MARCH・早慶の名物授業と名物教授紹介

大学の授業は学部によって、履修できる(=単位になる)授業が限られており、好き勝手にとれるわけではありませんが、大きい大学は他学部履修が認められていることも多いです。

同じキャンパス内で大教室であれば、こっそり受講しても問題ありません。

大学の授業は興味のない人にとっては面白みがない、と言えますが、興味のある授業・内容にどっぷり浸かることが出来る場でもあります。自分でカリキュラムを組むことになりますから、少しでも興味のあるものを選びましょう。

以下、独断と偏見で何人かの教授や授業を紹介します。(敬称略)

 

1. 慶應大学

「21世紀の実学」

慶應卒業生で名の知れた大企業やNGO法人などで働いている社長を招き、どういう学生
だったか、そしてどういう経緯で社長になったのかを聞く講義。社長が多く、経済界でも強い慶應ならではと言えそうです。

SFCの授業

「一風変わった」授業が多いとの噂。以前、某番組で当時在学中のタレントが、
ゴスペラーズの”うた”というリズムや呼吸法の講義が面白かったとの発言がありました。

他にも知られざる興味深い講義が多々あることでしょう。

2. 早稲田大学

岡田昭夫

「正直なシラバス」(→現在はない)にて全国教授ランキング1位に輝いていた教授です。

ご自身も早稲田卒とあって、「早稲田生の生態」を知り尽くした授業だそうです。

「明治期における法令伝達の研究」 成文堂

石井 安憲(政治経済)

政経ではゼミ選び必至。「ゼミ友」という情報誌が生協から出される程。

その中でも人気の高いディスカッション、ディベート式のゼミである。

『現代ミクロ経済学』(東洋経済新報社)

『グローバリゼーション下の経済・政策分析』(有斐閣)

『開放ミクロ経済学のフロンティアー』(早稲田大学出版部) など

3. 明治大学

オカルト(「科学」と「非科学の間」) (蛭川 立)

「オカルト研究」の権威。タイトルだけ見ても、一度は受けてみたい授業。

齋藤 孝 メディア露出も多い著名な教授

「声に出して読みたい日本語」(草思社) など多くの著書もあり、授業で「齋藤メソッド」
が見られるかもしれません。

4. 立教大学

「観光地理学」(松村 公明)

観光政策やホテル経営などにみる経済実学に偏りそうですが、「駅前シャッター商店街」の
実例からの考察や、観光に対し地理・地誌的にアプローチしていく観点もおもしろそうです。地図が苦手な人も克服できるかもしれません。

5. 中央大学

看板である法学部以外の授業を取り上げてみます。

「図書館情報学」

図書館の仕組みから、資料の活用の仕方までを学びます。世の中にある膨大な情報を
処理する手法を学びます。ビッグデータ活用が叫ばれる社会でも十分に活用できそうな実学講義内容となっています。

社会調査法

アンケート作成やインタビュー手法など、国家資格である「社会調査士」の資格に直結する
講義となります。社会調査士はマスコミ、シンクタンク(研究機関)、マスコミなどで働く場合、役に立つ資格です。(早稲田・明治・立教・青山・法政でも社会調査士は取得可能)

6. 青山学院大学

住吉雅美

法学部の名物教授。アニメ好きでガンダムやドラゴンボールなどが大好物。
ご本人のプロフィールには「テレ東とMXのない国には住めません」とのこと。
共同体や差別発生のメカニズムに法哲学の観点からメスを入れている。

7. 法政大学

尾木直樹(通称:尾木ママ)

教職課程センター長でありながら、メディア露出も多いです。

著書も数多くあり、「教育者」を目指すのであれば、一度は講義を受けてみたいですね。

キャリア体験学習

主に東南アジア、中国などに赴き、日系企業の現場を体験、現地学制と交流などを
行います。インターンシップのようなもののようですが、これはキャリアデザイン学部の特権です。

 

私見ではありますが、大学の授業はおもしろい授業が多いと思います。

それぞれの分野に特化した研究者(=教授陣)の話を聞くことができ、自分で聞きたい講義を選択できるからです。

もちろん、単位が取りやすいことも大事ですが、単位至上主義で大学生活を送るのは「知」の面であまりにもったいないと言えます。大学生は時間がありますし、義務教育や高校に比べて、「強制力」がありません。

だからこそ、自分を自分で律することや、短期的・短絡的で良いので何らかの目標を持つことが大事ではないかと思います。

その点では、様々な学部があり、講義も多岐にわたる「マンモス大学」がおもしろいと言わざるをえません。

(「お金がある大学」、「権威・歴史がある」の方が、設備・人材も充実しており、良い機会にめぐまれると思います)