MARCH文系のセンター利用と一般入試の受験方針はどう決める?【前半】

今回はMARCH文系を志望する方が、実際にどのような流れで受験方針を決めていくのかについて書いてみたいと思います。早速本題に入りまして、現在私立文系を志望する受験生にとって最も効率の良い考え方は、センター利用でMARCHを決めて、一般入試で行きたい大学・学部に出願する戦略です。

◇センター利用とは何か

センター試験は毎年1月中旬の土・日の2日間に全国で一斉に実施され、毎年約50万人が受験する日本最大規模の試験です。 国公立大学の一般入試受験者は、基本的に全員がセンター試験を受験し、その得点と二次試験の合計得点で合否が決まります。一方で、私立大学を志望する場合は必ずしも受験する必要はありません。

親御様の世代で大学受験をされている方は「センター試験は国立大学志望者が受けるもの」というイメージをお持ちの方が多いようですが、そこから2000年代に入って状況が大きく変わり始めました。今では多くの私立大学でもセンター試験の成績が利用できる「センター試験利用方式」を設定していて、それがセンター利用と呼んでいる入試方式です。そのメリットを考えると、むしろセンター利用を使わない手はないとさえ言えます。

◇センター利用のメリットは3つある

センター利用は私立文系受験生にとってメリットが大きく3つあり、やはり第一はセンター試験の得点だけで合格を出してもらえることです。一般試験は出願の手間、受験料、過去問対策、実際の試験を受けにいく手間など受験生の負担が大きいため、一般入試を受験する必要がないというのは大きなメリットになります。

そして2つ目のメリットは、センター試験の成績だけで受けたいところをいくつでも出願できることです。たとえば、センター試験でたまたま高得点を取れば、立教大学や青山学院大学などMARCHクラスの大学の5学部に一気に合格が決まるということも十分にありうるわけです。関連するメリットとして、ひとつひとつ大学の過去問対策をしないですむというのも大きいと言えます。私立文系の一般入試はそれぞれ学部単位でクセが強いため、そこを基礎知識で解ける良問揃いのセンター試験で代用できるというのは、受験生が勉強する方向を定めやすいという点でも大きなメリットです。

最後はお金の話になりますが、3つ目のメリットとしては一般入試で受験するよりも受験料が安いことです。私立大学は一般的に1学部受けるのに35000円かかりますが、それがセンター利用だと15000円で出願できます。私立文系は滑り止めも含めて5学部から7学部ほど出願することが多いため、1学部につき2万円安くなるのは現実的に見過ごせないメリットです。

これらのメリットを考慮すると、センター利用では多めに出願して滑り止めを確定させておいて、一般入試では自分が本当に行きたい大学・学部に出願するという形が理想的だという結論に至ります。

◇MARCHに行きたい人はどこを受験すればよいか?

では、基本的な考え方をご説明したところで、ここからはMARCHに行きたい受験生はどこを受験すればよいかについて書いていきます。こちらも結論から言いますと、センター利用では学部や学科にこだわらず、まずは「合格しやすいところ」を狙っていきます。具体的には、MARCHの中ではボーダーラインが低い法政大学社会学部や立教大学コミュニティ福祉学部、関西であれば立命館大学などがオススメです。

当塾の合格保証対象者でいえば、6割くらいがセンター利用でMARCHを確定して、一般入試では強気に早稲田・明治・立教・青学などを受験するケースが多いと言えます。一方で、センター利用でMARCHに合格できなかった生徒は、一般入試では学習院・中央・法政を中心に出願して手堅くMARCHに合格していくという戦略を取ります

◇センター利用出願校はどう決める?

次に、どのレベルの大学・学部を受験すればよいかについて確認しておきます。まずは自分の実力を知るためにセンター型の演習問題を各科目最低5回、できれば10回程度解いてください。そして、その最低点と最高点を割り出して、その間を5%刻みで出願するようにしましょう

例を出してご説明します。
Aさんの最低点:英語140点/社会70点/現代文70点(最低得点率70%)
Aさんの最高点:英語180点/社会90点/現代文90点(最高得点率90%)
と仮定すると、どうなるでしょうか。

この場合、Aさんにとってセンター試験が人生最悪の日になっても70%は切らない、人生最高の日になったら90%まで取れると想定します。そうなると出願としてはボーダーラインが、

70%(例:武蔵大学経済学部)
75%(例:成城大学経済学部)
80%(例:法政大学人間環境学部)
85%(例:立教大学経営学部)
90%(例:青山学院大学国際政治経済学部)

と、5%刻みで出願しておけばあらゆる結果に対応できます。厳密には各大学・学部によって配点が異なるのでもう少し複雑にはなりますが、大枠はこれで理解していただけると幸いです。ポイントは不安に駆られて、もしくは希望に燃えすぎて、同じような難易度の大学・学部に複数出願しないことです。数字に基づいて冷静に出願しないと全滅あるいは全て合格という極端な結果しか出ず、戦略的な受験計画を練ることができません。

少し長くなりましたので、続きはMARCH文系のセンター利用と一般入試の受験方針はどう決める?【後半】でご説明いたします。

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