<2019年9月更新>プレテストから見る【新入試国語】分析&対策PART1

皆さんこんにちは、2021年度大学入試改革(新入試)担当の初田です。

 今回から2021年度大学入試改革(新入試)での出題となる共通テスト国語、特に現代文については実際に各問題を取り上げてセンター試験との違いをさらに詳しく見ていきたいと思います。

 

TOPICS

①共通テスト国語の出題方式について

②過去2回のプレテストから考える出題傾向

③私大文系受験を考えるうえで必要なこと

 

①共通テスト国語の出題方式について

✓制限時間100分に、センター試験より20分長い時間設定
✓大問数が5題に、一問あたりの制限時間20分はセンター試験と変わらない
✓記述式大問1題、マーク式問題4題の構成で確定か

 過去2回実施されたプレテストでは、試験時間100分、5段階評価の記述式問題大問1題、マーク式大問4題という構成で出題されました。配点はマーク200点満点、記述式問題の評価は5段階評価という点も同様でした。2021年度初回の共通テストでもこの形式がこのまま踏襲されると考えられます。

 

 

②過去二回のプレテストから考える出題傾向

✓記述式問題は2030字程度、4050字程度、80120字程度の字数制限
✓一つの大問に異なる複数の文章や資料が示される
✓「実用的な文章」の問題が必出
✓総文章量は、センター試験と同程度

 過去2回のプレテストで共通していたことは

①記述問題の出題方式

②「実用的な文章」にかかわる出題

③すべての問題で異なる文章や資料が示され解答を求められる

という3つの点でした。

1つずつ見ていきます。

まず、記述式問題の傾向として、過去2回とも20~30字程度、40~50字程度、80~120字程度の問題がそれぞれ一つずつ、段階的な記述量で問題が用意されていました。

次いで、「実用的な文章」では文部科学省のサイト(【国語編】高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説)でも示されているように、新聞や広報誌など報道や広報の文章、法令文、会議や裁判などの記録、報告書、説明書、企画書、提案書などの実務的な内容の問題が出題されます。今後の学習指導要領のかなめの一つであり、この手の文章からの出題は確実と言っていいでしょう。

さらに、一つの大問につき2つ以上の異なった文章や資料が示されているのも特徴となります。各大問での問題は一つの文章に基づいて出題される問題と大問内で示された複数の文章にまたがって出題される問題があり、その問題が何をテーマとしているのか考えながら解答する必要があります。

肝心の文章の量ですが、こちらは今までのセンター試験と大きく変わっていませんでした。

そのため時間配分は今までのセンター試験と同様としつつ、記述式問題にかかる時間をどこまでコントロールできるかがポイントとなりそうです。

 

③私大文系受験を考えるうえで必要なこと

✓「実用的な文章」は日常的に目にしない、対策を
✓記述式問題が合否判定に使われるのかチェック
40字以上の記述は対策必須

 

さて、私大文系共通テスト枠で受験する予定の方に向けて、いくつか書いておきます。

まず最優先に対策を考えていかなければならないのが「実用的な文章」に関する問題です。共通テストの対策としては記述式問題の対策に目が行きがちですが、後述するように、記述式問題は大学によって合否判定に用いられない場合があります。そのため、私大文系の受験生全員が必ずしも対策をする必要はありません。

一方で「実用的な文章」は今のところマーク式での出題であり、私大文系の共通テスト枠で合否判定に必ず用いられる新傾向の問題となります。

この「実用的な文章」に関する問題は、前述した通り、新聞や広報誌など報道や広報の文章、法令文、会議や裁判などの記録、報告書、説明書、企画書、提案書など、一般的な高校生活ではあまり目にすることのない文章に基づいて問題が出題されます。評論文が好き、小説が好きな高校生がいたとして、法令集や企画書が好きな高校生は中々いないでしょう。そのため、どのような高校生も意識的に「実用的な文章」に触れ対策をしていく必要があります。携帯や駐輪場の契約書・部活動/委員会活動の報告書など、探せば身近に存在する文章ですので、まずは日ごろから目を通して書式や文体に慣れておきましょう。

そして次に意識すべきことは、共通テスト枠での出願を検討している大学が、記述式問題を合否判定に用いるかどうかです。

大学によっては記述式問題を共通テスト枠の合否判定に採用していませんから、共通テストの記述式問題対策は、まず希望する大学において記述式問題が必要かどうか確認する事から始めて下さい。

そして、希望する大学が記述式問題を合否判定に用いるとしている場合に、その対策を行いましょう40字以上の記述は何も練習なくいきなり行って書けるものではありませんから、できるだけ早いうちから文章を書くことに慣れておきましょう。高校二年生以上で現代文の学習を全くしていないのであれば、田村のやさしく語る現代文、入試現代文へのアクセス(基本)、入試現代文へのアクセス(発展)GMARCH&関関同立の現代文あたりを下記に記す要約課題に加え一通りこなしておくことがおすすめです。

(現代文をやりこみたい人は現代文標準問題精講 神田邦彦著 をおすすめします)

高校二年生以下であれば、まずニュース記事の100字と50字で要約をする習慣を作ることをお勧めします。ポイントは①政治経済芸能スポーツ等、自分がワクワクする分野で継続する事②その記事が書かれた理由=何を伝えたいのかを考える事③誰かに必ず添削してもらう事④箇条書きで書かない事の4点です。全く文章を書いたことがなかったとして、1.2カ月程度毎日これを行えば、記述式問題の入り口としては十分でしょう。

いかがでしたでしょうか。共通テストでは現代文の変更の比率が大きく、どのように対策を取っていくかが今後の課題となります。弊塾でも新入試に向け万全の体制を作り上げていく予定ですので、是非参考にしてみて下さい。