町田校【合格進行記】第十回 ~夏の決意~

8月も終わり、センター試験に始まる受験シーズン本番まで、4カ月に迫っている。

現役生は学校生活もあと半年と少し感傷的になっているかも。

 

そんな中で夏休み(半分を過ぎたあたり?)から頑張ろう!と決め、取り組む姿勢に大きな変化が見られた現役生Sくんの話。

 

辻井「最近、どうしたの?一時期はそこそこテストの点数もとれていたけど、最近は全然点数取れていないよね。これは明らかに復習をやっていないような点数の気が…」

 

Sくん「そうですね。社会がやっても、やっても覚えられないんです。」

 

辻井「そうか。今回の範囲はどれくらい勉強したの?」

 

Sくん「教科書の範囲を1周ちょっとくらいです」

 

辻井「なるほどね。1周ちょっとで覚えられたら、それは天才に等しいね。繰り返し行うことで覚えられるので、テスト範囲は少なくとも1周/日くらいやってみたら?月曜授業の範囲が金曜テストだから、中3日あるから、最低3周。夏休み中はもうちょっといけそうだし」

 

Sくん「他に覚えるコツはありますか?」

 

辻井「単純に教科書を読むだけじゃなくて、読みながら、連想ゲームみたいに自問自答しながら、関連する事項を一度思い出してみると良いよ。例えば、1858年という年号が出てきたとしよう。

 

『1858年➡日米修好通商条約 この出来事の関連人物誰だっけ?➡井伊直弼だ!この人は1860年に桜田門外の変でも登場するなぁ。』

 

という具合に近現代は古代と違って、単純暗記だけだとなかなか大変だからね」

 

Sくん「そういう感じでやるんですね。いままでひたすら暗記をしようと思っていて、どうしても思い出せない、覚えられない、という状態だったので、その方法でやってみます」

 

辻井「英語の単語テストもかなりムラがある点数だけど、どんな感じで勉強してる?」

 

Sくん「単語もなかなか覚えられなくて、やってはいるんですけど」

 

辻井「1範囲につき、何周くらいしてからテストに臨んでいるの?」

 

Sくん「こちらも1回ちょっとくらいです」

 

辻井「それだと知っている単語が多ければ、良い点が取れるけど、知らない単語が多いと一気に点数落ちるよね。どの範囲もしっかり仕込んでいかないと!」

 

Sくん「そうですね、単純に回数が少なかったんですね。」

 

辻井「夏休みは比較的時間があるけど、現役生は学校の授業が始まるとなかなか時間が割けなくなるから、授業中に覚えられるところ(ざっくりしたところでOK)を増やして、復習を集中して行うことだね。だらだらやっても疲れるし、現役生は時間がないので」

 

Sくん「覚えられれば、30分だけ勉強するのでもOKなんですか?」

 

辻井「覚えなければいけない範囲をきっちり絞って、覚えられていたらいいんじゃない?

覚えられているかどうかの確認は自分で簡単なテストをやってみると良いよ。余った時間は他の科目に回しましょう。むしろ英語を優先してやろう!」

 

Sくん「なるほど。今まで机に向かっている時間は長かったんですが、なかなか覚えられなかったのは、集中できていなかったんですね。座って机に向かっているだけで、勉強した気になっていました。英語も頑張ります。」

 

辻井「それに気づいて取り組む姿勢が変われば、絶対点数は変わると思うよ!頑張って行こう!」

 

このやりとりをしてから、Sくんの社会の点数は劇的に上がった(まだ一部ではあるが)

英語にも同じように力をいれて、出来る限り早く勉強のリズムを作って、その幅を広げてほしい。