関関同立【関西学院大学】2021年入試変更点

皆さんこんにちは。

 前回は関関同立のうちの三つについてみてきました。大きく変化しないか、情報を出していないという状況でしたが、今回扱い関西学院大学はとても明瞭に入試改革に関する方針を説明してくれています。

 【関西学院大学】

 

関西学院大学は2018年の時点で2021年の基本方針として

1 一般選抜入学試験をはじめ、全ての入学試験で学力三要素を評価する

2 一般選抜入学試験をはじめ、全ての入学試験で英語4技能を評価する

3 一般入学試験全日程の国語において、表現力を問う記述式問題を実施する

4 大学入学共通テスト(国語・数学IAの記述式問題、英語検定試験を含む)を利用した入試を実施する。

 

を掲げていました。全面的な4技能試験の導入とあることから、4技能試験の受験が必須となるかと思いきや、今年の発表によると「過年度生や事情により英語検定試験を受験できなかった生徒に配慮して、英語検定試験のスコアを有しない者が不利にならないよう、十分配慮した以下の方法で入学試験を実施します。」と受験生への配慮を行っています。

以下に一般入試制度変更に関する概要を列記します。(※一部編集あり)

<関西学院大学の一般選抜における変更点>

1))英語4技能の評価

英語検定試験(4技能)のスコアを有する者、英語検定試験のスコアを有しない者をそれぞれ次の方法で「英語」を評価します。

① 英語検定試験(4技能)のスコアを有する者

「本学が課す英語筆記試験得点」+「英語検定試験評価点」と、「本学が課す英語筆記試験得点」のいずれか高得点を用いて合否判定を行います。

② 英語検定試験(4技能)のスコアを有しない者

「本学が課す英語筆記試験得点」のみで合否判定を行います。

 

2)「学びに向かう力」(主体性等)の評価

(前略)これまで通り、一般入学試験における本学の学力検査において、関西学院大学で学ぶために必要な一定の「知識」「技能」、「思考力」「判断力」「表現力」を有する生徒を評価することを基本とし、さらに「学びに向かう力」(主体性等)として評価できる極めて優秀な成果を有する生徒について加点的に評価を行います。

あくまでも、学力検査による評価を基本として重視します。評価の対象となる項目を有していなくても、合否において不利になりません。

 

3)「国語」における記述式の実施

関西学院大学では、隣人・社会・世界に貢献する「真に豊かな人生」を送ることができる力を身につける素養としての「表現力」を評価するため、「一般入学試験」において、これまで学部個別日程、関学独自方式日程における「国語」において一部実施していた記述式問題を、全学日程において、一部導入します。

 

(出典:2021年度入学者選抜について

 

『「国語」における記述式の実施』については記述の通りなので割愛するとして、『英語4技能の評価』『学びに向かう力」(主体性等)の評価』について解説しておきます。

 

①『英語4技能の評価』について

4技能試験のスコアが合否判定に用いられますが、スコアを保有していない受験生が不利になる事はありません

関西学院大学の発表によればスコアを有する受験生の合否は、A.学部独自試験の英語の得点「200点満点」と、B.学部独自試験英語200点を「150点」に圧縮し英語検定試験のスコアを得点化した「50点」を合算した「200点満点」の、いずれか高得点を合否判定に用いる。としており4技能試験のスコアを持っている受験生のオプションのような位置づけとなっているためです。そしてスコアを持っていない場合は200点満点のみでの評価となるため、スコアを持っていないことによる受験上の不利は生じません

 

②『学びに向かう力」(主体性等)の評価』について

関西学院大学は他の大学とは異なり、高校時代の活動記録に基準(現在未発表)を設け、「学びに向かう力」として得点化、学部独自試験500点満点に対し加点する方式を用意するとしています。

しかし、加点の方式は前述の4技能試験と同じく、A.筆記試験の総合点「500点満点」と、B.筆記試験の総合点を「450点」に圧縮し指定項目の評価を得点化したもの「50点」を合算した得点「500点満点」の、いずれか高得点を合否判定用いる。としており活動記録を有していない受験生が不利にならない制度設計となっています。よって活動記録もあくまでオプションとして使用できるものであり、受験生が実績を作るために奔走するような負担を強いるものではありません。

 

また、共通テスト利用の方式も以上と同様に、共通テストのそれぞれの得点に4技能試験のスコア/活動記録が加算され、高い方の得点を合否判定に採用するというものになっています。よって4技能試験のスコアや活動記録が受験上必須にはならず、よってこれらの記録を持たない受験生が不利になる事はありません

 

このように関西学院大学は4技能試験の活用や高校時の活動記録などを多面的に評価の対象としつつも、実質として様々な事情を持った生徒に対応できるよう受験生の間で不利が生じないような仕組みを維持しています。

4技能試験のスコアや高校活動の記録の得点換算方法などの情報が待たれますが、関西学院大学を志望される方は入試改革の情報に臆することなく、しっかりと日々の学習を積み上げていってください。