センター利用枠の出願―具体的な出願の作法

今回のコラムでは私立大学センター利用枠の出願について書いておきます。特に、逆転合格を狙っている方や、センター枠でMARCHを決めようとしている方は、センター利用枠での出願は受験戦略上とても大切な位置を占めるので、ぜひ役立ててみてください。

最低点と最高点のシミュレーション
MARCH以上逆転合格を目指すDIET STUDYでは各科目20回近くセンター型演習を行っています。これは、センター型の試験への慣れを養成する意味もあるのですが、センター試験利用枠の出願において、その中で自分が最低でも取れる点数と最高で取れるかもしれない点数の予測を立てるためでもあります。このコラムをご覧の皆さんも、いままで受験してきた模試や演習の得点が手元にあるかと思いますので、どんなに悪くともとれる点数、最高に運が良ければ取れるかもしれない点数を、以下の表を参考に英国社で書き出してみてください。

英 200

L 50

国語100

社 100

合計450

最高

190

40

90

100

420

93.3

最低

150

30

70

80

330

73.3

このように、各科目の最高・最低得点を書きだしたら、その範囲内でボーダーラインを参考に出願学部を散らします。出願する大学は、最低得点から最高得点までの範囲で5%刻みに出願します。(例:ボーダーライン70%一校・75%一校・80%一校・85%一校・90%一校)

ボーダーラインが同程度の大学・学部に集中して出してしまうと全落ちか全合格という極端な結果となり、滑り止めとしての全く機能を果たさないので注意しましょう。

学部・学科には一切こだわらない
以上の得点のシュミレーションが終わったら、自分の得点率に応じた出願校の選定に入ります。センター利用枠はほとんどの生徒にとって滑り止めです。滑り止めとは本来行きたくない大学・学部から選ぶことになります。そもそも行きたくない大学、学部なのですから、ここでこだわりをもつ必要は全くありません。決め手はひとつ。最もボーダーラインが低い=不人気と予想される学科に出願しましょう。学科選びに妙な色気を出してしまった結果、高倍率の学部・学科に出願していたために不合格になり、他の学部・学科であればMARCHにセンター枠で合格していたのにできなかった、という例が頻繁に起こっています。特に、赤本などで倍率の推移と合格最低点の推移を見てみると分かりますが、学部・学科によって合格最低点が10%違うなどということはざらにあります。

滑り止めの意味
上で滑り止めとは本来行きたくない大学だと書きました。それならば最初から受けなくてよいではないかという疑問が生じるのも自然なことだと思います。しかしながら、人はそれほど強くありません。センター試験前は皆さん精神も昂ぶっており、「俺は志望校1点突破!」「早稲田に非ずんば人に非ず」などとテンションの高いことを言っている方も多くいます。ですが、実際に進学先の検討に入るのは2月下旬から3月にかけての期間です。その頃はまだ寒さは厳しいとはいえ、少しずつ春の気配を感じ始める季節、周りの友達は新しい生活に向けて色々と準備を始めます。そんな中、自分だけが全く進路が決まっていない状況を想像してみてください。何よりもお伝えしたいことは滑り止めとは2月に「大学生にもなれる」し、「もう一浪して頑張ることもできる」という選択肢を残す意味合いが大きいのです。2月の空気の中で改めて考えて、それでも行きたくなければ蹴ればいいだけです。

以上のセンター利用枠出願についてをまとめると、

①センター利用枠の意義(すべり止め確保)をしっかりと理解する
②自分の模試や演習から最高点と最低点を出す
③5%刻みで出願する大学を学部・学科にこだわらず決定する
④センター後は第一志望の大学・学部のことだけを考える

以上となります。
しっかりと計画を立てて着実に合格をものにし、第一志望の大学へ進んでいきましょう。