• 受験戦略・出願関連

    受験校の選び方、共通テスト vs 私大、滑り止めの考え方などにまつわる質問集です。

    Q Q. 親が滑り止めとして受ける下位大学に行くなら浪人してほしいと言っていて、自分もそう考えているので滑り止めは受けなくてもいいですか?
    A A. 最終的な判断はご家庭にお任せしていますので、滑り止めを受験しない方針であればその選択を尊重します。ただ、出願戦略動画でも説明があったように、3月に選択肢を残しておくことは大切です。万が一、全落ちして浪人することになった場合、浪人という選択肢しかなく浪人するのと、進学しないにしても合格校があったうえで浪人するのとでは辛くて長い浪人生活に対する覚悟が変わってきます。一般入試は共通テスト利用入試に比べて費用も割高で、わざわざ入試会場まで行って受験しなければいけないですが、共通テスト利用入試では1校の受験費用を抑えられ、1つの入試で複数の大学・学部に出願できるので共通テストで滑り止め校を確保するメリットは大きいです。以上を認識したうえでご家庭内で結論を出してください。
    Q Q. 志望校のレベルを上げて、本当に心から憧れている大学にしようか迷っています。でも無謀かな? と考える自分もいて、どうしていいかわかりません。
    A A. 大事なのは「一番モチベが上がって勉強量&質がアップする」志望校を設定することです。それはどの大学か、という視点で考えてみてください。無謀かどうかなんて誰にもわかりません。実際に早稲田に受かった生徒でも合格するまでずっと不安で、自分が受かるとはまったく思っていなかったという話をよく聞きます。特に今の時期はどんどん挑戦する気持ちで OK です。自信を持って志望校を公言していきましょう!
    Q Q. 立教大学の共通テスト利用入試における英検スコアの扱いですが、得点率100%、95%、85%相当に換算されるスコア以外のスコアの換算得点率は非公表かと思います。換算得点率が明記されていないスコアについては、スコアに応じて細かく換算されますでしょうか? (例)得点率97%相当:CSE2420、得点率88%相当:CSE2330
    A A. 得点率100%、95%、85%相当に換算されるスコアしか公開しておりませんが、その間のスコアについてもスコアに応じた得点率に換算いたします。具体的なスコアは公表しておりませんが、おおむね例示していただいたような得点率になるとお考えいただいてかまいません。

    ※上記は立教大学の入試センターに問い合わせた回答になります。
    Q Q. 立教大学の換算得点率が公表されていないCSE2300(=85%相当)以下のスコアも換算対象でしょうか? (例)得点率80%相当:CSE2250、得点率75%相当:CSE2200
    A A. 85%相当となる2300点以下のスコアも、スコアに応じた得点率に換算いたします。

    ※85%に相当するCSE2300以下もスコアに応じた得点率に換算されるとのことで、下記の得点率になると予想されます(公表の情報から判断するに"スコア10=1%"に相当)。
    得点率100%相当:CSE2450以上
    得点率95%相当:CSE2400
    得点率85%相当:CSE2300
    ----------下記は予想
    得点率80%相当:CSE2250
    得点率75%相当:CSE2200
    得点率70%相当:CSE2150
    ※立教の場合、スコアで判断されるため級や合否は関係ありません。

    立教の共通テスト利用で最も合格のハードルが低いのは、現代文のみ&ボーダー最低付近の「コミュニティ福祉学部-福祉学科(75%)」(新座キャンパス)です。他教科の得点率によりますが、最低ボーダーが75%前後であることを考えると、共通テスト利用入試で英検スコアを使用する場合は、CSE2200以上(=75%相当)が参考ラインになりそうです。CSE2200以下の場合、英検スコアではなく共通テスト英語(R+L)で勝負する戦略もありえます。

    ◇ 共通テスト利用入試における国語解答範囲&ボーダー
    □ 現のみ
    経営(86%)>現代心理(81%)>コミュニティ福祉(78%)>スポーツウェルネス(77%)
    ※ただし、昨年度81%(英語R80&L93+現代文79+世界史72)の得点率でコミュニティ福祉学部福祉学科に不合格となった事例があります(法政大学経営学部には共通テスト枠で合格していたため自己採点ミスの可能性は低いです)。共通テスト英語以外に外部試験スコアを活用できる立教大学入試は大手予備校も正確なデータを収集できておらず、ボーダーライン予想が大幅にズレている可能性があります。
    □ 現古
    異文化コミュニケーション(84%)>社会(82%)>経済(79%)>観光(78%)>法(78%)
    □ 現古漢
    文(78%)
    ※ ボーダーは最低学科のものを記載
    ※ スポーツウェルネス学部(新座キャンパス)は2023年新設の学部です。もともとコミュニティ福祉学部スポーツウェルネス学科から2023年に独立して単独学部になっています。
    Q Q. 1つの大学内での併願のおすすめの出し方はありますか?
    A A. 1つは自分の出願したい学部を選ぶとして、それ以外はただひたすらに受かりやすいところを選ぶのが基本です。合格最低点が低かったり、2科目受検が可能であったり、合格可能性が高まる学部を併願するのがおすすめです。倍率の隔年現象(倍率が急上昇した翌年は下がる、逆もまた然り)であったり、併願選びは少し難しい場合があるので困ったときには迷わず相談してくださいね!
    Q Q. 衛星予備校に通う友人からその予備校では6月から夏休みにかけて第1志望の過去問5年分を終える ように指導されると聞いて焦っています。過去問はいつから取り組むべきですか?
    A A. 過去問は3科目とも「センター試験レベルで7割程度得点できる状態」≒「基礎学力が備わった状態」になったタイミングで始めるのが適切です。インプットができていない状態で過去問でアウトプットを繰り返しても無駄に時間を浪費して勉強した気になるだけです。また、貴重な過去問を早い時期にすべて解き終えてしまうと秋以降に自身の力を試す機会が減ってしまい、実力を試すチャレンジができずモチベーションが低下する可能性さえあります。ESのカリキュラム的には10月頃からESオリジナル『過去問ノート』を使って取り組む予定で、それで十分間に合いますので安心してください。ちなみに、なぜその衛星予備校に通う友人が早々に過去問演習に入るのかについても触れておくと、大手/衛星予備校は高1~2に入塾するケースが多く、高3の6月時点で基礎が固まっている前提で指導されている可能性が高いです。状況の違いを客観的に理解し、自分の合格を見据えて他人は気にせず目の前の勉強に取り組んでいきましょう。
    Q Q. 共通テストの国語で、どうせ一般で使うのだから一応漢文まで解いておいた方がいいのでは、と親に言われている。どうしたらよいか。
    A A. 何のために漢文まで解くかが明確であれば構いませんが、「一応」程度であればやめておくことをおすすめします。メリットよりもリスクの方が大きくなる可能性が高いです。共通テストは試験時間の設定が厳しく、特に国語は時間が足りません。漢文まで解くと英語よりも厳しいです。一般試験で漢文を使うことが前提だとしても、共通テスト利用はあくまですべり止めを確保する機会と割り切りましょう。国語は現代文もしくは古文までに絞ったほうが、トータルでのパーセンテージはおそらく高くなります。
    Q Q. 現役で MARCH に合格する受験生は 1 日どれくらい勉強するものなのでしょうか?
    A A. 勉強は時間だけではなく質も重要なのであくまで目安ですが、私自身の経験(偏差値 50 の都立高校から ES に通って現役で法政大学進学)と例年の合格者の話を総合すると、だいたい休日は 10 時間、平日かつ塾の授業がない日は 5 時間くらいといった感じです。ただ明日からいきなり勉強時間を増やすのは難しいと思いますので、少しずつ増やして MARCH を目指していきましょう。
    Q Q. 一般入試・共通利用入試で学科はどう選べばいいですか?また意識する必要はありますか?
    A A. 基本的に同じ学部内の授業は取れますので入試段階で学科を意識する必要はあまりありません。傾向として社会学部社会学科、経済学部経済学科、経営学部経営学科など学部と同じ学科は高くなる傾向があります。入ってしまうと学科はほぼ関係ないので過去データと志願者速報を見ながら合格最低点が低いところを狙っていきましょう。「違う学科に出願していたら合格だった...」という事態が例年起きています。合格を優先しましょう。入学しないと始まりません。
    ※ 心理学科など取得資格が限定される場合はご相談ください。
    Q Q. ズバリ MARCH に受かる人と受からない人の違いを教えてください。勉強時間も知りたいです。
    A A. 一言で言うと、「指示された通りに勉強する人」が受かりやすいです。MARCH の入試問題は頻出問題を抜かりなく押さえている受験生が合格しやすい作りになっています。ES の R テストはその頻出問題の正答率を 100%にするべく設計されていますので、必然的に指示通り R テストに合格し続けている生徒の合格率が高く出ます。勉強時間はあくまで目安で、多ければ確実に合格できるというわけではありませんが、一例として去年 MARCH に受かった現役生は 8 月に 200 時間近く勉強していました。
    Q Q. もう一般入試で受験する大学・学部も大まかに決めましたし、出願期間が始まったらすぐに出願手続きを行って試験に備えるものですよね?
    A A. 成績上位者の方は自分の志望校に向かってスムーズに出願戦略が決まっていく傾向があり、そのこと自体は非常に良いことです。ただし、出願を早まってはいけません。ほとんどの大学で志願者速報という形でその年の志願者数をサイト上でリアルタイムで更新しています(といっても1-2日遅れですが)。この志願者速報を確認せずに出願してしまうと思いがけない高倍率学部・学科に出願するという事態が起こり、他の学部・学科なら合格できたはずの点数でも不合格になってしまうことがあります。細かい話はデータを見ながら丁寧に説明できますので、とりあえず学部・学科で倍率が変わる場合の出願は最後の最後まで待ってください。よろしくお願いします。
    Q Q. スタプラの難関私大合格者の平均学習時間データはどこまで信憑性がありますか? 自分は集中で きていると感じた時間だけ記録しているのでズレがある気がします。
    A A. スタプラの難関私大合格者の平均学習時間は集中の精度に関わらず、授業時間や自習室に滞在しているなど何かしら勉強に触れている時間のイメージで OK です。たとえば早稲田合格者ですと平均で12 時間以上ありますので、朝から晩まで自習室にいて、自習室の開室前に朝勉したり、帰り道に勉強するイメージです。受験生は受験系 YouTuber の勉強時間などを気にしがちですが、みんなすべての時間を集中できているはずはないですし(再生回数伸ばそうと思えば盛る可能性もゼロではないですよね)、夏はとにかく勉強に触れる時間を増やし、秋冬に向けて「知的体力(≒長時間勉強する力)を上げていくこと」もゴールのひとつに設定して頑張りましょう!
    Q 自分の持っている英検のスコアがどこの大学で利用できるのかわかりますか?
    A A. 英検スコアは多くの大学で利用ができ、近年、英語外部試験を利用した入試方式の拡大に伴って出願方法や試験方式が多様化しております。以前、お知らせでもご紹介しましたが、以下のサイトでご自身が利用可能な方式を一括検索できるサイトをご紹介いたします。
    ヨンナビ:https://4skills.im-kobetu.com/
    使い方は以下です。
    ① ご自身の英検(その他外部試験)スコアを入力→ ② 地域を選択→ ③ 学部系統を選択→ ④ 検索
    ぜひ、使用してみて受験できる大学の可能性を広げていきましょう!
    Q Q. 志望校はいつくらいに最終決定するのですか? 現時点では全然 MARCH に受かるイメージが湧 かずこのままで大丈夫かと不安です。
    A A. "最終"決定は 12 月末から 1 月上旬で問題ありません。受験学年の前半はインプット作業に注力し、8月以降は演習に向けて準備を整え、後半は全科目で一気に過去問等を用いた実戦的学習=アウトプットに移行していきます。インプット段階である前半時点ではまだイメージは湧きませんよね。インプットが終わり、秋以降に演習を重ねることで点数につながっていきます。今はまだ我慢の時期ですが、先輩たちも同じカリキュラムで結果を出してきました。ES では、ギリギリまで力を伸ばした時期である11 月頃から出願戦略 1on1 面談を 4 回にわたって実施することで、より現実に即した出願サポートをしています。安心して目の前の課題に取り組んでいきましょう!
    Q Q. 志望大学のオープンキャンパスは行った方がいいですか?
    A A. 何か確認したいことがあれば、疑問を解消するために行った方がいいと思います。漠然と行こうかな~と考えている程度であれば、必ずしも行く必要はないと思います。その分を勉強時間に充てましょう。モチベーションが上がりそうだから行くという生徒が毎年一定数いますが、受験勉強はモチベーションに頼りすぎないようにすることが大切だと私は思っています。なぜなら、モチベーションに頼りすぎると勉強時間が不安定になるからです。まずはオープンキャンパスに行く目的を明確にしたうえで、参加するか、その時間を勉強に充てるか選びましょう!
    Q Q. 模試の判定が悪く、高校の先生に一般入試から推薦に切り替えるよう言われていますが、どうした らいいですか?
    A A. 私大文系受験生にとって、私大入試と傾向が大きく異なる共通テスト模試や、明らかに国立大学向けの記述模試の結果を気にする必要はないです(時期的にもまだ夏です)が、参考までに過去在籍した生徒で推薦を選択した「成功例」と「失敗例」を紹介しておきます。結論としては、第1志望合格への入試機会を増やすために、①(ある程度)受験勉強開始時から推薦の準備しており、②アピールできる実績×コミュ力の2つがあればチャレンジした方が良いということになります。

    ▼ 成功例
    ⇒ 第一志望に掲げていたGMARCHレベルの大学に総合型で合格
    ・某競技での世界大会入賞の実績を持っており、自身のコミュ力にも自信があった
    ・そのため第一志望の総合型を受験し、落ちたら一般でチャレンジする予定で入塾
    ・夏頃から推薦の準備をはじめ、10月以降はESのカリキュラムをオーダーメイドで調整し、推薦対策
    と一般入試対策のバランスをとり、見事合格

    ▼ 失敗例
    ⇒ 滑り止めを確保するために大東亜帝国レベルの総合型を受けるも不合格
    ・模試の成績を見て9月頃に総合型を高校の先生から提案される
    ・推薦を想定せずに一般入試の準備しかしてこなかったため、準備に時間がかなりかかった
    ・推薦入試後、合否を待つ間もソワソワして一般入試の勉強も手につかず
    ・そんな中で推薦不合格になってしまいショックを受け、気持ちを切り替えることができず一般も不
    本意な結果となった

    ▼ どちらとも言えない例
    ⇒ 滑り止めを確保するために大東亜帝国レベルの総合型を受け合格
    ・模試の成績を見て9月頃に高校の先生から総合型を提案され合格し、滑り止めを確保
    ・第一志望は日東駒専だったが、滑り止めがある安心感から勉強に身が入らず
    ・結局12月頃に推薦で合格した大学に進学を決め、一般入試を受験せず
    ・推薦の結果がなければ、順当に日東駒専には合格できる実力はあった
    Q Q. 総合型受験を検討しているのですが、どのくらい希望があるのでしょうか?
    A A. MARCH 以上だと当日課される小論文のレベルも高く、部活での全国大会の出場歴があったり、留学の経験や社会課題に対する取り組みとその実績などが求められるため、高 1~2 の段階からネタ作りを周到に準備した生徒が合格を勝ち取ることができます。日東駒専以下のレベルだと小論文の内容は比較的平易ですが、そもそも客観的な数値に基づいた入試形式ではないため、「総合型だから受かりやすい」ということはありません。「総合型の方が倍率が低くて…」という意見もたまに耳にしますが、大学側が設定した基準を満たした生徒だけが合格する入試なので、場合によっては合格者が 0 人になることもあり得ます。大学は総合型で合格者をあまり確保できなかった場合、一般入試の合格者を増やしたりもします。対策の手間なども含めて、総合型に比重を置き過ぎてしまうとリスクが増えてしまうので、もし受けるのであれば「受かったらラッキー」というオプションの一つとして受けることをおすすめします。
    Q Q. 今からでも間に合いますか?(MARCH 志望)
    A A. 結論から言うと、間に合います。ギリギリ MARCH 合格を目指す場合、法政大学八王子キャンパスまたは中央大学を目指していくことが多いですが、ここに合格最低点ギリギリで合格する学力は、センター試験換算で英語 120-140 点、選択科目 85-90 点あたりがボーダーラインとなります(法政八王子キャンパスは古文不要)。つまり、選択科目さえ固めておけば英語は得意とまで言えない学力でも滑り込める可能性が十分にあります。選択科目はこれから 11 月末にかけて相当量の勉強をしてもらうことになり、センター試験レベルであれば多くの生徒が 85 点以上まで到達します。8月の段階でスイッチを入れられれば十分に間に合います。
    Q Q.MARCH の入試で古文の目標点はどれくらいですか?
    A A. MARCH レベルでの入試での古文の目標点は 70%~75%です。品詞分解による短文解釈で得点可能な 50%を確実に押さえ、古文常識と内容一致問題で残りを補って合格ラインをクリアするイメージを持っておきましょう。古文に関しては、出題者(古文が専門の大学教授)と受験生の背景知識の量にかなり差があるため、受験生にとって解答不能な難問奇問が一定数存在します。それらの難問奇問はこだわらず、取れる問題を確実に取る練習を重ねていきましょう!
    Q Q. 私大の問題を初めて解いたのですが、共通テストのように焦ってやってしまいました。私大と共通テストだと読むスピードなど違いますか?
    A A. 要求されるスピードはテストによって異なります。私大英語は共通テスト英語に比べると時間に余裕がある場合がありますが、基本的に全てのテストを最速で解く練習を重ねましょう。入試においてスピードは力です。どのテストでも遅い人よりは速く解ける人が有利になります。そのうえで、余った時間を見直しに回すルーチンを確立させておきましょう。また、私大英語には文法問題や文法的な考え方を必要とされる問題が多く出題されます。文法対策は怠らないようにしてください。今後は授業中に私大英語、10月以降は週末課題として共通テスト演習を実施していきますので、ぜひ解くスピードにこだわってみてください。