大学受験塾のホントに正しい選び方

入塾を検討する際は必ず2つ以上の大学受験塾・予備校を比較するため実際に校舎に足を運び、個別面談・説明会・体験授業に参加して下さい。最後は自分が最も信頼出来て、本気で頑張れそうな大学受験塾・予備校を選び頑張るのみです。

あなたが通うべき大学受験塾・予備校が一目で分かるポジショニングマップ

ポジショニングマップ 縦軸=生徒の偏差値(模試)・横軸=1クラスの生徒数と設定しました。例えばあなたの3科目平均偏差値が55であれば縦軸を確認し、偏差値55以上の生徒に適した大手・中堅予備校or衛星予備校に向いていることになります。次に横軸を確認し、映像で授業を受ける衛星予備校が良いのか、大人数で受講する大手予備校の講義形式が良いのか選択すれば「あなた」に適した大学受験塾・予備校が分かります。

②まるわかり!大学受験塾・予備校の特徴

大手・中堅予備校、衛星予備校、個別指導塾、DIET STUDYごとに大学受験塾・予備校の特徴を客観的に書きました。より客観的に判断して頂くためDIET STUDYのみ向いていない生徒についても書きました。 〈大学受験塾・予備校一覧〉 1:中堅予備校(四谷学院・増田塾・城南予備校・みすず学苑)大手予備校(河合塾・駿台予備校・代々木ゼミナール)  2:個別指導塾(TOMAS・東京個別指導学院・明光義塾等)

大学受験の塾の選び方

実は、これについてはズバリ賢い塾の選び方という大物サイトがありまして、2chなどの匿名掲示板でも「悪徳塾撲滅!」のようなスレッドではいつもリンクを貼られて大学受験塾選びに悩む方々の間では広まっています。

大学受験塾業界の常識は世間の非常識なのであまり知りたくないのですが、現実にはその常識に則った大学受験塾が多数存在しているはずなので、このサイトを参考にして大学受験塾を選ぶのもいいのかもしれません。そして、悪徳大学受験塾が撲滅されればいいですね。

ただし、このサイトの作者はご自分でも個人で大学受験塾を経営されているらしく、議論の構造は常に「個人塾VS大手塾」であり、「貢献主義VS儲け主義」となっています。良心から書かれたものであることは間違いないのですが。

ということで、このサイト、よくよく見てみると大手大学受験塾の批判にはたしかにちょうどいいですが、だからといって賢い大学受験塾の選び方にはなっていません。ここにある構図は、「大手塾=金儲け主義」を避けて「個人塾=貢献主義を探せ」が前提となっていて、あとは個人塾の選び方が延々と書かれています。

その気持ちは分からなくもないですが、大学受験塾選びに対してやや冷静な視点を欠いてしまっています。まず、貢献主義と金儲け主義は相容れない概念ではありません。貢献しながら金儲けをする。これがビジネスの基本ではないでしょうか。大学受験塾は、シンプルな善悪二元論では語れません。

このように突っ込みどころを挙げていくと批判に終始しそうなので、いつものように私は自分の経験から大学受験塾選びについて帰納・演繹して考えてみます。

大学受験塾のチラシの謎

私は東京に来てから一度だけ新聞を取ったことがあります。

図々しくチャイムを連打するので、友人だと思ってドアを開けたら読売新聞の勧誘で、45分間の激闘の末、結局3ヶ月だけ取ることにしました。関係ないのでここには書きませんが、なかなかヒドい目に遭いました。私が「経済というものは需要と供給が成り立ってはじめて…云々」言って刺激したのがマズかったのかもしれません。

みなさんもこういう経験はありませんか?

さて、そんな経緯はどうでもいいのですが、なんにせよ新聞を取ったからには何かを得ようと思い、教育関連の記事と大学受験塾のチラシを集めていたところ、同じ塾(複数)のチラシが大量にたまってしまいました。大げさではなく、一番頻度の高い大学受験塾は週に1回は入っていました。これではいかにも胡散臭い、つまりは広告で客寄せしているだけだと思われるとおそらく本人たちも分かっているのに、なぜこんなことをするのでしょうか。

その理由は大きく二つあると思われます。

ひとつはもちろん単純に生徒数を集めることが目的です。
しかし、これだけでは良い塾か悪い塾かまでは判断できません。大学受験についての指導方法・実績に自信があり、できるだけ多くの人の目に触れたいという可能性も捨てきれないからです。ただし、新聞折込はけっこう値段が張りまして、大体B4両面フルカラー10万枚、制作費込みで50万円といったところです。ちなみに10万枚で三鷹市・武蔵野市を網羅できるかできないかという枚数です。東京中にばら撒いたりすると大変な金額になってしまいます。よって、ある程度は広告費からその大学受験塾の収益が推測できます。広告代理店の友人に聞いたところ、業種にもよりますが、広告費は純利益の5%~10%だそうです。

もうひとつは、大学受験塾選びが結局のところチラシか口コミでしか為されないということが原因です。これは悪しき習慣であり、時代の流れに付いてきていません。これについては後で詳述するとして、基本的にはこの二つしかアピールする手段がないため、チラシに頼ってしまうのです。多すぎる場合はたしかに直感的にアヤシイですが、何を基準にして多すぎると判断するのかが定かではありません。

大学受験塾についての口コミの謎

情報が氾濫するこんな時代だからこそ口コミ情報の重要性はますます高まっています。これはもちろん大学受験塾業界だけの話ではありません。あらゆる消費活動が以前に比べ、大きく口コミに左右されるようになってきています。

渋谷の女子高生の間に口コミで広がり、結果的に100万部も売れた小説Deep Loveなどはその好例でしょう。100万部はさすがにマスコミの恩恵もありますが、最初は口コミで広がったという事実が重要なのです。

…と分析していましたが、携帯小説に関しては口コミ云々というよりもチープな感動を求める昨今の需要に合致したという方が正確でした。

ともあれ、何を信用していいか分からない状況においては、信用できる近い人物の情報はそのまま信用できる情報に変換されます。この変換自体、全く論理的ではないですが、最近ではさらに混乱して、近い人物の情報=信頼できる情報になっています。これは巷に大量に溢れる情報に脳の情報処理能力が追いついてこないことに起因します。情報が膨大なら処理の方を簡単にしようというわけです

話が少しズレましたが、口コミにも疑う余地は十分にあります。塾に限定して言うと、「あそこは良い大学受験塾だ」と言った場合、何が・どのように・良い塾なのかまで聞かないと意味がありません。そして、それが自分にとっても良い大学受験塾かどうかは、結局のところ自分で判断するしかありません。つまり、口コミでさえ絶対的な情報では決してない、ということは頭の片隅に置いておくべきでしょう。

当然、このことは当塾にも言えることです。口コミで来ていただけるのは大変ありがたいことですが、お互いに相手をきちんと理解して交流を深めた方が健全なのは言うまでもありません。

当塾では入塾前に必ず面接を行っています。
現在どのような状況で、どの大学を志望するのか、どの程度の覚悟を決めてきたのか等は入塾前にきっちり把握しています。学力で審査することは行っていませんが、やる気のない方の入塾はお断りさせていただきます。それは結果が出ないからというよりは他の生徒の迷惑になるからです。やる気のある方にとってベストな環境を作るためには仕方ありません。

大学受験塾の授業料の謎

ビジネスにおいて料金を明確にしないという行為は絶対的なペテンを表します。これは100%確実な真理です。つまり、料金を明示しない大学受験塾は絶対に選んではいけないと断言できます。ただし、それは分かりきったことなので、そこまであからさまには普通やりません。

おなじみのボッタクリバーを考えてみましょう。

私はボッタクリバーに行ったことはありませんが、そこにはおそらく料金が明示されたメニューはないでしょう。結局は力技なので、もしかしたらあるかもしれません。やり方はいくらでもあります。

例えば、お酒の代金だけは明示しておいてそれは正規料金で取り、その他の付加サービスの値段をとんでもない高値で請求するというやり方があります。他にも、口頭だけで安い料金を提示し、実際は全く異なった料金を請求するというのも一手でしょう。また、そこまでやらなくても、根拠のないチャージ料金で軽くボッタくることも可能です。

何の話か分からなくなりそうなので塾に話を戻すと、ボッタクリバーの付加サービスが、塾ではテキスト代・プリント代・個別指導代・補習代・夏期講習代と様々に名前を変えているに過ぎません。実際それほどの経費が本当にかかるのか、よく考えてみることが必要でしょう。

「口頭だけで」というのは大学受験塾の場合、授業料の一括納入になるでしょうか。一ヶ月単位では安いかもしれませんが、例えば半年単位でしか納入できないのならそれは当然高くなります。そして、一括納入を強制する大学受験塾の多くは悪徳塾でしょう。なぜなら、一括納入で得をするのは塾側だけだからです。塾側からすれば、ある程度の授業料をすでにもらっているので、適当な授業をしても構いません。さらに、それを不満に塾生が辞めてくれれば、その適当な授業さえ行わなくてよくなるわけですから、悪徳塾としては万々歳ですね。

言うまでもないかもしれませんが、チャージに当たるのが入塾金です。しかし、入塾金は塾業界の常識のようなのでボッタクリには当たりません。あれは何に使われているのでしょうか?その用途を明確にしていないところは怪しいと言わざるを得ません。信じられないことに「諸経費」が20万円を越える予備校も世の中にはあるのです。

このボッタクリバーシステムは世の中のいたるところで発動しています。気を付けてください。彼らの辞書に”Honesty pays.(正直は割りに合う)“はないようです。

最後に、なぜこんな悪辣なシステムが存続できるかという疑問に答えておくと、

  • A1.最近の流行は「軽く」ボッタくることだから。
  • A2.騙されたこと=恥ずかしいことは人に言わないから。
  • A3.騙されたこと=恥ずかしいことを認めたがらないから。
  • A4.世の中には思ったより人が多いから。

こんな感じでしょうか。もちろん彼らはそこまで計算しています。

大学受験塾の指導方法の謎

実はこれについては私もまだ分かっていません。チラシによく書いてある「指導方法に自信があります!」というのは具体的には何を指しているのでしょうか。例によって例の如く、私自身の経験を振り返って考えてみます。

私は小学校6年生のとき、いくつかの事情から塾(若竹塾)に通うようになりました。そこは進学塾だったので、私は入塾テストの結果、上から三番目のクラスに入れられました。通うきっかけのひとつとなった友人たちはみんな一番上のクラスだったので、私は負けたくない一心で毎晩頑張って勉強しました。その塾はとても分かりやすいテキストを使っていて、毎回テストを行い、常に宿題が出されていました。そこで私の勉強法は自ずと、家で問題を解き、塾でテストを受け、解説を聞くというサイクルになっていました。解説はすごく分かりやすかった記憶があります。じきに一番上のクラスまで上がった私は、めでたく久留米大学附設中に合格したというわけです。ちなみに今では若竹塾は大手に分類されるようですね。

一生で一番勉強したと言えるこの時期、私の成績は目に見えて上がっていきましたが、はっきりさせておきたいのはその要因の中で「指導方法」はどこまでを指すのかということです。

  1. 学力別クラス分け
  2. 分かりやすいテキスト
  3. 毎回のテスト
  4. 毎回の宿題
  5. 分かりやすい解説

普通に考えるとこの5つ全てが「指導方法」ですね。【1】~【4】はシステムなので、これは個人の力量とは関係ありません。塾の力量です。そして、「ベテラン講師陣の指導力」のように謳われるのが個人の力量であり、【5】になります。あのとき、【1】~【4】のようなシステムが重要だったのか、【5】の指導力が重要だったのか、私には分かりません。これが指導方法の謎が解けない理由です。

ひとつだけ言えるのは【5】だけではダメだということです。

私が人生で二度目となる大学受験塾に通った大学受験浪人時代を考えてみます。私は授業料が無料になるという一点のみで、代々木ゼミナールに通うことにしました。取ったコースが最難関の東大コースだったせいもあって、授業はほとんど大教室でテレビ授業を受けるだけでした。その代わり、担当する講師は東京の人気講師たちであり、授業は面白く非常に分かりやすかったです。ただ、あまりにも分かりやすいその授業は受けただけで分かった気にさせるのに十分で、私はあまり家で勉強をしなくなりました。また、しょせんはテレビなのでサボっても誰に怒られるわけでもなく、次第に授業をサボるようになりました。もちろん成績は上がるはずもありません。

この苦い経験を振り返ると、私自身が反省すべき点も多くありますが、塾のシステムの方にもっと注目して選べばよかったと思っています。

結論としては、「抜群の指導力」「分かりやすい授業」なども重要な要素であり、あるに越したことはありませんが、なおざりにされているシステムの方もよく見てください。

そのチェックポイントとしては、

【1】出欠確認はあるか

あるいは、塾での生徒の状況をきちんと親御様に報告するシステムがあるか
塾はきちんと毎日通うことが大前提です。十代後半にもなって親に報告されるのはたまったものじゃないでしょうが、お金をもらって教育を任されている以上そこまでやる責任が塾にはあるはずです。

【2】毎日の授業は具体的にどのように進行するか

最も大切なのはテスト中心に進行するかだと思います。授業を聞くだけでは限られたもともと優秀な生徒しか成績は伸びません。

【3】競争原理は働いているか

頑張った分だけ報われないと人は頑張れません。「ゆとり教育」では競争原理を排除していたのかもしれませんが、どちらにせよ社会に出れば競争が待っています。テスト順位の発表などはあった方がいいでしょう(上位者のみ)。いわゆる「個別指導」はここが最大の弱点です。誰かと一緒に勉強することには、おそらくみなさんが思っている以上の効果があります。

【4】講師に情熱はあるか

これが一番重要かもしれません。講師が本気で生徒の合格を信じて努力しているのか。試験は講師が受けるわけではありませんので、講師の学歴はみなさんが思うほど重要ではありません。情熱があるかどうかで判断してみてください。ただし、情熱だけでは心もとないので、そのうえで実績も考慮するといいでしょう。

思ったより長くなりましたが、指導方法についてはこの辺りに気を付ければいいのではないかと思います。

大学受験塾の合格実績の謎

これは大学の就職実績と同じくらい信用なりません。Google検索をすると広告スペースに現れるポッと出の通信予備校に、なぜいきなり「東大合格者が数十人単位」でいて、しかも「合格率が80%」などと書いているのでしょうか。どう考えても有り得ません。人をなめくさってます。

悪徳塾だと全然関係ない人にお金を払ってでも合格実績に加えているのでしょう。私は塾業界の常識には疎いので、実際にそのような例があるのかは知りませんが、容易に想像は付きます。単純に嘘を付くというのも有り得る選択肢ですが、この辺りはなかなか見破りようがありませんので生徒側としては「ない」ということにするしかありません。良心的とされる個人塾でも早稲田慶應の実績を作りたいがために優秀な親戚の子を中学生時代から囲い込むなどということもあると聞きました。もう何でもありですね。

それでは何が信用できるのか。

手前味噌になりますが、やはり完全情報しかありません。つまり、合格進行記のように完全に情報を公開するしかないのです。これにはプライバシーの配慮など越えなければならない壁がいくつかありますが、不合格者も実績の一部です。道路公団ではありませんが、いつまでも「臭いものにフタ」をしているわけにはいきません。

ただし、実際にやってみて思うのはこれは相当に厳しいです。他の塾が華々しい合格実績だけを出している状況で、不合格者も公開するというのはメリットよりもデメリットの方が多く、実際に真似をする塾はほとんど出てこないでしょう。しかしながら、塾とはいえ本質的にはビジネスですので長く誠実にやっていれば必ず報われると信じています。

合格進行記を始めてもうそろそろ10年が経ちますが、今のところ日本国内で当塾以外どこも採用していません。塾関係者からも素晴らしい制度だと誉められますし、塾を選ぶ生徒側にとっても有益な情報を提供しているという自負があります。しかし、実際に情報を完全公開する塾は出てきていません。賢明な皆様におかれましては、これがどういうことかお分かりだと思います。

そう、勢いよくぶっちゃけてしまえば、
在籍生徒「全員」を本気で指導するつもりはないのです。
どこの大学受験塾でも大切にされるのは成績上位者だけです。

完全情報の時代へ

前にチラシと口コミだけに頼る塾選びは悪しき習慣だと言いました。
それはなぜかといいますと、社会はいま、インターネットの普及に伴って急速に情報化社会へ移行しています。情報公開は当然だという風潮はこれからますます強まっていくことでしょう。具体的にはホームページがその発信の場になります。

完全情報の時代は消費者優位の時代ではありますが、同時に、それは判断の時代の到来も意味します。購入しようとする商品・サービスの完全な情報が提供される代わりに、消費者は各々が膨大な情報の中から独自に判断を下さなければなりません。これはなかなか大変な作業です。

しかし、大変ではありますが、チラシ・口コミに加え、インターネットを利用してある程度のアタリを付け、最終的に「人」に会って判断すると本当に賢い塾選びができると思います。これはひどく回りくどいように思えますが、塾選びは、ともすれば、その方の人生にも関わってきますので、これくらいの慎重さはあってもいいのではないでしょうか。

お待たせしました 結論です

相変わらず私は話が長いですが、今までの話を総合します。

  1. チラシを集めます。新聞折込でも投げ込みでも結構です。
    主観的に判断して多すぎる場合は切り捨てていいでしょう。
  2. ホームページを探してみます。
    チラシ・HPともに授業料が書いていない塾はその時点で切ります。
  3. 残った塾と口コミで調べた塾に面接を申し込みます。
  4. 実際に面接して人柄が気に入れば決定。

現時点ではこれくらいが最善策だと思います。
電話勧誘や家庭訪問は論外なので、除外しました。

次は意識的に議論から排除した最大手予備校批評です。
予備校にもいいところはたくさんあります。もちろん、悪いところもあります。その辺りをできるだけ客観的に批評してみたいと思います。