2015.8.31
■#9■質問の嵐!悩めるOくんの盲点とは!?
今回は浪人クラスのOくんです。
昨年は理系受験をしていた彼ですが、心機一転頑張っており、特に世界史は初学ということもあり苦労しながら頑張っています。
そんな彼から授業後に嵐のように質問を受けたので紹介します。
Oくん)先生、俺の悩み聞いてください!まじで聞いてください!!
名川)なになに!?相変わらず声が無駄に大きいよ。聞こえてるって笑。
Oくん)いやーまじで悩んでるんですよ。世界史に時間がかかりすぎて英語ができないんです。
名川)1日の中の割合は?
Oくん)世界史が覚えられるまでやると7時間ぐらいかかるんで、残り数時間が英語って感じです。
名川)それはセンター英語9割以上を安定してとれる人の時間の使い方だね・・・笑。今すぐ修正して英語を増やして!君はべつに英語できないわけじゃないけど、早慶まで狙うならまだまだだからね。受験は英語が第一です。
Oくん)うわーまじっすか。やっぱりダメなんすね。うわー。
名川)ぎゃーぎゃーうるさいよ笑。
世界史をきっちり覚えきろうとする意欲は素晴らしいけど、恐らく7時間ずっと集中できる人間はいないので、だらだら頭を使うような非効率な状態になってるはず。
「3時間でここからここまで覚える!」って感じで最初にゴールと制限時間を決めて集中して一気にやったほうがいいよ。
で、それを翌日、翌々日に何度も反復していくことで本当の暗記につながるはず。
Oくん)分かりました!
あと英語って何すればいいんすかね!?このまえセンター模試の過去問解いたんですけど、制限時間内で7割ちょっとでイマイチでした。
なんか時間がないと雑にやっちゃうんですよねー。
名川)であれば他の生徒にも勧めてるけど、時間無制限で何点とれるかやってみて。それで速読以外の英語力がだいたい判断できるからさ。
あと、時間を何かでロスしてる可能性もあるけど、後半の長文ってどんな風に解いてる?
Oくん)俺は、まず本文読む前に問1から設問文と、その下の選択肢4つを全部読んでから本文を読むようにしてます!学校の先生にそう習ったんですよ!
名川)それは今すぐやめた方がいいね笑。
Oくん)まじっすか!!??
名川)だから声でかいって!
設問文を読むまではまあアリだけど、その下の選択肢4つまでは読む必要はないし読まないほうががいいと思うよ。
理由は2つあって、1つは間違い選択肢の内容に誘導されてしまうこと。あれって正しい選択肢を1つ選ぶ問題なわけで、つまり他3つには間違ったことが書いてあるんだよね?想像するに、選択肢から本文の内容を推測するために設問を先に読めっていうアドバイスなんだろうけど、間違った文章を3つも読んでどうすんの笑??変な印象や先入観を持ってしまって内容理解がズレていく可能性が大。
もう1つは、それだけ意味がないことなのに時間をロスしてしまうってことだね。
それをやめるだけでも数分は削減できるんじゃない?
だから設問文は読むとして、選択肢を読むことはやめましょう。
そしてもっと力がついてくれば、先に問題文を読む必要すらなくなるはず。真正面、つまり本文から攻めてっても十分理解・解答できる内容だよ、センターは。
Oくん)いやーたしかに!!先生、OKっす!!
じゃあ時間無制限にして、選択肢は読まない方向でちょっくらやってみますわ!!
名川)はいよ。じゃあ、何点だったかまた教えてくれ。
でも君と同じ過ちを犯してる生徒もいるかもな〜。今度みんなにも聞いてみるわ、ありがとう。
ちなみに家でも君はそんなに元気なの?
Oくん)元気っていうか声でかいんすよ俺。
家で勉強するときも声に出して覚えたりするんですけど、親にうるさいからやめろって言われます!で、最近地元の図書館で勉強してるんですけど、やっぱり俺うるさいらしくて、俺が行くと周りから人がいなくなります!
名川)想像以上に強烈だ。なるべく周囲の迷惑にならないように頑張ってくれ。
このあとも、現代文を読んでいると寝ちゃうんですけどどうしたらいいすかね?と冗談のような質問に答え続けました笑。
声が大きく一見元気満々な青年なのですが、実は繊細なOくんです。
大学生になった周りの友人を羨む話や、勉強の悩みをいつも話しに来てくれます。
モチベーションもアップダウンがありますが、今は非常に高い状態にあるのでそれを持続していけるよう一緒に頑張っていきたいです。
また、今回のように間違った勉強法・解法を信じて続けている生徒は実は結構多いものです。
こちらが初めから想像がつくことは当然伝えていきますが、今回のように生徒からの相談で気づかされることも多くあります。そして大事な内容は他の生徒にもフィードバックします。
こういった講師と生徒の2人3脚の風土は対話式授業による距離の近さならではの産物で、この塾の非常にいいところだと私は感じています。
これから徐々に各科目の演習が増えていきますが、どんどん役立つ発信をしていきたいと考えています。