明治大学は、現在日本で最も受験者が多い大学の1つです。
文系学部の多くは、1・2年次が和泉キャンパス(杉並区)、3・4年次が駿河台キャンパスになります。文系学部では国際日本学部のみが中野キャンパスになります。
受験者数が多いことはもちろん、早慶上智・国公立大の併願受験生も多く、競争率は非常に高いと言えます。

<学部別>

■政治経済学部

特徴

明治大学政治経済学部は、教養豊かな人材を育成すべく幅の広い受講科目を用意しています。
また、行政・経済の場で実際に役立つ知識も実学を通して学ぶことができ、独自のインターンシップ・プログラムで企業実習の機会を提供したり、マスコミの仕事や公務員を目指す人のための特別な講座や指導研究も用意したりしています。

対策(英語)

例年の問題構成は大問3題中、長文読解2題・会話文1題という内容です。
試験時間60分に対して文章量が多く、とにかく速読力が求められる点が特徴的です。
会話文問題に10分残すとして、長文1題を25分で終えなければなりません。
問題の難易度こそ難しくはありませんが、合格するためにはとにかく速読力を鍛える必要性があります。

■経営学部

特徴

明治大学経営学部の学生は4年間を通して、多数の教養科目と語学を学ばなければなりません。また専門の授業は、経営学科、会計学科、公共経営学科の3つに分かれており、それぞれ専門科目を深く研究するようになっています。

対策(英語)

大問4題中、長文読解2題・文法問題1題・会話文1題という構成です。
難易度は高くはありませんが、同意表現(=言い換え問題)や文法事項を問う問題が散りばめられていますので、合格のためには特に文法・語法の基礎知識を身につけておく必要があります。
また経営学部らしく、長文のテーマは経済や経営に関するものが多いのも特徴です。

■商学部

特徴

明治大学商学部は、伝統的な少人数教育を重視しています。1年生では、レポート作成やディベート、フィールドワークなど、大学での学問研究に不可欠な技術を身に付けることができます。
そして、2年生以降は「商学専門演習」と「総合学際演習」から各1演習、2系統のゼミを履修することが可能となります。これからのビジネスパーソンに求められる、商学の専門知識と高度な教養を身につけることが可能です。

対策(英語)

大問2~3題の全てが長文読解問題です。
やや語彙レベルも高いうえ、内容理解を問う設問が多く見られるため、速読だけでなく正確に読む精読力が必要になります。
基本的な文法・語法問題で得点を確保しつつ、内容理解を問う設問でも得点を積み上げなければ合格は難しいでしょう。

■法学部

特徴

明治大学法学部では1年生は法律家を志すうえで必要な教養・知性を養うための幅広い講座が選択できます。
その後、専門性を高めていくため法曹コース・公共法務コース・ビジネスローコース・国際関係法コース・法と情報コースという5つのコースの中から自分自身が関心のある法分野を探究できるようなカリキュラムが設置されています。

対策(英語)

例年大問3題中、長文読解2題・段落構成問題1題という内容になっています。
文章量が非常に多いですが試験時間は90分ですので、ある程度の速読力があれば対応が可能です。
同意表現(=言い換え問題)が多いのが特徴的なのでしっかりと語彙力を身につけて挑まなければ合格は難しいでしょう。また、前後の内容から推測する必要性もあるため、内容理解をしながらの精読が必須です。

■国際日本学部

特徴

明治大学国際日本学部は、日本を国際の視点から見つめ直して魅力を再発見し、世界に発信することができる人材の育成を目標とした学部です。日本と世界のこれからの関係性の展望やビジネスの可能性などを研究していく、新しい領域として2008年に設立されました。

対策(英語)

大問が5題で、読解2題・文法語彙1題・会話文2題という構成です。
全体として文章量がとても多いのが特徴ですが、内容の難易度は平易です。
基本的な設問が多いので、合格するためにはつまらないミスをせず、確実に高得点をとる必要があります。
文章のテーマとしては時事・社会問題が多いので日頃からニュースなどに触れておくとよいでしょう。

■文学部

特徴

明治大学文学部は、人間の営みを総合的に理解するという教育方針の下、文学科、史学地理学科、心理社会学科の3学科と、教員や司書などの各種資格取得のための資格課程によって構成されています。
自由に考えて論議する力が培われることが重要であるとの考えで、1年生の段階から、少人数のゼミ形式の科目が多数設置されているのが特徴的です。

対策(英語)

大問3題中、文法語法(記述式)1題・長文読解2題という構成で、試験時間は60分です。政治経済学部と同様に速読力が非常に求められる試験となります。
合格のためには日頃から速読力を鍛えておくことと、最終的には過去問をしっかり解いて時間配分やスピード感に慣れておくことが重要です。

■情報コミュニケーション学部

特徴

明治大学情報コミュニケーション学部は、高度に情報化・複雑化した現代の諸課題に学際的な方法でアプローチする力を養う学部です。社会科学を軸に、人文科学・自然科学も取り込みながら総合的なカリキュラムを受講できます。
また、1年生からゼミに参加できることが特徴的です。

対策(英語)

問題構成は、読解問題2題・会話文1題の計3題です。
難易度は平易で、特に会話文問題は満点を取るべき内容です。
読解の文章はネットにまつわるテーマのものがほとんどですので、日頃からそのような情報に触れておくとよいでしょう。
ただし設問は平易ですので、普通に読み進めていけば難なく解答できるはずです。合格のためにはケアレスミスをなくし、確実に高得点を狙っていく必要があります。