立命館大学×EDIT STUDY 関東人の関西進学について本音でトーク

 

立命館大学副学長を務めていらっしゃる伊坂忠夫先生をお迎えし、塾長の名川が対談をさせていただきました。

関西圏の大学は、昨今の関東の受験生も当然のように視野にいれるべきものです。

関東受験生の「関西進学」について是非動画や、動画下部の対談記事をご覧ください。

 

 

名川)関東の大学受験においては、近年の定員厳格化の流れを受け、受験生は出願の選択肢を広く持つ必要が出てきています。

MARCH以上の大学を目指す受験生たちは、MARCHがダメならその下の成成明学獨国武や日東駒専・・・というように、関東の大学の中だけで受験校を増やしてリスクヘッジをしていますが、関西圏も十分に検討余地があると我々は考えています。

そこで本日は伊坂先生に関東圏の受験生の「関西進学」についてお話をうかがいたいと思っています。

 

全国から多様な学生を受け入れたい

 

伊坂)立命館大学の特徴は「全国型」である点です。近畿圏からの受験生は50%で、残りの50%は近畿圏外から来ています。地方から人が集まる関東の大学でさえ、関東圏の学生の割合が7,8割でしょうから、我々は群を抜いて全国からの学生を受け入れている状況です。

 

名川)50%はすごいですね。それは何か意図されているところがあるのでしょうか?

 

伊坂)そうですね。以前から多くの受験生に受験してもらえるように、全国に受験会場を設置して入試をおこなってきた歴史があります。そのようなところから自然と近畿圏外からの入学者も増えていったのだと思います。

 

名川)DIET STUDYからも昨年度8名が進学しています。我々のような小規模の塾からこれだけ関西に進学者がいるのは珍しいかもしれませんが、弊塾の理念は「MARCH以上合格を実現することで生徒の人生の選択肢を広げる」というものです。

つまり就職などを見据えたときに困らないような学歴をつけさせてあげたいと言い換えることもできるのですが、立命館大学を卒業すれば、その点で大きく困ることはないですよね?「就職力」というところで貴校として力を入れてらっしゃることなどはありますか?

 

立命館大学の就職力

 

伊坂)はい。キャリアセンターという組織がありまして職員が80名弱在籍しています。キャリアセンターは各学部と連携して1年生の頃から学生のキャリア形成への支援を行っています。

進路把握率は98.4%です。立命館には8000名規模で学生がおりますが、この規模でこの決定率はかなりきめ細かくサポートを心がけている立命館ならではの強みではないかと考えています。もちろん大手と言われる企業にも多くの学生が進んでいます。

 

名川)その学生数の規模で、その決定率はすごいですね。私も個人的に調べたことがありますが、MARCHと関関同立はほぼ同程度の就職力をもっていると感じています。

ところでなのですが、受験の難易度という観点で見ますと、失礼ながら立命館大学は「入りやすい」大学だと認識しています。

大手予備校が発表している偏差値などもはっきり言っておおよそMARCH未満です。これだけ出口ではブランド力があるのに、入口は広く開かれているのは何故なのでしょうか?

 

立命館は合格しやすい!?

 

伊坂)入試構造のためだと思われます。昨今のAOや推薦など様々な入試方式がある中で、立命館では一般入試の枠を大きく確保しています。つまり間口が広いというのが1点です。

それともう1点は入試科目が3教科型を中心としており、また学部ごとではなく全学部共通の入試問題形式を採用しています。ですから高校の勉強をしっかりやってきた学生さんたちが受験しやすい方式になっていることがあるんだと思います。

 

名川)なるほど。そのように一般入試の枠を大きくし、間口を広げている理由はあるのですか?

 

伊坂)多様性を担保したいというところですかね。先ほどお話したように受験会場も全国に設置していますが、各地から様々な考えを持った学生さんを受け入れ、その学生さん同士が立命館の中で刺激をし合いながら成長していくという環境を確保していきたいのです。

例えば指定校推薦の枠を増やせば我々も入学者を安定的に確保したりということができるわけですが、そうではなく、チャレンジをしてくれる学生さんを多く受け入れていきたいという想いがあります。

 

名川)素晴らしいですね。そしてそれはDIET STUDYとしても非常に嬉しいことです。

うちの生徒たちは最後1年奮起して勉強にチャレンジしようとしている人が大半です。

高1、高2は遊びや部活に熱中して内申点が全然ないなんていう生徒も多いので、指定校推薦などはなから考えていないという人も多いんです。

でも立命館大学のように勉強にチャレンジする人にチャンスを大きく与えてくれる大学があるとすれば、DIET STUDYの生徒のような受験生たちもモチベーション高く勉強を進められる気がします。

同じような意図かもしれませんが、立命館には「3月入試」もありますよね?昨年度うちの生徒もそれで救われた人がいます。

 

伊坂)そうですね。データを見ていただければ分かりますが、3月入試でも合格者数もかなりきちんと出しています。最後まで諦めずにチャレンジし続けている受験生の方を応援し、受け入れたいという想いがあります。

 

名川)出願も2月末頃まで受け付けていらっしゃったと思います。「まだ立命館を受験できる!」となれば、2月前半でうまくいっていない受験生もテンションが上がると思います。

 

では次になのですが、立命館大学のように合格しやすくブランド力もある大学があるのに、関東の受験生の頭の中には「関西進学」という選択肢がないのか、またはあったとしてもハードルが高いのはなぜかというところを考えてみたいと思います。

 

一人暮らしへの不安、経済的な負担など、理由としてはもちろんいくつか思い当たるところはあります。実際半数以上の学生が近畿圏外から集まってきている立命館の場合、そのような学生たちはどのような生活をしているのでしょうか?

 

一人暮らしは不安材料か成長材料か

 

伊坂)そうですね、例えば北関東在住の方が南関東の大学に進学する場合、一人暮らし(下宿)される方も多いと思います。費用面で考えれば関東よりも関西のほうが圧倒的に安いですよ。滋賀の方だと家賃が3万とか、選ばなければ2万円台のところもあります。

あとは奨学金も日本で1番出しているかもしれませんね。学内のものと育英会のもの、経済支援型や成長支援型のものなど種類が豊富なんです。

 

名川)そうなんですね。ということは経済的な部分ではそもそも負担がすくないうえ、サポート体制が充実しているということなんですね。

では精神的な部分ではどうでしょうか?最近ですと保護者の方がさびしがって親元を離れさせないなんていう話も聞きます。私の個人的な意見としては、逆に一人暮らしをすることによって自立心だったり、精神的な成長が得られるチャンスなのかなと思うのですが。

立命館の学生さんたちはどのような雰囲気ですか?

 

伊坂)私は親御さんによく言うのですが、東京から立命館の各キャンパスまで3時間で行けるんですよ。新幹線は6分に1本走ってます。何かあったらすぐ乗れちゃいます。なので物理的な距離は大きいように見えますが、時間距離はそこまでではないんです。

もう1点、親御さんがお子さんと離れたくないという気持ちは分かるんですが、一方でお子さんの成長を願うならば、私も一人暮らしをさせたほうがよいと考えています。ある学生の話ですが、留学をする際に事前に一人暮らしをしていたからこそ、留学中に一歩踏み込んだ濃い時間を過ごすことができたと言っていました。

 

名川)ああ、そうなのかもしれませんね。実家暮らしから留学に行くと、環境の変化が大きすぎて高いハードルに挑むことになりますが、一人暮らしを経験していれば親元は既に離れているので自活へのハードルが高くなくなるわけですね。

 

伊坂)その通りです。ですから親離れ子離れが18歳なのか22歳なのかという話ですが、大学進学という早いタイミングでそういった自立・成長のチャンスがある。そして何かあれば先ほど言ったように3時間で行けちゃいますから心理的な距離もそこまでではない。という点を踏まえると関西進学は悪い話ではないと思います。

 

名川)仰る通りです。ぜひぜひ関東圏の受験生にも関西進学を選択肢に加えてみてほしいとことです。

 

話は変わりますが、いま入試改革が迫り、受験環境が大きく変わろうとしています。具体的には英語で4技能が求められたりしていくわけですが、そこに対する立命館大学のスタンスや考え方を教えていただけますか?

 

入試改革について

 

伊坂)基本的にはこれからグローバルに生きていくうえで4技能は必要な能力だと考えています。ただそれをいきなり受験生全員に広げられるかというと難しいでしょうし、我々としても検討すべき部分があると考えていますので初年度に関しては導入を見送っているという状況です。

というのも、先ほどの話のように我々は間口を広くして全国の多くの受験生に受験をしていただいて多様性を担保たいと考えています。それなのに4技能対策などがあるがゆえに受験しづらくなってしまう受験生が出てくるとなると、我々の想いに反するところがあるわけです。

 

名川)なるほど。とても一貫性のあるスタンスで非常に納得がいきました。

では、これから受験生たちが勉強を頑張って立命館大学の入学ができたとして、その後「うちだとこんな部分が鍛えられるよ」というような立命館の強みは何かありますでしょうか?

 

立命館大学の強み

 

伊坂)そうですね、まず先ほどから申し上げているように半分以上が近畿圏外からの入学者となるため、1年生の最初はみなさん右も左も分からないという状態です。友達できるかなぁというような不安もあると思います。そこで立命館では小集団教育ということでこれは1年生には30人程度のクラスを編成します。さらにそこに先輩学生が入り、1年生の質問や疑問に答えたりしていく「ピアサポート」という体制も整えています。1年生が2年生になったら、また自分の後輩たちに色々教えてあげて、という伝統的な育成や仲間づくりの風土があるんです。

そのようなかたちで安心して楽しく大学生活を過ごしていただく手助けをしています。

 

またもちろん学問としてもそれぞれの学部に優秀な先生方がおり、研究と教育に力を入れています。とりわけ文部科学省からの科学研究費の採択金額は私立大学では上から3番目ですので研究力も認められていると考えています。

 

名川)お話を聞いていると学内のネットワークがしっかりされていそうですが、OBのネットワークなども強いのですか?

 

伊坂)そうですね。OB36万人いるのですが、そのうち郵便物が届く方が18万人もいるんです。これだけの組織体はなかなかないかもしれません。また全国52拠点、海外33拠点に校友会があります。グローバルな世の中ですから世界各地で活躍しているOBがいます。どこにいっても校友の仲間がいるわけです。これは安心感がありますよね。

 

名川)すごいですね。そもそも規模が大きいのに、そこにアットホームさがあるとなったら最強ですね。

本日は色々なお話を聞かせていただき誠にありがとうございました。