【5】 「MARCH・関関同立」の厳しさについて

こんにちは、EDIT STUDY福岡天神校の村山です。

今回から一連のいくつかの記事で、今の私立文系大学受験を取り巻く状況を整理してみたいと思います。

まずは「MARCH・関関同立」の厳しさについて検討していきます。

 

MARCH(明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学)・関関同立(関西大学・関西学院大学・同志社大学・立命館大学)と聞いたとき、みなさんは何をイメージしますか?多くの方にとっては東京・関西の名門私立大学というイメージがあると思いますが、一方で、「落ちこぼれが行く大学」というイメージを持っている方も、実は少数ながらいらっしゃるのではないでしょうか。「MARCH・関関同立という大学群が日本においてどのような位置にあるのか」はご自身の状況によって見え方が異なる部分も大きいため、このあたりをより客観的に数字で見ていきましょう。

 

今回はシンプルにするために以下の条件で話を進めます。

①上から偏差値順に大学定員は埋まっていく

②国公立大学・医歯薬学部はすべての私立文系大学より優先的な進学先である

③早慶上智ICU東京理科大はMARCHより偏差値が上である

④ソースや年度が異なるが、概数計算のため誤差として処理する

 

まずは2019年度18歳人口を確認します。

18歳人口総数≒1,180,000

 

MARCH進学者がこの中でどのような位置にいるのかを検証していきます。

 

A: 国公立大学入学者総数=118,783人≒118,800人(十の位で四捨五入)

B: 医歯薬学部入学者総数(国公立除く)=医学部3,486人+歯学部1,768人+薬学部11,30116,55516,600

C: 早慶上智ICU東京理科大入学者総数=早稲田8,605人+慶應6,456人+上智2,790人+ICU 613人+東京理科3,770人=22,234人≒23,200

D: MARCH・関関同立入学者総数=明治7,279人+青学4,044人+立教4,519人+中央5,712人+法政6,434人+関大6,792人+関学5,611人+同志社6,432人+立命館7,146人=53,969人≒54,000

 

これを図示すると以下のようになります。

この図を見ればMARCH・関関同立進学者は世代全体の上位15%前後に入るということがわかります。現実的には全員が大学受験をするわけではないですし、地方国公立を蹴ってMARCHに進学するということも普通にあります。また、学力以外の要素、例えば経済力などによって進学先が制限されることもありますし、例えばコミュニケーション能力やリーダーシップなどによってAO・推薦で進学を決めるケースもあります。したがって、あくまでもイメージではありますが、ここではひとまず「MARCH・関関同立進学者は世代全体の上位15%前後に入る」ということで話を進めます。

 

上記を踏まえて、いわゆる「普通」の人が上の図のちょうど真ん中にいると考えると、その人にとってMARCH・関関同立に合格するということはやはり相当厳しいと言わざるを得ません。福岡という、有力ではありますが一地方からこれらの大学を目指す場合は、指導者の面、距離の面、経済的な面などでさらにハードルは上がります。一方、このように狭き門であるがゆえに、社会一般でも高く評価されていると言えるでしょう。

 

以上、今回はMARCH・関関同立の厳しさについて数字で検証してみました。次回は「ゼロから」の厳しさについて考えてみます。