受験勉強の本質

わがままを言って申し訳ありません。
ここは単なる趣味ですので、時間のない方は読み飛ばしてください。

受験勉強は面白い?

もちろんこれは個人差がかなりあるとは思うのですが、基本的には大学受験勉強は面白くありません。自身の経験を振り返っても一般論で言っても、高校生は体も成長してようやく大人の仲間入りをしようかという時期で、実に様々なものに興味を引かれます。それは多くの場合、勉強には関係がないのですが、仮に勉強に興味を持ったとしても大学受験勉強全般に興味を持つということはまず有り得ません。

例えば、日本史の授業で新撰組が紹介され、その生き様に感銘を受けて個人的に文献を漁ることはあっても、その情熱は平安時代の荘園制には普通向かいません。ましてや科目を横断して、大学受験に必要な科目全般に興味が向く…なんて都合のいいようには人間はできていないと考える方が自然です。

「勉強は本来面白いものだ」
「だから興味を持って勉強しろ」

誰でも一度はお経のように唱えられたことがあるはずです。一般的に言えばある程度正論だとは思いますが、大学受験勉強に限定すると暴論です。繰り返しますが、大学受験勉強は面白くありません。さらに言えば、仮に面白かったとしても、その面白さを追求する時間などは望むべくもないでしょう。

進学校の生徒たちの間でよく聞かれる言説として「2年まじめに勉強すればどこの大学だって入れる」というものがあります。少し譲歩して「東大は無理としても早稲田なら…」「早稲田は無理としてもMARCHなら…」バージョンなら耳にされたこともあるかもしれません。

たしかにこれは一理あります。要するに、大学受験は結局時間の使い方が決め手になるのです。大学受験勉強をされた方ならお分かりだと思いますが、2年も3年もまじめに勉強をすること自体が普通の人には至極困難です。必然的に、多くの人にとって受験は最後の1年勝負になります。この時間的制約について今更あれこれ言っても始まりません。

当塾は、この1年間を最大限に有意義に使うための環境を用意しています。入塾される方はどこの塾・予備校に通うよりも真剣に勉強してもらうことになります。

面白き こともなき世を 面白く

これは幕末に奇兵隊を率いて活躍した高杉晋作の辞世の句です。ここでは特に意味はありませんので詳しい説明は省きますが、大学受験勉強にも同じことが言えるでしょう。大学受験勉強はあまり面白くありませんが、なんとか面白がって勉強した方が成績は上がります。その方法は各自で探してみてください。

…と、これでは無責任すぎるので、一応成績上位者に支配的な方法に触れておくと、彼らは受験を点数ゲームだと思っています。これは高校時代を振り返っても大学の同級生を見てもほぼ間違いないでしょう。

テストでいい点数を取って誉められる。
威張る。優越感に浸る。

このような感覚を好む人は非常に成績がいいです。一昔前、「東大の新入生は新歓コンパでセンター試験の点数を自慢しあう」という都市伝説めいた笑い話がありましたが、これも受験ゲームの一環でしょうか。さすがに最近は聞きませんね。

この方法は大変効果的で、もはやこれ以外には大学受験勉強を楽しむ術はないのかもしれません。ただお分かりのように、この方法は両刃の剣。一歩間違うとすごくイヤな奴になります。こうなってくると、面白くないなら楽しまなくてもいいような気がしてきます。

そこで…

我慢なのです

日本人は特に「我慢」とか「忍耐」に美徳を感じる国民性を持っています。あるいは、持っていました。

言いたいことを我慢して周りに同調する。「そこは怒りをぐっと堪えて」「お兄ちゃんなんだから我慢しなさい」なんて言葉もよく耳にします。高度経済成長期には女性は自己実現を諦めて、辛抱強く家庭を支えてきました。その夫であるサラリーマンも頭が禿げ上がるほど我慢しています。

このように、私たちはいろんなことを我慢するのです。日本人ではなくても、一般的に大人は我慢強いものです。

大学に入った当初、私は同級生たちの我慢強さにまず驚きました。大学とはいえ1,2年は教養学部で過ごすことになり、必ずしも自分の興味に沿った学問を学ぶことができるとは限りません。にも関わらず、20歳を目前にした若者たちが朝も早くから毎日せっせと授業に出るわけです。

こ、これは…!?

全身を貫く衝撃が走り、少し考えてみて、ここは必ずしも頭のいい人が集まるところではなく、単純に我慢強い人間が多いのだと悟りました。そして前述したようにそれはそれでいいことなのです。誤解のないように付け加えておきますと、当然頭のいい人も大量にいます。

ここで疑問。
何故に東大生はあんなにも我慢強いのか?

それはあの面白くもない大学受験勉強をセンター試験で5教科6科目、2次試験で4教科5科目も必死で勉強してきたからだと考えます。ここでお馴染みの三段論法にご登場願いまして、

「大学受験勉強は我慢」「我慢は大事」よって「大学受験勉強は大事」

という結論でここは締めさせてもらいましょう。

理想と現実

教育に関しては理想と現実のギャップが激しいと感じます。理想ばかり唱えていてもそれは現実離れした空論に過ぎませんし、逆にひたすらリアルを追求すれば大学は単なる職業訓練所と化してしまいます。すでにその兆候は見られます。

なぜこんな事態に陥るのかと言いますと、第一に、教育は人生において最も大事なものだという認識があります。そのため、実に様々な人が様々な方法論を提唱しています。このこと自体はいいことだと思うのですが、問題を複雑にしているのは何が効果的な教育方法かがはっきりしていないところです。

例えば、発達心理学では乳幼児期の母親との愛着関係が、発達という観点において非常に重要であることがはっきりとデータによって示されています。つまり、愛してあげればそれでいいのです。

しかし、中学生くらいの段階になると、もはや何が良い教育なのかが不透明になってきます。いろいろと批判されることも多い現在の教育体制ですが、文部科学省の精鋭たちだって国を悪くしようなどと考えているわけはありません。ともすれば「人それぞれ」の一言で片付けられてしまう教育の問題を、最大多数を網羅する視野で真剣に考えているのだと思います。

ではそれでいいのかと言いますと、私たちが実際に対面するのは個別状況ですので、少なくともそれだけでいいとは言えません。ただ私は、徒に大学受験体制を批判するのではなく、それを踏まえたうえで教育を模索するという方法が最も現実的であるとの認識に立って当塾を運営しています。

DietStudyを始めて気付いたこと

おかげさまで当塾も設立から十年以上が経過しました。この間に気付いたことがたくさんあります。そのうちのひとつが、上記の点数ゲーム以外にも大学受験勉強を楽しむ術があるということです。これは私にとっては嬉しい誤算でした。

その方法は、少人数の仲間と一緒に大学受験生活を送ることです。

当塾を始める以前、私の塾・予備校経験といえば大手の集団授業スタイルだけでしたが、大手で「仲間」というとどうしても「遊び仲間」になってしまいます。これは皆さん身に覚えがあるのではないでしょうか。一緒に授業をサボる、喫煙所にたまって煙草を吸う、麻雀・パチンコに出かける…大手予備校では見慣れた風景です。

私は決して真面目な大学受験生とは言えない生活を送っていましたが、さすがにこのような仲間を作ろうとは思えず、基本的に予備校ではひとりで行動していました。大学受験勉強に仲間など必要ないのではないか、その思いが上記の「大学受験勉強は我慢」という考え方につながっていたことはたしかでしょう。

しかし、少人数の塾というのは独特の雰囲気を作り出します。まず第一に、生徒全員に講師の目が行き届きますのでモチベーションの維持が容易です。そして、モチベーションの高い者同士が集まって毎日顔を合わせていると、いい意味での仲間意識、競争意識が生まれてくるようです。問題を出し合ったり、励ましあったり、ときにはお互いに注意をしたりしているうちに、不思議な連帯感を見せ始めます。これは毎年のことです。そんな「仲間」とともに過ごす生徒たちを見ていると、大学受験勉強にはこのような楽しみ方もあるのだと逆に教えられました。

となると、楽しい大学受験生活を過ごし、なおかつ結果も残すということが少人数制の塾なら可能なのではないか、最近はそんなことを真剣に考えています。今後もむやみに規模を拡大することなく、理想に向けて努力していく次第です。

同時に、やはり個別指導はダメだなという思いも年々強くなってきています。親御さまの中には「家庭教師」「個別指導」が最高級の教育だと考えておられる方も多いと思いますが、おそらく講師の中で本気でそう思っている人はほとんどいないでしょう。料金うんぬんではなく単純に、個別指導は成績が伸びません。より正確に言えば、伸びにくいということになるでしょうか。

原因はいくつかあるのですが、論より証拠、個別指導で実際に成績が伸びた人を周囲で探してみてください。学校の定期テストなどではなく、実際の大学受験勉強で見事に伸びたという方はどれほどいらっしゃるでしょうか。よくよく調べてみると、極めて少数だということが分かると思います。これに関してはいずれ詳細を書くつもりです。ポイントは「競争」と「講師の質」です。

以上、色々と書いていたら長くなってしまいました。

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