2022.6.30
① 予備校(集団授業)形式のメリット・デメリット
こんにちは。EDIT STUDYです。今回の記事では「 ①予備校(集団授業)形式のメリット・デメリット」という題名で各塾・予備校の形式ごとのメリットとデメリットを紹介していきたいと思います。大学受験における塾・予備校の形式ごとでシリーズ化してご紹介しますので、是非塾・予備校選びのご参考にしてください。
予備校(集団授業)形式に合う生徒とは
まず予備校(集団授業)形式の場合はメリット・デメリットの話の前にどんな特徴があり、どんな生徒に合うのでしょうか。基本的に授業の質は有名講師や人気講師の方の100‐150人を相手の講義形式になるので、非常に授業品質が高い授業になります。その代わりある程度基礎学力が必要になります。おおよその目安は個人偏差値が55以上もしくは高校偏差値60以上で進学校の上位層レベルの基礎学力が必要になります。なぜかというと、授業は高品質ですが、内容が高校2年生までの基礎的な内容を完全に理解している前提で授業が進むからです。
また予備校(集団授業)の場合は予習が当たり前のため、1日3時間程度の学習習慣があれば、授業の予習を計画的に出来、かつ高品質の授業の内容についていくことが出来、さらに自身で復習計画やスケジュール管理、各科目の自習バランスを管理できる状態であれば十分高品質の授業を消化できると言えます。こうした基礎学力が高く、自己管理能力が高い生徒にはもってこいでしょう。
上記のような受験生におススメの理由が他にもあります。授業の進行の仕方だけでなく、授業の不明点などの質問や自習のスケジュール管理なども全て自分で管理する必要があるからです。なぜかというと高品質の授業を実施してくれる講師の方は人気講師の方ばかりで基本的に授業専任の講師です。複数校舎で授業を受け持っていたり、講師の方によっては他の大手予備校と掛け持ちをしています。ということは必然的に授業専任なので、個別に不明点の質問や科目バランスの相談は出来ません。
また相談できる主な相手は大学生のアルバイトのいわゆるチューターと呼ばれる方なので、受験の専門家ではないですし、各個人の状況によって経験もまちまちです。(高1の頃から通っていた、超進学校の生徒、英語だけ帰国子女で突出して出来たなどなど)つまり生徒に合った的確なアドバイスが出来る可能性を考えると中々難しい環境なので、基礎学力が高く、自己管理能力が高い生徒で自身の自習スケジュール管理が出来る生徒にはおススメというわけです。そうではなく基礎学力に自信がないゼロの状態で逆転合格を狙おうとすると、高品質の授業でもうまく使いこなすのは難しくなります。
では上記特徴を前提に予備校(集団授業)形式の場合のメリット・デメリットを具体的に見ていきましょう。
メリット
・プロ講師によるハイレベルな授業を受けることができる
・知的好奇心を満たすような「おもしろい知識ネタ」を知ることができる
デメリット
・生徒数の多さから担任や講師との距離が遠く、質問しやすい環境ではない
・一緒に学習計画を立てたり、進捗を確認する機会はあまりない
・基礎学力がないとついていくことが困難
・基本的に1.2年生から受講する前提のため3年生からや途中合流が難しい
こうしてみるとやはり自力で学習計画が立てられ、自分自身で修正が出来、基礎学力がある生徒であれば、予備校(集団授業)形式の品質の高い授業が使いこなせることが分かります。