~名川塾長&塚田先生のDSメソッド対談ブログ~第2弾【DSメソッド英語編】

名川)DSのカリキュラムの中で教え方に一番特徴があるのは英語だと思う。

ということで、今回は長くなるよ。

 

塚田)大丈夫です。いつも長いです。

 

名川)まずDSでは英語の勉強には大きく2つの側面があると考えていて、ひとつは英語を「書いてある通りに読む」ための勉強で、もうひとつは「慣れる」ための勉強。なぜそう考えるのか、そして、どのようにそれを生徒に伝えているのかをひとつひとつ説明していくと、結構な長さになる。

 

塚田)まあそうですね。

じゃあ、まずは「書いてある通りに読む」の方からいきましょうか。

 

名川)了解。

先に結論を言っておくと、英文を「書いてある通りに読む」ためには『五文型』『接続詞・関係詞』『to不定詞』『分詞』をきちんと理解して、それを実際に英文を読みながら使っていく作業が必要になる。

 

塚田)そう聞くと結構勉強すること多そうだなという印象がありますが。

 

名川)「書いてある通りに読む」だけでもゼロから始めて2ヵ月くらいはかかる。それを長いと思うかどうかは生徒次第だけど。

 

塚田)中高6年間勉強している日本の高校生のセンター試験平均点が200点満点中120点前後であることを考えると、ゼロから2ヵ月で英語が読めるようになるならすごいと思います。

 

名川)たしかに。でももちろん越えないといけない壁がいくつかある。その壁が何で、どのように越えればいいのかを、教える側が明確に理解していないとゼロからの指導はできないと思う。そういう事情もあって、おそらく大学受験学年の生徒に真面目にゼロから英語の読み方を教えている塾は、全国探してもDSくらいだろうね。普通にやったら間に合わない。

 

ゼロからの英語とは?

塚田)そうですね。なんといっても授業の開始が英単語の品詞確認で、リアルに「appleの品詞はなに?」から始まります。

 

名川)一応be動詞の活用や”I, my, me, mine”などは知っている前提で進めているので「中学2年生レベルから」とは言っているけど、品詞確認から始めるので実質的にはほぼ何も知らない状態からでもついてこられるよう工夫している。

 

塚田)つまり、我々はこの品詞確認を「ゼロ」と設定しているということですね。

そして、品詞を基にして五文型の判別に入っていきますが、五文型という言葉は知っていても、それを「どう使うか」分かってない生徒がほとんどです。

 

名川)そうなんだよね。

学校にしても予備校にしても、文法と長文の授業が分離していて何のために英文法を勉強しているか、目的が見えていない。

 

塚田)勉強する際に「何のために」を考えるのは大事ですね。

その点、DSでは文法を「英文を読むためのツール」として明確に認識してもらっています。

 

名川)まずはその認識が大事だね。

で、その「英文を読むためのツール」である英文法は大きく4つのパートから成り立っていて、具体的にはさっき言ったように『五文型』『接続詞・関係詞』『to不定詞』『分詞』に分けることができる。そして、この4つだけでも完璧に押さえることができれば英語はほとんど読めると言っていい。

 

塚田)そうですね。

現在完了形や仮定法過去など、受験生が必死になって勉強している無数の文法事項のひとつひとつが重要じゃないとは言いませんが、あくまでも読解の基礎となっているのはこの4パートです。

 

英語の基礎が五文型に集約されるワケ

名川)せっかくだからなぜこの4パートが英語読解の基礎になるかも説明しておくと、まず英語は「構造」、もっと簡単に言えば「単語の並び順」から意味が発生する言語なんだよね。で、その構造のパターンが大きく分けるとたった5パターンしかない。

 

塚田)はい。その5パターンが五文型ですね。

 

名川)そう。でもこう言うと、「いや、そんなシンプルなはずない。明らかに5パターン以上ある!」とか、逆に、「仮に5パターンであることを認めたとして、じゃあなんであんなに一文が長くなったり短くなったりするんだ?」というようなツッコミが入ると思うんだよ。

 

塚田)まあほとんどの受験生がそんな簡単には納得しないでしょうし、ましてゼロから勉強するという生徒だとなおさらでしょうね。そもそもパターンがあるとか考えたこともない人もたくさんいると思います。

 

名川)その気持ちもわかる。

たしかに一文一文の見た目はかなり異なるので、あれがたった5パターンに収まるとは普通は思わない。ただ、なぜ見た目が異なるかを突き詰めて考えていくと、究極的に違いは修飾句の有無だけということになる。

 

塚田)あ、もしかしてちょっと難しい話になってきました?

「修飾句の有無」とは何か、具体的にお願いできますか。

 

名川)別に難しくはないよ。

例えば、”I have a friend.”という英文があるとする。これはSVOの第三文型なんだけど、じゃあ”I have a friend who lives in Hawaii.”はどうなのかと考えたときに、whoより後ろはfriendを修飾しているだけだよね。

 

塚田)はい。

「私にはハワイに住んでいる友達がいる。」の“ハワイに住んでいる”の部分は友達にかかっている、つまり、友達を修飾していると言えます。

 

名川)そう。

で、その部分はあってもなくてもSVOという大枠は変わらない、というのが基本的な英文法の考え方。ここがポイントだね。

他には例えば、”Cats have the ability to see in the dark.という英文でも、これは「猫は暗闇の中でものを見る能力を持っている」という意味なんだけど、“暗闇の中でものを見る”の部分は能力にかかっている、つまり、能力の修飾句と言える。

 

塚田)そして、その修飾句の部分はあってもなくても大枠としては同じことだと。最初の例文では”who”節や、次の例文ではto不定詞句は。

 

名川)その通り。

で、一見複雑で難しく見える英文というのはその修飾句が長いというだけで、修飾句を取り除けばいつもシンプルな五文型が残るということだね。ちょっと長くなったけど、見た目の違いが修飾句の有無だけというのはそういうこと。

 

塚田)ということは、話の流れとしては、五文型が英語の基礎だけど五文型以外にも修飾句の勉強をしないといけないということになりますね。

 

名川)そう、五文型と修飾句。これが英語学習の根幹に当たる。

そして、その修飾句となるものが『接続詞・関係詞』『to不定詞』『分詞』ということだね。

 

塚田)なるほど。だから最初に五文型を含めたその4パートを基礎から学ぶ必要があるということですね。

 

名川)そう。五文型パートで前置詞句の処理も扱うので、これ以外に修飾句を導く文法事項はない。だから五文型と合わせてここさえ押さえておけば、原理的にはほとんどの英文が読めると言える。

 

DSでの指導方法とは

塚田)そうですね。説明ありがとうございます。

今の話にあったように、この4パートは本当に大切な部分ですので、DSでも授業開始の一週間を使ってじっくり説明と実践を繰り返していきます。

 

名川)無料体験授業でも扱って、さらに春期講習と授業開始直後の1週間でも扱って。合わせて最大3回の授業があるので、ここで確実に基礎を定着させてもらっている。話だけ聞いてると進度が早いように思われるかもしれないけど、やってみるとひとつひとつは簡単。例文も全て中学校の教科書から抜粋していて簡単な単語しか使っていないしね。

 

塚田)1日につき1パートと決めて、丁寧に対話式でじっくり文法が定着するまで生徒に刷り込んでいるのも大きいと思います。英語が苦手な生徒ほどここはぜひ頑張ってもらいたいですね。

 

名川)そうそう。

あとはここで学んだ文法事項を実際の英文に即して使っていけば必ず英語は読めるようになる。

 

塚田)そうですね。これらの文法事項を正しく使って英文の構造を把握できれば、どんな英文でも正しく日本語訳することができます。あとは英単語を暗記して、英文を読み込めば速く、正確に読むことができます。

 

名川)ポイントは長文を読む際に文法事項を「正しく使って」ということ。

DSの長文授業は英文1文1文生徒に当てて、文法事項を確認した後に日本語訳をしてもらっているんだけど、例えば It is easier for them to use the right hand when buttoning up. という文章があったら「itは何を指すか?」「for themは文法的に何と呼ばれ、何と訳すか?」「whenの後ろに何が省略されているか?」などかなり細かく対話式で生徒に聞いて回答してもらう形式だね。

 

塚田)それから生徒には前から読むことも意識させています。英語をきれいな日本語にする必要はなく、「書いてある通りに読む」ことが重要です。ひとつひとつ生徒に訳してもらうので、各生徒の訳し方の癖もよく分かり、個別でアドバイスがしやすい授業スタイルですね。量としても年間150個以上の長文を扱うので、文法事項を正しく使って読むということが体に染みつくカリキュラムになっています。

 

名川)まあ本当に練りに練ったカリキュラムだからね。

指示通り勉強してくれればちゃんと成績に直結するように教えている自負はある。逆に、指示通り勉強してくれない場合、特に英語は10か月でゼロからMARCH以上には届かないと思う。

 

塚田)そうですね。

だからこそ、しっかり指示通り勉強してもらうために、1クラス10人前後で1人1人当てながら対話式授業で丁寧に指導する必要があります。論理的に導かれた指導内容、生徒の弱点を把握しつつモチベーションも管理できる授業スタイル、授業理解を確認するレギュラーテスト、そして量。万全だと思います。

 

名川)で、いったん基礎ができてしまえば、あとは音源を使って英文を何度も読み込んでもらえば成績が上がるという仕組みだね。

 

「読み込み」という勉強法

塚田)音読とか、シャドーイングとかは勉強法として有名ですが、読み込みって勉強法は言葉として一般的ではありません。

 

名川)読み込みはねえ、それも理屈から話せば長くなるけど、ごく簡単に言えば英語に「慣れる」ために何回も同じ文章を読むという勉強方法だね。突然だけど、アメリカに20年住んでて英語を話せない人っていると思う?

 

塚田)話せない人は、まあいないでしょうね。

 

名川)そう、なんだかんだ理屈をこねてもこねなくても、20年住めば誰だって英語は話せるわけだよね。これはわざわざ証明する必要もなく、端的な事実としてある。

 

塚田)そうですね。

 

名川)じゃあ、英語を100万語読んで英語が全く読めないって人はいると思う?

 

塚田)100万語がどれくらいかパッとイメージできないですが、全く意味のわからないものを100万語分も読むことはできないので、全く読めない人がいるかいないかという話なら、いないと思います。

 

名川)そうなんだよ。

やっぱり読解に関しても量は質よりものを言うところがあって、読んだ量が膨大であれば、なんだかんだで英語は読めるようになる。より正確には、確実に読みやすくなっていく。これも実際にやってみればわりとすぐに実感できるし、多読という勉強法を調べてみても納得できると思う。

 

塚田)読めば読むほど、英語は読みやすくなる。まあ普通にそうでしょうね。ある意味で当たり前というか。

 

名川)そうだよね。

それを受験に即した形で、最大限効率化を図った勉強方法が「読み込み」、というのがもっとも簡単な説明になる。

 

塚田)了解です。

長くなったのでまとめておくと、DSでは英語学習の根幹として『五文型』『接続詞・関係詞』『to不定詞』『分詞』をまず徹底的に指導する。その後、それらを実際に使いながら対話式授業を行うことで、英語を「書いてある通りに読む」勉強を重ねていく。並行して、読み込みを行うことで英語に対する「慣れ」を培っていき、質・量両面から生徒の英語力向上をサポートしていくという流れですね。

 

名川)その通り。

こういう感じで理詰めで基礎からきっちり積み上げたカリキュラムではあって、趣旨を理解してくれる人には概して好評なんだけど、一方で、単語帳暗記のようないわゆる一般的な受験勉強をあまりオススメしていない理由は何なのかってのもよく聞かれるんだよね。

 

塚田)そうですね。僕もよく聞かれます。

 

名川)だよね。なんて答えてるの?

 

塚田)センター試験が分かりやすいですが、英語の入試は基本的に長文の配点が高く作られており、偏差値が上がるほど長文重視の傾向が強くなっていきます。その点を考慮すると、正確さももちろん重要ですが、速さはそれ以上に重要だと思います。速く読むためには英語への「慣れ」が絶対に必要です。また、読み込みをやっていれば単語の意味なども自然と体に染みついていくので安心してください。

 

名川)まさに。模範回答だね。

それなのに速く読む訓練、英語に慣れる訓練って学校や予備校であまり強調して教えられていないのは大きな問題だと思う。DSでは正確に読む訓練を対話式授業でやって、速く読む訓練、慣れを養う練習は読み込みでやってもらう。

 

塚田)そして、読み込みをしっかりしているかどうかのチェックは読み込み確認テストで行うという流れですね。このテストは授業で扱った長文の中から文をランダムに抜粋して単語の意味を50問書き込むテストで、ポイントは制限時間が6分に設定されていることです。きちんと読み込みをして、単語を見た瞬間に意味が浮かぶレベルで学習しておかないと制限時間6分には間に合いません。

 

名川)だから単語テストではなく、「読み込み確認テスト」と呼んでいるんだよね。これを午前コース・午後コースともに年間約100回以上実施して、既卒なら90%、現役なら85%以上合格した生徒にMARCHの合格を保証している。

 

塚田)音読よりきつくはないかもしれませんが、たぶん読み込みってなかなか大変だと思うんですよね。だからこそ、それを合格保証と絡めることで、読み込みを生徒にしっかり実施してもらうという仕組みになっています。

 

名川)そう、本当は理屈に納得してもらうのが一番だけど、納得しようがしまいが、いずれにせよきちんと勉強してもらう強力な仕組みになっていると思う。

 

塚田)ざっくりまとめると、

読み込みする、レギュラーテストに合格する、英語の成績が上がる、MARCH以上合格、みたいなプロセスですね。

 

名川)そうだね。

今は読み込みの重要性について話してきたけど、その土台には対話式授業がある。文法事項を正しく使って前から正確に書いてある通りに読むことができる状態にした後に読み込んでもらうから成績が上がる。どちらか欠けていたら成績の伸びは鈍化する。

 

塚田)だから1クラス約10人の対話式授業ということに強いこだわりをもって授業をやっています。だいぶ長くなりましたが、DSが英語指導にかける想いが少しは伝わったかと思います。社会に話を移しましょう。社会DSメソッドの特徴は大きく3つあると思ってます。

~名川塾長&塚田先生のDSメソッド対談ブログ~第3弾【DSメソッド社会編】