基本方針

「本番でもその選択肢を選べるか」を常に想定

 

概要:

センター現代文には「読解力」と「選択肢吟味」のふたつの能力が必要ですが、より具体的にはふたつの能力を臨機応変に使い分けることが必要です。読解力だけに頼っていては点数は安定しません。また、選択肢吟味だけでも乗り越えられません。作法を確認しましょう。

 

手順:上から順番に!

 指示語があれば必ず押さえる 正答率100%を目指せる

指示語が傍線部に入っている場合は問いの設定に関わらず確実に内容を押さえて書き出しましょう。適当に押さえるのではなくきちんと書き出すことが重要。100%の確率で正解に絡みます。

「普通に解ける」問題には記述で答える 正答率100%を目指せる

センター現代文では稀に途方もない問いも設定されていますが、少なく見積もっても三分の一程度は「普通に解ける」問題が入っています。この問題に対しても選択肢吟味から入ってしまうと「選択肢に誘導される」という事態に陥ります。したがって、確実に答えが見える問題は最初から記述スタイルで答えてしまいましょう。これもきちんと書き出しておいて、その自分が書いた答えを信用して選択肢を選びます。この際、押さえた部分に該当する記述があれば加点法的に〇を付けておきましょう。

 クリアできない場合、選択肢吟味に入る 正答率は50%80%

選択肢吟味はあくまでもテクニカルな最終手段と考えましょう。センター現代文の特徴の一つとして「基本的に二択までは絞れる」という事実があり、選択肢を眺めるだけでも50点程度は取れる可能性が高いのですが、逆に言えば選択肢に頼りすぎれば50点程度になる可能性もあります。

(a)間違い探し

選択肢吟味と言いながら基本作業は単なる間違い探しです。確実な×は一発消去ですが、気になる表現△はふたつ重なればほぼ間違いなくアウトです。△ひとつは保留。特に重点的にチェックしたいのは「言い過ぎ」「言及ナシ」「スリカエ」「因果不明」です。

(b)要素不足

間違い探しでも決めきれない場合、もう一度選択肢全体を見直して「要素」という観点から考察してみます。どうしても消しきれない選択肢が一発で消えることもあり劇的ではありますが、最初から要素だけで絞っていくのは非常に危険です。

 問いに答えているか

それでも決まらない場合、いったん冷静になって「この選択肢で問いに答えたことになるか」と考え直してみてください。センター現代文の必殺技として「選択肢の文章自体に間違いはないが、そもそも問いに答えていない」という大技がありまして、これを出されると8割方の受験生が死滅します。

 

以上、全てを極めたと仮定すると、総問題数10問のうち①=1問②=4問③=5問の場合、最高目標点としては90点となりますが、現実的には70点を下回らないことが非常に重要です。