志望校合格に向けて塾・予備校を選ぶ時期に差し掛かっている方もいらっしゃると思います。
そこで、今回の記事では受験生で選択する人も多い大手予備校に関して、とりわけその中でも人気の高い『河合塾と駿台どっちが良いか?』に関してお話ししていきたいと思います。河合塾と駿台それぞれの特徴を分かりやすく捉えるために、河合塾と駿台それぞれに合う生徒像を簡単にご紹介しますので、塾・予備校選びの参考にしてください。
河合塾の特徴と合っている生徒とは
特徴
言わずと知れた大手予備校の中でも人気を誇る河合塾ですが、駿台と比較した時の特徴としては2点あります。まず1点目が『私文に強い河合塾』が特徴の1つとして挙げられるでしょう。決して河合塾が国公立に弱いと言いたいわけではなく、あくまで駿台と合格実績で比較した際に私文の合格実績が顕著だからです。
例えば私立文系の頂点ともいわれる早慶上智の一角である早稲田大学において比べてみると、2021年度の合格実績は河合塾が5,919人であるのに対して駿台は4,028人です。また慶応義塾大学は河合塾が3,235人、駿台が3,019人、上智大学は河合塾が2,207人、駿台が1,102人と客観的な数字で見ても河合塾が私文に強いというのは特徴の1つとして挙げられるでしょう。
2つ目の特徴としては『自由度の高さ』です。なぜそう言えるかというと、具体的な例として2つ挙げられます。1つ目は座席がフリー座席である点、2つ目は駿台に比べると比較的幅広い授業レベルが講座やコースから選べる点です。河合塾は『机の河合』と言われるくらい、古くから大手予備校が長机で授業を行っていた中で、河合塾だけが当初から個人用の机と椅子を提供していました。
また授業の際の席が指定ではなくフリーで自由度が高い点は駿台が指定席になっていることを考えても特徴の1つでしょう。また授業のレベルが駿台に比べると幅広いレベルから選ぶことができるので、自身に合ったレベルの授業から選ぶことができる点も自由度の高さと言えるでしょう。
河合塾に合っている生徒像
ではどのような生徒が合っているのでしょうか。次に河合塾に合っている生徒像を挙げて詳しく見ていきたいと思います。
求められる基礎学力
河合塾の場合はどんな生徒に合うのでしょうか。基本的に授業の質は有名講師や人気講師の方の100‐150人を相手の講義形式になるので、非常に授業品質が高い授業になります。その代わりある程度基礎学力が必要になります。
おおよその目安は個人偏差値が55以上もしくは高校偏差値60以上で進学校の上位層レベルの基礎学力が必要になります。なぜかというと、授業は高品質ですが、内容が高校2年生までの基礎的な内容を完全に理解している前提で授業が進むからです。
駿台に比べると幅広いレベルの授業から選べると説明しましたが、あくまで河合塾も1.2年生からの持ち上がりの生徒が多く、1.2年生で受けた授業の内容は理解できている前提で授業が進むからです。
求められる自己管理能力と学習習慣
また河合塾の場合は予習が当たり前のため、1日3時間程度の学習習慣があれば、授業の予習を計画的に出来、かつ高品質の授業の内容についていくことが出来、さらに自身で復習計画やスケジュール管理、各科目の自習バランスを管理できる状態であれば十分高品質の授業を消化できると言えます。
ここは駿台も河合塾も基本的に『予習型』の授業スタイルになるので、どちらも高い自己管理能力と学習習慣が求められますが、駿台と比較した場合に河合塾の方がこの自己管理能力と学習習慣はより高いレベルが求められます。なぜなら前述した『自由度の高さ』が理由です。座席がフリーのため、予備校側が出欠を把握したりする強制力はないため、自身の強い意志が必要となります。
また駿台に比べると比較的幅広いレベルの授業が受講できる点や、私文に強い点からも幅広いレベル層の受講生が駿台よりも通うことになります。つまり、学習環境が座席がフリーで強制力もなく、高学力層からサボりがちな低学力層も通うことからも、ある程度基礎学力が高く、自己管理能力が高い生徒が合っていると言えるでしょう。
ガツガツ質問できるタイプの生徒
そして最後に『ガツガツ質問できるタイプの生徒』です。なぜそう言えるかというと河合塾の『質問対応のシステム』が理由です。河合塾の質問対応のシステムは”フェローシステム”と呼ばれます。これは講師や大学院生を中心とした学習アドバイザーのことです。これは一見いつでも質問相談ができる良さそうなシステムですが、注意点があります。
まず受験勉強の悩みや不安としては”勉強”に関することが多いですよね?そうなると授業を担当している講師に直接相談するのが一番効果的なのは言うまでもありません。ですが、河合塾の場合は100-200人規模の大講義で授業を受けますので、その数百人を押しのけて授業終わりに講師に直接質問に行かなければなりません。実際に河合塾の授業終わりには20-30人の長蛇の列が出来ることも多々あります。
この状況でも積極的に質問ができるなら問題はありません。またフェローシステムも普段授業を受けていない講師や大学院生の学習アドバイザーに相談をするというわけです。1校舎に通っている生徒が300-500人いるとすると、高校の学年の人数よりも場合によっては多いでしょう。その中で普段授業でコミュニケーションを取っていない人と、悩み事や相談事が出来たタイミングで自ら積極的に相談に行けるでしょうか?
もちろんそれを気にせず自ら積極的にガツガツ質問できるタイプの生徒は河合塾のフェローシステムは非常に効果的でしょう。また高校の担任の先生との進路面談ですら、担任の先生が英語の先生で受験科目の他の科目の成績を把握もしていないのに志望校を頭ごなしに否定されたなど、成績を熟知していないから踏み込んだアドバイスをもらえないジレンマがあるのに、高校の担任の先生以上にコミュニケーションが希薄で成績も把握できていない人に気軽に受験のメンタル面の悩みや志望校や成績に関するデリケートな質問や相談ができるか想像すると分かりやすいと思います。
だからこそ、そうしたシステム上の注意点を考慮した場合、ガツガツ質問できるタイプの生徒であれば、河合塾のシステムは合っていると言えるでしょう。
駿台の特徴と合っている生徒とは
特徴
駿台の特徴は2つあります。1つ目は河合と比べた際に東大を中心とした国公立に強い、特に理系に強いのが特徴の1つで挙げられるでしょう。なぜそう言えるかと言うと、2023年の東大合格者の予備校ランキングで見ると下記の通りだからです。
先ほどの河合塾の際に早稲田大学をはじめ早慶上智の合格実績でもそうでしたが、客観的な数字で見て、河合塾と比較して駿台は東大を中心とした国公立、特に理系に強いというのが特徴の1つとして挙げられるでしょう。
また特徴の2つ目は河合塾に比べると『自由度が低い』点です。なぜそう言えるかというと理由は2点です。1つ目は座席が指定制になっているからです。河合塾のフリー座席制に比べて座席指定制になっている分、自由度は低くなります。その分出欠は塾側に把握される可能性は高くなりますので、河合塾よりは強制力は増します。
また2点目の理由は河合塾に比べると前述した通り、東大を中心に国公立や理系に特化している分、授業のレベルはどの授業もハイレベルになるため、あくまで河合塾と比較した場合ですが、基礎から学べるなどの自由度は低くなるからです。もちろんその分自身の学力や志望校に合致すれば、ハイペースで成績向上を望めるのでメリットはあります。
その分河合塾以上に予習の必要は出ますので、さらに高い基礎学力と高い自己管理能力、学習習慣が求めらえることは言わずもがなでしょう。
駿台に合っている生徒像
では駿台の特徴が分かったところで、どのような生徒が駿台に合っているのでしょうか。
求められる基礎学力
駿台の場合はどんな生徒に合うのでしょうか。基本的に授業の質は河合塾と同様有名講師や人気講師の方の100‐150人を相手の講義形式になるので、非常に授業品質が高い授業になります。その代わりある程度基礎学力が必要になります。
おおよその目安は個人偏差値が55以上もしくは高校偏差値60以上で進学校の上位層レベルの基礎学力が必要になります。なぜかというと、授業は高品質ですが、内容が高校2年生までの基礎的な内容を完全に理解している前提で授業が進むからです。
河合塾に比べるとレベルの高い授業になると前述しましたが、河合塾以上に1.2年生で受けた授業の内容は理解できている前提で授業が進むため、こうした基礎学力は河合塾に比べるとさらに重要な要素になってきます。
求められる自己管理能力と学習習慣
また駿台の場合は河合塾同様かそれ以上に予習が当たり前のため、1日3時間程度の学習習慣があれば、授業の予習を計画的に出来、かつ高品質の授業の内容についていくことが出来、さらに自身で復習計画やスケジュール管理、各科目の自習バランスを管理できる状態であれば十分高品質の授業を消化できると言えます。
ここは駿台も河合塾も基本的に『予習型』の授業スタイルになるので、どちらも高い自己管理能力と学習習慣が求められますが、河合塾と比較した場合に駿台は駿台で高い自己管理能力と学習習慣のレベルが求められます。なぜなら前述した通り、河合塾に比べると授業レベルが高いラインナップが多いため、事前の高いレベルでの予習が河合塾以上に求められるからです。
基礎学力に不安がある状態、さらに学習習慣や自己管理能力に不安がある状態ですと、高いレベルの講義内容についていけない可能性が出てきます。そうなってくると受験勉強において挫折してしまう可能性がありますので、駿台に合っている生徒像の前提として『高い基礎学力』と『高い自己管理能力と学習習慣』は河合塾と同様必要と言えるでしょう。
ガツガツ質問できるタイプの生徒
これは河合塾とも同様ですが、大学のような100-200人前後の大講義形式の授業になりますし、休憩時間は10分程度です。その中、分からないことを数百人が受けている講義の授業終わりに、ほかの生徒を押しのけて積極的に自ら質問できるかどうか想像すれば分かりやすいでしょう。自信をもって出来ると言える方は問題ないと思います。
また駿台は河合塾と比べて現役生はクラスリーダー、既卒生では担任がつくのが特徴です。このクラスリーダーや担任に学習管理や悩み相談が出来るのも特徴ですが、河合塾の時と同様注意点があります。それは授業を担当していないので、受験科目全ての科目のバランスや進捗など、踏み込んだアドバイスができない点です。これは河合塾の際にも高校の担任の先生を例にとって話したのでわかると思います。
また既卒生を対象にTA制度(ティーチングアドバイザー)という講義を担当している講師に直接30分質問や相談が出来る制度で非常に有用なサービスです。しかし、こちらも注意点があって”予約制”という観点です。どういうことかと言うと、講義で受けた内容で疑問や質問が出てTA制度を使用したい場合、予約をして1週間後などに相談する形式です。イメージすれば分かりますが、毎授業疑問や相談が出ていたのでは、せっかくのこちらのサービスも有益に使えません。
つまり、授業内での不明点や疑問を『その場で解決したい』というニーズとはズレがあるイメージです。どちらかと言うと基礎学力は十分にあり、自己管理能力と学習習慣もあるが、志望校合格に向けて自身の弱点が把握できており、その分野についてピンポイントで個別で解説が欲しいなどの場合に有用でしょう。
では河合塾や駿台の高品質の授業についていくことが出来ない、基礎学力や自己管理能力や学習習慣に不安がある生徒はどうすれば良いのでしょうか。そうした生徒が河合塾や駿台に通っても合わないまま高品質の授業を受けても全く成績は上がりません。
そんな時に登場するのが、少人数制のEDIT STUDYのような塾になります。では基礎学力や自己管理能力、学習習慣に不安がある生徒がなぜEDIT STUDYで逆転合格を掴むことが出来るのか、最後に紹介したいと思います。
少人数制の塾の特徴とは~EDIT STUDY~
EDIT STUDYでは生徒が適正なタイミングで復習を実施し、そこから課題を抽出し、自習に繋げられるような取り組みやシステムが構築されており、日々生徒の自習計画を最適化し、成績向上に寄与しています。またそれを実現できるようにするために、河合塾や駿台のような大手予備校の50-100人規模と違い1クラス10名前後の少人数制にこだわっています。では具体的な授業の特徴に関してはまずは見ていきましょう。
少人数対話式反転授業だから理解度が高まる
大抵の受験生の多くが「自分が何が分からないのか分からない」「どこからどのくらい始めれれば良いか分からない」という悩みにぶつかってしまいます。こうした生徒が正確に自身に最適な参考書や課題を選ぶことが出来るかと言えば難しいですよね。
EDIT STUDYではそうした数多くの生徒を10か月でMARCH以上合格に導くために「少人数対話式反転授業」という授業スタイルを実施することで10か月という短い期間で生徒の理解力を圧倒的に高めています。大手予備校の50-100人の講義形式と違いEDIT STUDYの「少人数対話式反転授業」には生徒が理解力を高めるための重要な4stepがありますでの各stepを順にご紹介しておきます。
いつでも質問できる「少人数対話式授業」だから、生徒は理解できる
1.Question
1クラス平均10名の少人数クラスで、講師が生徒一人ひとり名前を呼んで、質問を投げかけます。「誰が、いつ、何を、どう、あてられるわからない緊張感」の中だからこそ生徒の集中力が最大化されます。
2.Conversation
生徒は講師に当てられ回答した際、常に「なぜ、その回答にしたか?」根拠を問われます。講師から「なぜ?」という質問を受け続けることで、生徒は「回答と根拠をセットで考える」というクセがつき、入試に必要とされる思考力・判断力が自然と身につきます。
3.Positive Focus
正解、不正解だけではなく、正しい解答へのプロセス、チャレンジする姿勢など、ポジティブな要素に焦点を当て、褒める、認めることで生徒の意欲を高めます。ポジティブな空気はクラス全体のモチベーションを高め、質問しやすい雰囲気を生み出します。
4.Presentation
最後に授業内容をインプットする時間をとった後、その内容をプレゼンしてもらうことで「人に教える経験」をしてもらいます。なぜならラーニングピラミッド理論では「人に教えること」が最も学習効果が高いと証明されているからです。
ただ、生徒がすべてを人に教えるということはハードルが高いため、プレゼンでは講師が生徒に質問サポートをし、生徒には対話を通して「人に教える経験」をしてもらいます。対話式授業の中で「人に教える経験」を積み重ねていくと、復習する時も「人に教える」つもりで勉強することが習慣化し、学習効果が自然と高まります。
だからこそ生徒の理解力が10カ月という短い期間でMARCH以上に合格出来るレベルまで高めることが出来るのです。またこうした授業内に対話があるので、生徒も講師も生徒自身の得手不得手を明確に把握できますし、対話を通して生徒との信頼関係が出来てきます。
授業担当講師が実施する1on1で自習計画を最適化
河合塾や駿台では基本的に面談は授業を担当していない大学生アルバイトのチューターや社員の方との面談でしたが、EDIT STUDYは生徒との面談にも非常にこだわりを持っています。だからこ集団ではなく少人数にこだわっているとも言えます。
具体的にはEDIT STUDYでは週に1度授業を直接担当している講師が生徒と1on1を実施して自習計画の最適化を図っていきます。なぜ授業担当講師課というと前述した通り授業の様子や理解度を把握できている講師の方が、生徒の得手不得手を把握しているので的確に自習計画やバランスを練ることが出来るからです。
さらに1on1の際には日々の授業の内容からしか出ない復習テストの結果はもちろん、日々の学習記録も見ながら各科目のバランスまで最適化していきます。EDIT STUDYでは入塾後に学習記録アプリで学習記録をつけてもらい、日々の勉強時間や科目ごとのバランスを見える化し、復習テストの結果だけでなくプロセスにもフォーカスし、ポジティブな部分に焦点を当てて褒めて認め、モチベーション維持・向上に寄与します。
また当たり前のことですが、ソフト的な部分を把握している授業を担当している講師が客観的な数字データも活用することで科目バランスや内容なども細かく見ることが出来るので、大学受験において重要な勉強時間の各科目のバランスや内容の最適化を図ることが出来るのです。
また生徒個別で大学学部ごとの過去問ノートも付けてもらい過去問の振り返りを1on1で一緒に実施することもあります。このように少人数対話式反転授業で生徒の得手不得手を把握し、把握した授業担当講師が週に1度の1on1で個別課題を提示できるので生徒の成績が最大化するわけです。
河合塾や駿台などの大手予備校と比較しながらEDIT STUDYを例にとってみてきましたが、少人数制の塾の特徴がつかめたと思いますので、最後にメリット/デメリットでまとめておきましょう。
メリット
・ゼロから大学受験の勉強を始めることができる
・夏からGMARCHに合格できるカリキュラムが組まれている
(≒何を、どれくらい、どうやるか決まっている)
・1クラス平均10名の対話式授業で集中力が持続する
・週に1度授業を担当する講師が1on1面談で自習計画を最適化してくれる
デメリット
・偏差値55以上(基礎学力)ある生徒には、ゼロからの授業は不要
・自分のペースで進めたい生徒には、カリキュラムが勉強の障害となる
(≒自分独自のやり方で、スピーディーに進めたい)
ということで、少人数制の塾に向いている生徒は偏差値55以下で、ゼロからGMARCH以上を目指したい、そして正しい勉強法、勉強時間で、効率的に成績を上げたい生徒が向いていると言えます。また大人数、動画授業では集中力が持続できない生徒やこまめに勉強方法の確認や自習計画の管理をして欲しい生徒などもそうでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は『河合塾と駿台どっちが良いか?』というテーマでお話ししてきました。それぞれ河合塾や駿台の特徴や合っている生徒をまとめてきました。また比較として少人数制の塾の代表例としてEDIT STUDYをを例にその特徴やメリット/デメリットをご紹介しましたので、是非今回の内容をもとに悔いのない塾・予備校選びの参考にしていただければと思います。